【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR日光線 (宇都宮駅～日光駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.2万円/坪(19.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +3.3％( +2.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 70 件(１年前(2023年)に比べて +6.1％( +4件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 22.5年から -18.4 ％減)。平均土地面積は 78.9 坪 (昨年 96.5 坪から -18.3 ％減)。平均建物面積は 60.9 坪 (昨年 57.9 坪から +5.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。鹿沼駅、今市駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは今市駅で昨年に比べ +95.7 ％、坪単価は 40.4 万円/坪となった。
上位 1 駅(今市駅)は +95.7 ％(坪単価 +19.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(宇都宮駅)は -11.3 ％(坪単価 -8.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 22.5 年 → 2024年 18.3 年、-18.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 37.5 分 → 2024年 31.6 分、-15.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.2 ％ → 2024年 40.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 10.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.9 ％ → 2024年 3.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.9 ％ → 2024年 35.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鶴田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.7％( +15.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった文挟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.0万円/坪(5.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -7.7％( -1.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR日光線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 宇都宮駅 | 68.3万/坪 (19.4年/76.8坪) | 77.1万/坪 (19.7年/103坪) | 72.8万/坪 (20.4年/90.3坪) |
| 鶴田駅 | 101万/坪 (15.7年/75.6坪) | 86.2万/坪 (18.2年/117坪) | 75.9万/坪 (19.0年/103坪) |
| 鹿沼駅 | 49.3万/坪 (10.8年/67.1坪) | 36.6万/坪 (26.6年/70.8坪) | 62.3万/坪 (11.8年/66.1坪) |
| 文挟駅 | 18.0万/坪 (43.0年/106坪) | 19.5万/坪 (26.0年/90.8坪) | - |
| 下野大沢駅 | - | 23.4万/坪 (32.0年/89.5坪) | 35.1万/坪 (25.7年/116坪) |
| 今市駅 | 40.4万/坪 (16.5年/188坪) | 20.7万/坪 (43.0年/40.8坪) | 12.1万/坪 (42.0年/99.8坪) |
| 日光駅 | - | 45.1万/坪 (14.0年/118坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
今市駅 40.4 万/坪(昨年同期比 +95.7 ％)
今市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.4万円/坪(12.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +95.7％( +19.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 43.0年から -61.6 ％減)。平均土地面積は 187.6 坪 (昨年 40.8 坪から +359.3 ％増)。平均建物面積は 102.1 坪 (昨年 24.2 坪から +321.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 43.0 年 → 2024年 16.5 年、-61.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 10.0 分 → 2024年 8.5 分、-15.0 ％と減少)
宇都宮駅 68.3 万/坪(昨年同期比 -11.3 ％)
宇都宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.3万円/坪(20.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -11.3％( -8.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 53 件(１年前(2023年)に比べて +32.5％( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 19.7年から -1.9 ％減)。平均土地面積は 76.8 坪 (昨年 102.7 坪から -25.2 ％減)。平均建物面積は 66.3 坪 (昨年 67.3 坪から -1.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 46.4 分 → 2024年 35.9 分、-22.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.4 ％ → 2024年 9.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.2 ％ → 2024年 40.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.1 ％ → 2024年 38.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示