【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の東京メトロ東西線 (中野駅～葛西駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 267万円/坪(80.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +20.8％( +46.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 50 件(１年前(2024年)に比べて -29.6％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 20.3年から -13.4 ％減)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 39.7 坪から -20.1 ％減)。平均建物面積は 53.1 坪 (昨年 52.5 坪から +1.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。中野駅、高田馬場駅、早稲田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは高田馬場駅で昨年に比べ +62.4 ％、坪単価は 357 万円/坪となった。
上位 2 駅(高田馬場駅、早稲田駅)は +57.6 ％(坪単価 +122.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西葛西駅、神楽坂駅)は -22.9 ％(坪単価 -58.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 20.3 年 → 2025年 17.6 年、-13.4 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.5 ％ → 2025年 10.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.9 ％ → 2025年 6.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.1 ％ → 2025年 29.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 ％ → 2025年 20.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神楽坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 452万円/坪(137万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.8％( -43.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西葛西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -37.1％( -73.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東京メトロ東西線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中野駅 | 341万/坪 (19.7年/29.2坪) | 253万/坪 (20.0年/29.6坪) | 258万/坪 (30.4年/45.9坪) |
| 落合駅 | 298万/坪 (29.0年/25.7坪) | 273万/坪 (25.7年/26.2坪) | 203万/坪 (33.0年/127坪) |
| 高田馬場駅 | 357万/坪 (12.8年/18.2坪) | 220万/坪 (32.8年/140坪) | 246万/坪 (17.0年/28.7坪) |
| 早稲田駅 | 309万/坪 (24.3年/44.6坪) | 202万/坪 (39.8年/29.5坪) | 327万/坪 (10.7年/20.7坪) |
| 神楽坂駅 | 452万/坪 (30.0年/50.7坪) | 496万/坪 (1.0年/37.8坪) | 266万/坪 (35.0年/43.5坪) |
| 飯田橋駅 | - | 319万/坪 (60.0年/28.7坪) | - |
| 九段下駅 | - | - | - |
| 竹橋駅 | - | - | - |
| 大手町駅 | - | - | - |
| 日本橋駅 | - | - | 335万/坪 (62.0年/34.8坪) |
| 茅場町駅 | - | - | - |
| 門前仲町駅 | 337万/坪 (16.3年/20.7坪) | 331万/坪 (36.0年/15.1坪) | 284万/坪 (43.0年/159坪) |
| 木場駅 | 228万/坪 (15.7年/38.8坪) | 239万/坪 (16.0年/23.2坪) | 205万/坪 (18.0年/23.7坪) |
| 東陽町駅 | - | 193万/坪 (27.0年/21.2坪) | 189万/坪 (27.7年/25.7坪) |
| 南砂町駅 | 174万/坪 (13.3年/39.7坪) | 183万/坪 (10.8年/21.8坪) | 156万/坪 (20.2年/33.1坪) |
| 西葛西駅 | 125万/坪 (31.0年/20.2坪) | 198万/坪 (9.5年/54.5坪) | 122万/坪 (33.4年/63.5坪) |
| 葛西駅 | 199万/坪 (9.9年/26.7坪) | 196万/坪 (17.5年/44.8坪) | 187万/坪 (13.6年/36.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
高田馬場駅 357.4 万/坪(昨年同期比 +62.4 ％)
高田馬場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 357万円/坪(108万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +62.4％( +137.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 12.8年(昨年 32.8年から -61.1 ％減)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 140.3 坪から -87.1 ％減)。平均建物面積は 28.4 坪 (昨年 38.8 坪から -26.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.8 年 → 2025年 12.8 年、-61.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.2 分 → 2025年 10.0 分、+21.2 ％と大きく増加)
早稲田駅 309.1 万/坪(昨年同期比 +52.8 ％)
早稲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 309万円/坪(93.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +52.8％( +106.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 24.3年(昨年 39.8年から -39.0 ％減)。平均土地面積は 44.6 坪 (昨年 29.5 坪から +51.3 ％増)。平均建物面積は 170.5 坪 (昨年 90.8 坪から +87.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 39.8 年 → 2025年 24.3 年、-39.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.2 分 → 2025年 8.2 分、+32.0 ％と大きく増加)
西葛西駅 124.8 万/坪(昨年同期比 -37.1 ％)
西葛西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -37.1％( -73.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 9.5年から +226.3 ％増)。平均土地面積は 20.2 坪 (昨年 54.5 坪から -63.0 ％減)。平均建物面積は 27.7 坪 (昨年 81.3 坪から -65.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 9.5 年 → 2025年 31.0 年、+226.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 14.2 分 → 2025年 18.3 分、+28.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
神楽坂駅 452.2 万/坪(昨年同期比 -8.8 ％)
神楽坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 452万円/坪(137万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.8％( -43.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 1.0年から +2893.9 ％増)。平均土地面積は 50.7 坪 (昨年 37.8 坪から +34.0 ％増)。平均建物面積は 62.8 坪 (昨年 90.8 坪から -30.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 1.0 年 → 2025年 30.0 年、+2893.9 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示