【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年4月〜6月期のJR南武支線 (尻手駅~浜川崎駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -11.0%( -7.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 52 件(1年前(2024年)に比べて -16.1%( -10件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 17.6年から +40.3 %増)。平均専有面積は 58.1 ㎡ (昨年 51.7 ㎡から +12.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。川崎新町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは川崎新町駅で昨年に比べ +22.6 %、単価は 52.1 万円/㎡となった。
上位 1 駅(川崎新町駅)は +22.6 %(単価 +9.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(尻手駅)は -19.1 %(単価 -14.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.1 % → 2025年 23.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.6 % → 2025年 13.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 17.6 年 → 2025年 24.6 年、+40.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.1 % → 2025年 17.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.6 % → 2025年 34.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった八丁畷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -2.1%( -1.5万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 20 件(1年前(2024年)に比べて -16.7%( -4件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった浜川崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -12.1%( -6.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR南武支線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 尻手駅 | 62.8万/㎡ (24.1年/59.5㎡) | 77.6万/㎡ (11.0年/53.9㎡) | 56.4万/㎡ (20.1年/65.9㎡) |
| 八丁畷駅 | 70.1万/㎡ (25.2年/52.0㎡) | 71.6万/㎡ (22.5年/45.8㎡) | 62.6万/㎡ (23.5年/48.1㎡) |
| 川崎新町駅 | 52.1万/㎡ (22.5年/63.0㎡) | 42.5万/㎡ (33.3年/40.0㎡) | 62.7万/㎡ (5.3年/75.0㎡) |
| 小田栄駅 | 48.6万/㎡ (22.6年/83.3㎡) | 47.8万/㎡ (23.1年/62.1㎡) | 54.4万/㎡ (16.1年/67.0㎡) |
| 浜川崎駅 | 46.4万/㎡ (30.6年/55.0㎡) | 52.9万/㎡ (23.3年/60.0㎡) | 39.6万/㎡ (27.1年/58.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
川崎新町駅 52.1 万/㎡(昨年同期比 +22.6 %)
川崎新町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +22.6%( +9.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて +400.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 33.3年から -32.5 %減)。平均専有面積は 63.0 ㎡ (昨年 40.0 ㎡から +57.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 33.3 年 → 2025年 22.5 年、-32.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 7.0 分 → 2025年 5.8 分、-17.1 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 60.0 %)
尻手駅 62.8 万/㎡(昨年同期比 -19.1 %)
尻手駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -19.1%( -14.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2024年)に比べて -25.0%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 11.0年から +119.4 %増)。平均専有面積は 59.5 ㎡ (昨年 53.9 ㎡から +10.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.1 % → 2025年 9.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 11.0 年 → 2025年 24.1 年、+119.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.7 % → 2025年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示