【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期の東急東横線 (新丸子駅~横浜駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -10.8%( -19.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 112 件(1年前(2019年)に比べて +7.7%( +8件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 14.0年から +2.4 %増)。平均土地面積は 45.1 坪 (昨年 39.5 坪から +14.2 %増)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 37.8 坪から +21.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。元住吉駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは元住吉駅で昨年に比べ +14.1 %、坪単価は 190 万円/坪となった。
上位 2 駅(元住吉駅、白楽駅)は +9.0 %(坪単価 +14.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(横浜駅、新丸子駅)は -34.7 %(坪単価 -112.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 2.0 % → 2020年 2.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 18.8 % → 2020年 18.5 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 54.5 % → 2020年 49.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 6.8 % → 2020年 3.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東白楽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 195万円/坪(58.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -3.1%( -6.2万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった綱島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -10.6%( -15.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
東急東横線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新丸子駅 | 175万/坪 (10.6年/21.4坪) | 201万/坪 (21.3年/60.0坪) | 251万/坪 (17.3年/31.0坪) |
武蔵小杉駅 | 134万/坪 (23.4年/27.7坪) | 150万/坪 (47.7年/107坪) | 206万/坪 (14.3年/19.2坪) |
元住吉駅 | 190万/坪 (2.5年/20.7坪) | 167万/坪 (7.3年/24.8坪) | 211万/坪 (28.0年/48.4坪) |
日吉駅 | 182万/坪 (6.3年/32.7坪) | 175万/坪 (10.7年/48.6坪) | 156万/坪 (21.7年/38.6坪) |
綱島駅 | 128万/坪 (19.7年/38.2坪) | 143万/坪 (24.0年/36.9坪) | 145万/坪 (22.1年/63.4坪) |
大倉山駅 | 149万/坪 (18.5年/108坪) | 167万/坪 (13.2年/35.6坪) | 138万/坪 (17.7年/38.7坪) |
菊名駅 | 148万/坪 (22.9年/39.5坪) | 152万/坪 (12.2年/36.5坪) | 157万/坪 (7.3年/31.4坪) |
妙蓮寺駅 | 137万/坪 (14.2年/41.7坪) | 154万/坪 (7.8年/45.6坪) | 186万/坪 (11.5年/41.9坪) |
白楽駅 | 165万/坪 (11.4年/49.0坪) | 158万/坪 (23.7年/44.5坪) | 162万/坪 (9.0年/30.3坪) |
東白楽駅 | 195万/坪 (1.0年/35.2坪) | 201万/坪 (0.20年/29.9坪) | 148万/坪 (12.7年/29.5坪) |
反町駅 | - | 197万/坪 (9.0年/32.5坪) | 171万/坪 (16.5年/90.8坪) |
横浜駅 | 153万/坪 (24.6年/73.9坪) | 351万/坪 (18.7年/42.6坪) | 226万/坪 (38.4年/26.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
元住吉駅 190.5 万/坪(昨年同期比 +14.1 %)
元住吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +14.1%( +23.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2019年)に比べて -28.6%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 2.5年(昨年 7.3年から -65.5 %減)。平均土地面積は 20.7 坪 (昨年 24.8 坪から -16.8 %減)。平均建物面積は 28.9 坪 (昨年 30.7 坪から -5.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 7.3 年 → 2020年 2.5 年、-65.5 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 65.0 % → 2020年 92.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 5.0 % → 2020年 7.1 %)
白楽駅 164.6 万/坪(昨年同期比 +3.9 %)
白楽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(49.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +3.9%( +6.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて +22.2%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.4年(昨年 23.7年から -51.8 %減)。平均土地面積は 49.0 坪 (昨年 44.5 坪から +9.9 %増)。平均建物面積は 42.5 坪 (昨年 29.1 坪から +46.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 23.7 年 → 2020年 11.4 年、-51.8 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 44.4 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.1 % → 2020年 30.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 9.1 %)
横浜駅 153.3 万/坪(昨年同期比 -56.4 %)
横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -56.4%( -198.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 18.7年から +31.9 %増)。平均土地面積は 73.9 坪 (昨年 42.6 坪から +73.5 %増)。平均建物面積は 117.5 坪 (昨年 96.3 坪から +22.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 12.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 18.7 年 → 2020年 24.6 年、+31.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 12.2 分 → 2020年 14.8 分、+21.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 37.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 12.5 %)
新丸子駅 175.0 万/坪(昨年同期比 -13.0 %)
新丸子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 175万円/坪(52.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -13.0%( -26.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて +166.7%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.6年(昨年 21.3年から -50.4 %減)。平均土地面積は 21.4 坪 (昨年 60.0 坪から -64.4 %減)。平均建物面積は 26.0 坪 (昨年 81.7 坪から -68.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 21.3 年 → 2020年 10.6 年、-50.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 71.4 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 6.7 分 → 2020年 12.9 分、+93.1 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示