この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期の金沢シーサイドライン (新杉田駅~金沢八景駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -14.0%( -21.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 55 件(1年前(2022年)に比べて +31.0%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 22.8年から -20.6 %減)。平均土地面積は 62.9 坪 (昨年 53.2 坪から +18.4 %増)。平均建物面積は 56.4 坪 (昨年 33.7 坪から +67.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。新杉田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新杉田駅で昨年に比べ +28.1 %、坪単価は 161 万円/坪となった。
上位 2 駅(新杉田駅、野島公園駅)は +21.7 %(坪単価 +26.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(鳥浜駅、金沢八景駅)は -50.3 %(坪単価 -137.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 22.8 年 → 2023年 18.1 年、-20.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 14.9 分 → 2023年 13.3 分、-10.8 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 22.5 % → 2023年 38.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 16.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新杉田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 161万円/坪(48.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +28.1%( +35.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて +37.5%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鳥浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.9万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -76.5%( -234.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
金沢シーサイドライン | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新杉田駅 | 161万/坪 (21.4年/44.1坪) | 125万/坪 (18.6年/46.3坪) | 116万/坪 (17.0年/38.3坪) |
南部市場駅 | - | - | 132万/坪 (1.0年/15.1坪) |
鳥浜駅 | 71.9万/坪 (46.0年/514坪) | 306万/坪 (45.0年/363坪) | 94.6万/坪 (39.3年/168坪) |
並木北駅 | - | - | 67.1万/坪 (33.0年/160坪) |
並木中央駅 | 100万/坪 (40.3年/93.8坪) | - | - |
幸浦駅 | 150万/坪 (43.3年/299坪) | - | - |
産業振興センター駅 | 48.2万/坪 (28.4年/348坪) | - | - |
福浦駅 | - | - | |
市大医学部駅 | - | - | - |
海の公園柴口駅 | 138万/坪 (15.1年/27.2坪) | 135万/坪 (34.8年/60.5坪) | 129万/坪 (25.3年/44.6坪) |
海の公園南口駅 | 134万/坪 (8.1年/23.2坪) | 126万/坪 (17.3年/21.9坪) | 115万/坪 (22.9年/26.9坪) |
野島公園駅 | 137万/坪 (14.3年/33.3坪) | 119万/坪 (26.1年/64.4坪) | 111万/坪 (11.6年/29.2坪) |
金沢八景駅 | 130万/坪 (15.6年/39.7坪) | 172万/坪 (21.9年/40.2坪) | 123万/坪 (12.7年/44.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新杉田駅 160.5 万/坪(昨年同期比 +28.1 %)
新杉田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 161万円/坪(48.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +28.1%( +35.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて +37.5%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 18.6年から +14.8 %増)。平均土地面積は 44.1 坪 (昨年 46.3 坪から -4.7 %減)。平均建物面積は 25.2 坪 (昨年 47.5 坪から -46.9 %減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 % → 2023年 27.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 18.6 年 → 2023年 21.4 年、+14.8 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 % → 2023年 36.4 %)
野島公園駅 137.4 万/坪(昨年同期比 +15.3 %)
野島公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +15.3%( +18.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +14.3%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 26.1年から -45.3 %減)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 64.4 坪から -48.3 %減)。平均建物面積は 30.1 坪 (昨年 33.3 坪から -9.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 26.1 年 → 2023年 14.3 年、-45.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 6.7 分 → 2023年 4.5 分、-33.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 50.0 %)
鳥浜駅 71.9 万/坪(昨年同期比 -76.5 %)
鳥浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.9万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -76.5%( -234.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 46.0年(昨年 45.0年から +2.2 %増)。平均土地面積は 514.3 坪 (昨年 363.0 坪から +41.7 %増)。平均建物面積は 514.3 坪 (昨年 81.7 坪から +529.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 14.0 分 → 2023年 8.0 分、-42.9 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 100.0 %)
金沢八景駅 130.5 万/坪(昨年同期比 -24.1 %)
金沢八景駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -24.1%( -41.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 15.6年(昨年 21.9年から -29.0 %減)。平均土地面積は 39.7 坪 (昨年 40.2 坪から -1.0 %減)。平均建物面積は 33.4 坪 (昨年 27.3 坪から +22.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 21.9 年 → 2023年 15.6 年、-29.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.8 % → 2023年 42.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 27.3 % → 2023年 9.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 19.6 分 → 2023年 22.2 分、+12.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 18.2 % → 2023年 23.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示