【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期のJR根岸線 (横浜駅~大船駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +0.9%( +0.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 679 件(1年前(2024年)に比べて -48.2%( -632件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.2年(昨年 27.1年から +7.6 %増)。平均専有面積は 62.7 ㎡ (昨年 61.9 ㎡から +1.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。横浜駅、磯子駅、新杉田駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新杉田駅で昨年に比べ +18.0 %、単価は 64.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新杉田駅、横浜駅)は +15.5 %(単価 +11.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(港南台駅、洋光台駅)は -15.6 %(単価 -4.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.5 % → 2025年 22.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.2 % → 2025年 4.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.2 % → 2025年 31.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 6.2 % → 2025年 4.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は119万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +12.9%( +13.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 147 件(1年前(2024年)に比べて -51.5%( -156件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった洋光台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -12.5%( -3.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 35 件(1年前(2024年)に比べて -40.7%( -24件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR根岸線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横浜駅 | 119万/㎡ (21.4年/54.4㎡) | 105万/㎡ (23.0年/55.8㎡) | 82.7万/㎡ (23.4年/50.7㎡) |
| 桜木町駅 | 111万/㎡ (20.4年/50.7㎡) | 105万/㎡ (19.3年/45.9㎡) | 106万/㎡ (17.2年/49.1㎡) |
| 関内駅 | 96.4万/㎡ (18.9年/50.6㎡) | 89.1万/㎡ (19.8年/51.2㎡) | 82.2万/㎡ (21.6年/44.8㎡) |
| 石川町駅 | 67.3万/㎡ (33.1年/58.3㎡) | 75.0万/㎡ (26.5年/51.7㎡) | 76.1万/㎡ (26.0年/48.9㎡) |
| 山手駅 | 58.2万/㎡ (27.6年/76.9㎡) | 58.4万/㎡ (23.9年/72.1㎡) | 54.0万/㎡ (25.3年/68.4㎡) |
| 根岸駅 | 48.6万/㎡ (30.2年/64.7㎡) | 45.9万/㎡ (29.7年/66.4㎡) | 44.3万/㎡ (28.0年/63.9㎡) |
| 磯子駅 | 46.4万/㎡ (34.9年/66.5㎡) | 42.1万/㎡ (33.8年/66.2㎡) | 44.3万/㎡ (31.7年/64.5㎡) |
| 新杉田駅 | 64.6万/㎡ (15.3年/64.0㎡) | 54.7万/㎡ (22.1年/55.9㎡) | 56.2万/㎡ (19.9年/56.3㎡) |
| 洋光台駅 | 25.0万/㎡ (44.4年/61.3㎡) | 28.5万/㎡ (42.5年/63.2㎡) | 30.6万/㎡ (38.2年/62.3㎡) |
| 港南台駅 | 27.4万/㎡ (41.5年/62.4㎡) | 33.7万/㎡ (38.1年/68.4㎡) | 33.5万/㎡ (38.1年/68.9㎡) |
| 本郷台駅 | 39.3万/㎡ (31.5年/70.3㎡) | 44.1万/㎡ (25.7年/74.5㎡) | 36.8万/㎡ (32.4年/68.1㎡) |
| 大船駅 | 57.1万/㎡ (28.0年/76.9㎡) | 53.7万/㎡ (26.2年/76.3㎡) | 51.6万/㎡ (24.4年/80.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新杉田駅 64.6 万/㎡(昨年同期比 +18.0 %)
新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +18.0%( +9.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2024年)に比べて -55.9%( -19件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.3年(昨年 22.1年から -31.0 %減)。平均専有面積は 64.0 ㎡ (昨年 55.9 ㎡から +14.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.1 年 → 2025年 15.3 年、-31.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 7.1 分 → 2025年 5.0 分、-30.0 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.5 % → 2025年 40.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 14.7 % → 2025年 13.3 %)
横浜駅 118.6 万/㎡(昨年同期比 +12.9 %)
横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は119万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +12.9%( +13.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 147 件(1年前(2024年)に比べて -51.5%( -156件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 23.0年から -6.8 %減)。平均専有面積は 54.4 ㎡ (昨年 55.8 ㎡から -2.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.9 % → 2025年 20.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.9 % → 2025年 14.3 %)
港南台駅 27.4 万/㎡(昨年同期比 -18.7 %)
港南台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -18.7%( -6.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 84 件(1年前(2024年)に比べて -30.6%( -37件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.5年(昨年 38.1年から +9.1 %増)。平均専有面積は 62.4 ㎡ (昨年 68.4 ㎡から -8.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.3 % → 2025年 14.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 59.3 % → 2025年 75.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 7.3 % → 2025年 3.8 %)
洋光台駅 25.0 万/㎡(昨年同期比 -12.5 %)
洋光台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -12.5%( -3.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 35 件(1年前(2024年)に比べて -40.7%( -24件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.4年(昨年 42.5年から +4.6 %増)。平均専有面積は 61.3 ㎡ (昨年 63.2 ㎡から -3.1 %減)。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.1 % → 2025年 25.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示