【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR湖西線 (近江塩津駅～大津京駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.9万円/坪(17.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +14.7％( +7.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 77 件(１年前(2023年)に比べて -29.4％( -32件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 27.9年から -0.8 ％減)。平均土地面積は 64.9 坪 (昨年 87.3 坪から -25.6 ％減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 45.6 坪から -22.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。近江高島駅、おごと温泉駅、唐崎駅、大津京駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは唐崎駅で昨年に比べ +54.4 ％、坪単価は 86.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(唐崎駅、近江高島駅)は +48.7 ％(坪単価 +21.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(近江今津駅、和邇駅)は -74.8 ％(坪単価 -30.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 21.6 分 → 2024年 18.6 分、-13.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.9 ％ → 2024年 29.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.6 ％ → 2024年 21.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.2 ％ → 2024年 33.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.2 ％ → 2024年 1.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大津京駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.4万円/坪(27.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +26.1％( +18.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった近江今津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.0万円/坪(1.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -81.9％( -27.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR湖西線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 近江塩津駅 | - | - | 0.00万/坪 (30.3年/52.9坪) |
| 永原駅 | - | 6.8万/坪 (53.3年/103坪) | - |
| マキノ駅 | - | 13.2万/坪 (40.8年/148坪) | 66.0万/坪 (13.3年/213坪) |
| 近江中庄駅 | - | - | - |
| 近江今津駅 | 6.0万/坪 (47.3年/54.5坪) | 33.2万/坪 (34.9年/66.3坪) | 26.3万/坪 (35.5年/99.1坪) |
| 新旭駅 | 11.0万/坪 (47.3年/138坪) | 21.0万/坪 (36.5年/61.3坪) | 22.1万/坪 (25.0年/88.9坪) |
| 安曇川駅 | 11.7万/坪 (41.3年/55.0坪) | 12.6万/坪 (35.3年/103坪) | 17.4万/坪 (26.8年/61.3坪) |
| 近江高島駅 | 44.0万/坪 (28.6年/70.1坪) | 30.8万/坪 (21.3年/172坪) | 94.5万/坪 (42.7年/93.5坪) |
| 北小松駅 | 25.7万/坪 (55.3年/106坪) | - | - |
| 近江舞子駅 | 17.7万/坪 (0年/162坪) | 39.1万/坪 (48.3年/112坪) | 62.0万/坪 (15.3年/145坪) |
| 比良駅 | - | - | 33.6万/坪 (27.3年/83.6坪) |
| 志賀駅 | - | 2.8万/坪 (48.8年/63.5坪) | 81.0万/坪 (37.3年/148坪) |
| 蓬莱駅 | - | 23.9万/坪 (24.3年/97.8坪) | 31.4万/坪 (34.3年/62.0坪) |
| 和邇駅 | 16.5万/坪 (53.8年/96.8坪) | 51.1万/坪 (34.8年/77.1坪) | 36.2万/坪 (32.3年/53.3坪) |
| 小野駅 | 45.4万/坪 (33.8年/66.0坪) | 55.4万/坪 (32.4年/106坪) | 48.5万/坪 (31.8年/67.6坪) |
| 堅田駅 | 64.9万/坪 (13.9年/36.8坪) | 58.8万/坪 (23.7年/110坪) | 67.9万/坪 (13.7年/54.6坪) |
| おごと温泉駅 | 74.0万/坪 (28.5年/70.0坪) | 59.8万/坪 (24.8年/85.9坪) | 61.0万/坪 (23.7年/67.1坪) |
| 比叡山坂本駅 | 49.5万/坪 (32.6年/73.8坪) | 65.4万/坪 (22.0年/46.6坪) | 68.7万/坪 (21.0年/77.1坪) |
| 唐崎駅 | 86.0万/坪 (10.3年/38.7坪) | 55.7万/坪 (19.6年/84.3坪) | 70.7万/坪 (22.2年/41.3坪) |
| 大津京駅 | 89.4万/坪 (19.4年/54.5坪) | 70.9万/坪 (26.4年/63.3坪) | 110万/坪 (7.3年/42.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
唐崎駅 86.0 万/坪(昨年同期比 +54.4 ％)
唐崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.0万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +54.4％( +30.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 10.3年(昨年 19.6年から -47.5 ％減)。平均土地面積は 38.7 坪 (昨年 84.3 坪から -54.1 ％減)。平均建物面積は 33.1 坪 (昨年 55.2 坪から -40.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 19.6 年 → 2024年 10.3 年、-47.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 14.3 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 42.9 ％)
近江高島駅 44.0 万/坪(昨年同期比 +43.0 ％)
近江高島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.0万円/坪(13.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +43.0％( +13.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 21.3年から +34.5 ％増)。平均土地面積は 70.1 坪 (昨年 171.5 坪から -59.1 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 63.9 坪から -62.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 55.6 分 → 2024年 28.7 分、-48.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.3 年 → 2024年 28.6 年、+34.5 ％と大きく増加)
近江今津駅 6.0 万/坪(昨年同期比 -81.9 ％)
近江今津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.0万円/坪(1.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -81.9％( -27.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.3年(昨年 34.9年から +35.3 ％増)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 66.3 坪から -17.9 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 25.5 坪から +30.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 34.9 年 → 2024年 47.3 年、+35.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
和邇駅 16.5 万/坪(昨年同期比 -67.7 ％)
和邇駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.5万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -67.7％( -34.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 53.8年(昨年 34.8年から +54.7 ％増)。平均土地面積は 96.8 坪 (昨年 77.1 坪から +25.5 ％増)。平均建物面積は 58.2 坪 (昨年 20.4 坪から +185.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 21.5 分 → 2024年 10.0 分、-53.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 34.8 年 → 2024年 53.8 年、+54.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示