【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期のしなの鉄道線 (軽井沢駅~篠ノ井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.6万円/坪(19.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +56.0%( +23.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 152 件(1年前(2019年)に比べて +52.0%( +52件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 28.8年から -1.3 %減)。平均土地面積は 157.8 坪 (昨年 141.5 坪から +11.5 %増)。平均建物面積は 43.3 坪 (昨年 46.8 坪から -7.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。軽井沢駅、中軽井沢駅、信濃追分駅、御代田駅、大屋駅、屋代駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは千曲駅で昨年に比べ +143.6 %、坪単価は 20.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(千曲駅、大屋駅)は +120.8 %(坪単価 +17.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(小諸駅、信濃国分寺駅)は -46.7 %(坪単価 -29.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 48.3 % → 2020年 35.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 24.1 % → 2020年 31.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 10.3 % → 2020年 9.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった軽井沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +76.9%( +54.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(1年前(2019年)に比べて +350.0%( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小諸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.5万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -59.5%( -27.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2019年)に比べて +233.3%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
しなの鉄道線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
軽井沢駅 | 125万/坪 (30.1年/218坪) | 70.9万/坪 (28.8年/166坪) | 76.0万/坪 (31.1年/195坪) |
中軽井沢駅 | 110万/坪 (26.3年/196坪) | 55.8万/坪 (28.8年/196坪) | 87.8万/坪 (24.8年/270坪) |
信濃追分駅 | 97.4万/坪 (10.6年/188坪) | 56.0万/坪 (30.0年/181坪) | 67.8万/坪 (35.9年/160坪) |
御代田駅 | 49.5万/坪 (20.4年/125坪) | 26.1万/坪 (26.6年/141坪) | 45.6万/坪 (28.2年/170坪) |
平原駅 | 75.2万/坪 (19.1年/256坪) | - | 11.4万/坪 (40.8年/93.8坪) |
小諸駅 | 18.5万/坪 (38.9年/96.8坪) | 45.7万/坪 (30.4年/46.9坪) | 23.3万/坪 (36.6年/170坪) |
滋野駅 | 23.7万/坪 (41.5年/192坪) | 31.1万/坪 (25.8年/87.7坪) | 30.1万/坪 (31.8年/398坪) |
田中駅 | 20.7万/坪 (43.8年/77.1坪) | 26.6万/坪 (36.3年/94.5坪) | 37.4万/坪 (16.5年/93.2坪) |
大屋駅 | 45.8万/坪 (24.7年/125坪) | 23.2万/坪 (35.0年/176坪) | 8.8万/坪 (33.6年/214坪) |
信濃国分寺駅 | 61.9万/坪 (8.5年/155坪) | 93.8万/坪 (1.8年/64.0坪) | 69.2万/坪 (14.3年/115坪) |
上田駅 | 40.2万/坪 (27.8年/139坪) | 36.4万/坪 (33.1年/125坪) | 37.6万/坪 (28.1年/126坪) |
西上田駅 | 49.6万/坪 (50.8年/90.8坪) | 42.2万/坪 (9.8年/118坪) | 82.6万/坪 (0.8年/51.4坪) |
テクノさかき駅 | - | 16.5万/坪 (39.3年/253坪) | 16.1万/坪 (32.4年/60.5坪) |
坂城駅 | 6.9万/坪 (48.1年/227坪) | - | - |
戸倉駅 | 29.4万/坪 (31.8年/75.6坪) | 34.4万/坪 (25.2年/55.7坪) | 32.3万/坪 (33.0年/93.5坪) |
千曲駅 | 20.4万/坪 (30.4年/55.2坪) | 8.4万/坪 (44.8年/144坪) | 32.4万/坪 (10.8年/136坪) |
屋代駅 | 76.5万/坪 (10.8年/101坪) | 49.2万/坪 (13.4年/156坪) | 62.8万/坪 (12.1年/79.2坪) |
屋代高校前駅 | 21.6万/坪 (44.8年/56.0坪) | - | - |
篠ノ井駅 | 30.6万/坪 (36.9年/171坪) | 27.3万/坪 (22.4年/70.7坪) | 36.9万/坪 (30.9年/145坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
千曲駅 20.4 万/坪(昨年同期比 +143.6 %)
千曲駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.4万円/坪(6.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +143.6%( +12.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 44.8年から -32.0 %減)。平均土地面積は 55.2 坪 (昨年 143.7 坪から -61.6 %減)。平均建物面積は 113.4 坪 (昨年 126.3 坪から -10.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 44.8 年 → 2020年 30.4 年、-32.0 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 33.3 %)
大屋駅 45.8 万/坪(昨年同期比 +97.9 %)
大屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.8万円/坪(13.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +97.9%( +22.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2019年)に比べて -14.3%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 35.0年から -29.6 %減)。平均土地面積は 125.2 坪 (昨年 175.9 坪から -28.9 %減)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 59.6 坪から -48.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 35.0 年 → 2020年 24.7 年、-29.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 66.1 分 → 2020年 48.8 分、-26.2 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 63.6 % → 2020年 45.5 %)
小諸駅 18.5 万/坪(昨年同期比 -59.5 %)
小諸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.5万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -59.5%( -27.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2019年)に比べて +233.3%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.9年(昨年 30.4年から +27.9 %増)。平均土地面積は 96.8 坪 (昨年 46.9 坪から +106.5 %増)。平均建物面積は 25.9 坪 (昨年 20.2 坪から +28.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 30.4 年 → 2020年 38.9 年、+27.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 71.4 %)
信濃国分寺駅 61.9 万/坪(昨年同期比 -34.0 %)
信濃国分寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.9万円/坪(18.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -34.0%( -31.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.5年(昨年 1.8年から +385.3 %増)。平均土地面積は 154.6 坪 (昨年 64.0 坪から +141.4 %増)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 36.3 坪から -11.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 24.7 分 → 2020年 14.4 分、-41.6 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 1.8 年 → 2020年 8.5 年、+385.3 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示