【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期のJR南武支線 (尻手駅～浜川崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -11.0％( -18.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 32 件(１年前(2019年)に比べて +33.3％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.5年(昨年 6.1年から +86.5 ％増)。平均土地面積は 32.1 坪 (昨年 27.6 坪から +16.3 ％増)。平均建物面積は 45.9 坪 (昨年 33.5 坪から +37.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 0 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全ての駅において下落した。八丁畷駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは尻手駅で昨年に比べ -13.4 ％、坪単価は 145 万円/坪となった。
上位 1 駅(八丁畷駅)は -3.3 ％(坪単価 -5.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(尻手駅)は -13.4 ％(坪単価 -22.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 11.9 分 → 2020年 8.9 分、-25.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 28.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 6.1 年 → 2020年 11.5 年、+86.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 4.2 ％ → 2020年 10.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 58.3 ％ → 2020年 43.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった八丁畷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -3.3％( -5.3万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尻手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(43.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -13.4％( -22.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2019年)に比べて +47.1％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR南武支線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 尻手駅 | 145万/坪 (12.0年/35.8坪) | 168万/坪 (6.4年/29.1坪) | 171万/坪 (14.8年/42.7坪) |
| 八丁畷駅 | 158万/坪 (9.5年/19.0坪) | 163万/坪 (5.6年/24.0坪) | 172万/坪 (12.5年/24.8坪) |
| 川崎新町駅 | - | - | - |
| 小田栄駅 | - | - | - |
| 浜川崎駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
八丁畷駅 157.6 万/坪(昨年同期比 -3.3 ％)
八丁畷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -3.3％( -5.3万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 9.5年(昨年 5.6年から +70.5 ％増)。平均土地面積は 19.0 坪 (昨年 24.0 坪から -20.7 ％減)。平均建物面積は 26.8 坪 (昨年 37.6 坪から -28.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 57.1 ％ → 2020年 71.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 5.6 年 → 2020年 9.5 年、+70.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 ％ → 2020年 14.3 ％)
尻手駅 145.2 万/坪(昨年同期比 -13.4 ％)
尻手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(43.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -13.4％( -22.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2019年)に比べて +47.1％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 6.4年から +89.0 ％増)。平均土地面積は 35.8 坪 (昨年 29.1 坪から +22.9 ％増)。平均建物面積は 51.3 坪 (昨年 31.9 坪から +61.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 12.4 分 → 2020年 8.5 分、-31.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 17.6 ％ → 2020年 32.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 6.4 年 → 2020年 12.0 年、+89.0 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 58.8 ％ → 2020年 34.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.8 ％ → 2020年 13.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示