【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の東急東横線 (新丸子駅～横浜駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 196万円/坪(59.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +2.7％( +5.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 102 件(１年前(2023年)に比べて -25.5％( -35件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 20.0年から -6.1 ％減)。平均土地面積は 40.7 坪 (昨年 42.6 坪から -4.5 ％減)。平均建物面積は 33.9 坪 (昨年 38.6 坪から -12.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。元住吉駅、日吉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは元住吉駅で昨年に比べ +53.1 ％、坪単価は 264 万円/坪となった。
上位 2 駅(元住吉駅、日吉駅)は +39.6 ％(坪単価 +68.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(横浜駅、武蔵小杉駅)は -23.5 ％(坪単価 -68.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.7 ％ → 2024年 17.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.4 ％ → 2024年 7.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.9 ％ → 2024年 22.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.3 ％ → 2024年 26.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった元住吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 264万円/坪(79.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +53.1％( +91.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて +42.9％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった白楽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -15.9％( -29.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -46.7％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東急東横線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新丸子駅 | 222万/坪 (7.6年/24.7坪) | 227万/坪 (22.1年/24.2坪) | 305万/坪 (16.3年/40.8坪) |
| 武蔵小杉駅 | 220万/坪 (11.3年/22.7坪) | 287万/坪 (13.1年/28.7坪) | 155万/坪 (22.2年/35.0坪) |
| 元住吉駅 | 264万/坪 (21.2年/22.5坪) | 172万/坪 (14.5年/35.9坪) | 225万/坪 (12.4年/27.2坪) |
| 日吉駅 | 219万/坪 (21.7年/61.8坪) | 174万/坪 (21.3年/37.5坪) | 161万/坪 (21.6年/35.4坪) |
| 綱島駅 | 180万/坪 (14.1年/25.8坪) | 170万/坪 (16.5年/44.9坪) | 210万/坪 (16.4年/41.3坪) |
| 大倉山駅 | 174万/坪 (22.0年/32.1坪) | 177万/坪 (33.8年/40.0坪) | 191万/坪 (11.1年/48.7坪) |
| 菊名駅 | 155万/坪 (16.8年/50.9坪) | 182万/坪 (15.6年/53.3坪) | 160万/坪 (21.5年/41.5坪) |
| 妙蓮寺駅 | 188万/坪 (14.7年/54.8坪) | 171万/坪 (20.8年/36.3坪) | 175万/坪 (14.7年/40.2坪) |
| 白楽駅 | 155万/坪 (25.6年/33.5坪) | 184万/坪 (18.8年/37.0坪) | 188万/坪 (23.1年/39.6坪) |
| 東白楽駅 | 170万/坪 (11.3年/41.1坪) | 195万/坪 (22.7年/102坪) | 150万/坪 (28.0年/30.6坪) |
| 反町駅 | - | 179万/坪 (19.3年/48.4坪) | - |
| 横浜駅 | 227万/坪 (25.5年/32.7坪) | 299万/坪 (19.5年/45.2坪) | 172万/坪 (23.3年/52.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
元住吉駅 263.5 万/坪(昨年同期比 +53.1 ％)
元住吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 264万円/坪(79.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +53.1％( +91.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて +42.9％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 14.5年から +45.4 ％増)。平均土地面積は 22.5 坪 (昨年 35.9 坪から -37.2 ％減)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 46.7 坪から -40.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.4 分 → 2024年 9.4 分、-42.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.5 年 → 2024年 21.2 年、+45.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
日吉駅 219.1 万/坪(昨年同期比 +26.1 ％)
日吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 219万円/坪(66.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +26.1％( +45.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて +4.5％( +1件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 21.3年から +1.8 ％増)。平均土地面積は 61.8 坪 (昨年 37.5 坪から +64.7 ％増)。平均建物面積は 36.7 坪 (昨年 31.8 坪から +15.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.0 ％ → 2024年 34.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 ％ → 2024年 21.7 ％)
横浜駅 227.4 万/坪(昨年同期比 -24.0 ％)
横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 227万円/坪(68.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -24.0％( -71.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 19.5年から +30.5 ％増)。平均土地面積は 32.7 坪 (昨年 45.2 坪から -27.7 ％減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 68.1 坪から -52.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.5 年 → 2024年 25.5 年、+30.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 40.0 ％)
武蔵小杉駅 220.4 万/坪(昨年同期比 -23.1 ％)
武蔵小杉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 220万円/坪(66.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -23.1％( -66.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 13.1年から -13.8 ％減)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 28.7 坪から -21.1 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 39.3 坪から -19.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 13.1 年 → 2024年 11.3 年、-13.8 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.8 分 → 2024年 15.0 分、+92.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示