【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の東急東横線 (新丸子駅~横浜駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 174万円/坪(52.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +3.8%( +6.3万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 628 件(1年前(2020年)に比べて +48.8%( +206件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.1年(昨年 11.7年から +28.9 %増)。平均土地面積は 38.0 坪 (昨年 40.5 坪から -6.0 %減)。平均建物面積は 38.0 坪 (昨年 41.4 坪から -8.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。元住吉駅、大倉山駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大倉山駅で昨年に比べ +11.1 %、坪単価は 180 万円/坪となった。
上位 2 駅(大倉山駅、元住吉駅)は +10.6 %(坪単価 +17.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(反町駅、東白楽駅)は -7.7 %(坪単価 -13.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.2 % → 2021年 7.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.7 % → 2021年 7.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.7 年 → 2021年 15.1 年、+28.9 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 49.9 % → 2021年 32.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.6 % → 2021年 12.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新丸子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 200万円/坪(60.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +5.8%( +10.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 22 件(1年前(2020年)に比べて -4.3%( -1件/坪)と小幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東白楽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 161万円/坪(48.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -7.3%( -12.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて -7.7%( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
東急東横線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新丸子駅 | 200万/坪 (14.5年/32.7坪) | 190万/坪 (9.1年/30.8坪) | 170万/坪 (21.6年/38.3坪) |
武蔵小杉駅 | 197万/坪 (22.5年/40.1坪) | 194万/坪 (6.6年/23.2坪) | 213万/坪 (38.1年/74.1坪) |
元住吉駅 | 186万/坪 (14.0年/29.8坪) | 169万/坪 (12.2年/24.3坪) | 167万/坪 (8.5年/30.6坪) |
日吉駅 | 175万/坪 (15.3年/38.2坪) | 176万/坪 (12.3年/36.9坪) | 151万/坪 (16.1年/40.2坪) |
綱島駅 | 162万/坪 (12.7年/29.4坪) | 164万/坪 (15.2年/41.4坪) | 151万/坪 (19.3年/40.9坪) |
大倉山駅 | 180万/坪 (14.9年/30.9坪) | 162万/坪 (10.5年/54.2坪) | 163万/坪 (13.2年/40.7坪) |
菊名駅 | 172万/坪 (16.1年/44.2坪) | 163万/坪 (10.9年/36.8坪) | 146万/坪 (14.6年/49.1坪) |
妙蓮寺駅 | 163万/坪 (14.5年/40.8坪) | 151万/坪 (12.5年/50.8坪) | 174万/坪 (14.4年/45.6坪) |
白楽駅 | 170万/坪 (14.7年/44.1坪) | 176万/坪 (8.3年/43.6坪) | 154万/坪 (16.3年/43.1坪) |
東白楽駅 | 161万/坪 (29.9年/58.7坪) | 174万/坪 (4.5年/49.8坪) | 186万/坪 (13.4年/42.0坪) |
反町駅 | 171万/坪 (6.7年/31.8坪) | 186万/坪 (9.6年/25.3坪) | 185万/坪 (23.8年/59.2坪) |
横浜駅 | 178万/坪 (18.3年/51.8坪) | 163万/坪 (16.3年/50.9坪) | 292万/坪 (22.1年/36.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大倉山駅 179.9 万/坪(昨年同期比 +11.1 %)
大倉山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 180万円/坪(54.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +11.1%( +18.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 56 件(1年前(2020年)に比べて +5.7%( +3件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 14.9年(昨年 10.5年から +42.7 %増)。平均土地面積は 30.9 坪 (昨年 54.2 坪から -42.9 %減)。平均建物面積は 30.7 坪 (昨年 48.8 坪から -37.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 15.2 分 → 2021年 12.7 分、-16.5 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.9 % → 2021年 3.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.5 % → 2021年 9.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.5 年 → 2021年 14.9 年、+42.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 % → 2021年 15.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 59.6 % → 2021年 36.5 %)
元住吉駅 186.0 万/坪(昨年同期比 +10.1 %)
元住吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 186万円/坪(56.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +10.1%( +17.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 61 件(1年前(2020年)に比べて +22.0%( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 12.2年から +14.4 %増)。平均土地面積は 29.8 坪 (昨年 24.3 坪から +22.8 %増)。平均建物面積は 42.2 坪 (昨年 30.7 坪から +37.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 16.3 分 → 2021年 14.4 分、-11.6 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.0 % → 2021年 6.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 12.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 12.2 年 → 2021年 14.0 年、+14.4 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 63.3 % → 2021年 34.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.2 % → 2021年 15.5 %)
反町駅 171.4 万/坪(昨年同期比 -8.0 %)
反町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -8.0%( -14.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 20 件(1年前(2020年)に比べて +185.7%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.7年(昨年 9.6年から -30.0 %減)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 25.3 坪から +25.6 %増)。平均建物面積は 38.8 坪 (昨年 37.8 坪から +2.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 9.6 年 → 2021年 6.7 年、-30.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 35.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 15.0 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 15.0 %)
東白楽駅 161.2 万/坪(昨年同期比 -7.3 %)
東白楽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 161万円/坪(48.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -7.3%( -12.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて -7.7%( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 4.5年から +561.2 %増)。平均土地面積は 58.7 坪 (昨年 49.8 坪から +18.0 %増)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 36.1 坪から +6.7 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 4.5 年 → 2021年 29.9 年、+561.2 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 % → 2021年 33.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 84.6 % → 2021年 16.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示