【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の京阪本線 (橋本駅～出町柳駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -15.1％( -18.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 156 件(１年前(2024年)に比べて +28.9％( +35件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 31.1年から -5.6 ％減)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 37.1 坪から -4.7 ％減)。平均建物面積は 34.3 坪 (昨年 38.9 坪から -11.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。伏見桃山駅、丹波橋駅、藤森駅、鳥羽街道駅、七条駅、祇園四条駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは伏見桃山駅で昨年に比べ +68.9 ％、坪単価は 139 万円/坪となった。
上位 2 駅(伏見桃山駅、祇園四条駅)は +68.3 ％(坪単価 +70.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(神宮丸太町駅、橋本駅)は -44.0 ％(坪単価 -58.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.4 ％ → 2025年 19.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 39.6 ％ → 2025年 35.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.1 分 → 2025年 13.2 分、+18.7 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 ％ → 2025年 19.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.7 ％ → 2025年 30.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 795万円/坪(241万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.3％( +47.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった橋本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.6万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -39.4％( -25.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 京阪本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橋本駅 | 39.6万/坪 (43.8年/32.9坪) | 65.3万/坪 (28.4年/58.0坪) | 52.1万/坪 (34.5年/101坪) |
| 石清水八幡宮駅 | 52.8万/坪 (35.0年/28.7坪) | 65.2万/坪 (23.8年/39.5坪) | 63.1万/坪 (27.4年/45.2坪) |
| 淀駅 | 82.5万/坪 (20.1年/31.9坪) | 83.4万/坪 (25.7年/32.7坪) | 35.8万/坪 (40.9年/24.8坪) |
| 中書島駅 | 75.1万/坪 (28.6年/72.8坪) | 81.6万/坪 (36.2年/22.2坪) | 90.6万/坪 (23.5年/31.9坪) |
| 伏見桃山駅 | 139万/坪 (27.6年/26.6坪) | 82.2万/坪 (33.0年/16.6坪) | 75.6万/坪 (33.5年/76.4坪) |
| 丹波橋駅 | 171万/坪 (22.3年/46.1坪) | 112万/坪 (26.8年/33.7坪) | 185万/坪 (19.0年/48.4坪) |
| 墨染駅 | 80.6万/坪 (27.2年/24.0坪) | 77.6万/坪 (36.8年/28.1坪) | 77.2万/坪 (34.0年/22.7坪) |
| 藤森駅 | 83.5万/坪 (26.2年/26.8坪) | 66.3万/坪 (52.0年/21.8坪) | 85.2万/坪 (32.4年/34.0坪) |
| 龍谷大前深草駅 | 61.2万/坪 (30.5年/49.5坪) | 75.2万/坪 (44.0年/97.8坪) | 76.8万/坪 (33.2年/23.4坪) |
| 伏見稲荷駅 | - | 75.9万/坪 (69.0年/37.8坪) | 127万/坪 (47.5年/31.4坪) |
| 鳥羽街道駅 | 114万/坪 (33.3年/52.3坪) | 88.9万/坪 (43.4年/44.9坪) | 121万/坪 (41.0年/61.6坪) |
| 東福寺駅 | 74.0万/坪 (39.3年/24.0坪) | 88.0万/坪 (35.2年/34.6坪) | 72.8万/坪 (42.0年/19.8坪) |
| 七条駅 | 161万/坪 (28.4年/16.3坪) | 102万/坪 (31.0年/25.2坪) | 120万/坪 (29.0年/16.8坪) |
| 清水五条駅 | 166万/坪 (32.4年/19.4坪) | 224万/坪 (27.7年/21.7坪) | 136万/坪 (35.6年/24.8坪) |
| 祇園四条駅 | 211万/坪 (58.0年/14.4坪) | 126万/坪 (0年/45.4坪) | 369万/坪 (27.0年/47.1坪) |
| 三条駅 | 795万/坪 (75.1年/115坪) | 748万/坪 (31.0年/24.2坪) | - |
| 神宮丸太町駅 | 96.5万/坪 (31.6年/27.2坪) | 188万/坪 (49.0年/104坪) | 125万/坪 (22.9年/21.7坪) |
| 出町柳駅 | 113万/坪 (35.6年/37.1坪) | 160万/坪 (30.4年/32.6坪) | 106万/坪 (34.1年/29.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
伏見桃山駅 138.8 万/坪(昨年同期比 +68.9 ％)
伏見桃山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +68.9％( +56.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 33.0年から -16.4 ％減)。平均土地面積は 26.6 坪 (昨年 16.6 坪から +60.0 ％増)。平均建物面積は 26.0 坪 (昨年 23.4 坪から +11.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 33.0 年 → 2025年 27.6 年、-16.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 13.5 分 → 2025年 7.6 分、-43.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 20.0 ％)
祇園四条駅 210.7 万/坪(昨年同期比 +67.8 ％)
祇園四条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 211万円/坪(63.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +67.8％( +85.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 14.4 坪 (昨年 45.4 坪から -68.3 ％減)。平均建物面積は 18.9 坪 (昨年 151.3 坪から -87.5 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.0 分 → 2025年 15.0 分、+114.3 ％と大きく増加)
神宮丸太町駅 96.5 万/坪(昨年同期比 -48.6 ％)
神宮丸太町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.5万円/坪(29.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -48.6％( -91.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて +220.0％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.6年(昨年 49.0年から -35.5 ％減)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 104.4 坪から -73.9 ％減)。平均建物面積は 41.9 坪 (昨年 74.4 坪から -43.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 49.0 年 → 2025年 31.6 年、-35.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 10.8 分 → 2025年 18.8 分、+74.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 58.3 ％)
橋本駅 39.6 万/坪(昨年同期比 -39.4 ％)
橋本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.6万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -39.4％( -25.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 43.8年(昨年 28.4年から +54.4 ％増)。平均土地面積は 32.9 坪 (昨年 58.0 坪から -43.3 ％減)。平均建物面積は 26.1 坪 (昨年 30.8 坪から -15.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 28.4 年 → 2025年 43.8 年、+54.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 75.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示