【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR宇都宮線 (野木駅～黒磯駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.4万円/坪(18.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.6％( +5.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 216 件(１年前(2023年)に比べて -26.8％( -79件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 19.7年から -2.6 ％減)。平均土地面積は 95.2 坪 (昨年 108.0 坪から -11.8 ％減)。平均建物面積は 44.9 坪 (昨年 46.9 坪から -4.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。岡本駅、矢板駅、野崎駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは那須塩原駅で昨年に比べ +950.2 ％、坪単価は 89.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(那須塩原駅、自治医大駅)は +539.8 ％(坪単価 +67.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(野木駅、石橋駅)は -29.3 ％(坪単価 -19.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.2 ％ → 2024年 37.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.6 ％ → 2024年 36.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.6 ％ → 2024年 12.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.1 ％ → 2024年 1.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった自治医大駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.3万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +129.4％( +53.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった片岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.4万円/坪(8.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -25.4％( -9.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR宇都宮線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野木駅 | 33.7万/坪 (29.4年/50.8坪) | 47.6万/坪 (15.0年/61.6坪) | 44.2万/坪 (29.0年/85.4坪) |
| 間々田駅 | 60.5万/坪 (16.7年/80.2坪) | 57.0万/坪 (7.5年/61.5坪) | 56.5万/坪 (17.5年/78.8坪) |
| 小山駅 | 79.0万/坪 (12.4年/82.5坪) | 66.9万/坪 (17.4年/109坪) | 70.0万/坪 (15.9年/81.2坪) |
| 小金井駅 | 55.7万/坪 (20.2年/74.9坪) | 48.0万/坪 (18.4年/87.5坪) | 41.6万/坪 (48.3年/135坪) |
| 自治医大駅 | 95.3万/坪 (29.6年/74.9坪) | 41.6万/坪 (19.5年/111坪) | 77.2万/坪 (24.2年/67.4坪) |
| 石橋駅 | 58.3万/坪 (12.5年/90.5坪) | 82.5万/坪 (15.5年/62.3坪) | 72.7万/坪 (11.3年/96.4坪) |
| 雀宮駅 | 67.4万/坪 (13.5年/68.6坪) | 58.9万/坪 (18.3年/92.7坪) | 59.0万/坪 (15.3年/63.9坪) |
| 宇都宮駅 | 66.0万/坪 (19.2年/64.9坪) | 74.2万/坪 (20.9年/97.0坪) | 70.5万/坪 (21.3年/87.2坪) |
| 岡本駅 | 77.2万/坪 (23.1年/67.1坪) | 43.0万/坪 (20.9年/83.8坪) | 91.0万/坪 (16.2年/85.9坪) |
| 宝積寺駅 | 65.2万/坪 (26.5年/78.4坪) | 54.5万/坪 (25.8年/91.4坪) | 85.9万/坪 (14.3年/89.0坪) |
| 氏家駅 | 63.9万/坪 (16.9年/118坪) | 68.5万/坪 (15.5年/186坪) | 61.0万/坪 (15.7年/107坪) |
| 蒲須坂駅 | - | 35.1万/坪 (32.0年/209坪) | - |
| 片岡駅 | 27.4万/坪 (23.5年/118坪) | 36.7万/坪 (28.8年/250坪) | 29.8万/坪 (26.5年/107坪) |
| 矢板駅 | 39.9万/坪 (25.2年/107坪) | 25.7万/坪 (24.7年/115坪) | 41.7万/坪 (19.8年/102坪) |
| 野崎駅 | 57.0万/坪 (15.0年/101坪) | 31.9万/坪 (32.0年/121坪) | 40.8万/坪 (24.7年/167坪) |
| 西那須野駅 | 43.7万/坪 (21.6年/99.6坪) | 36.4万/坪 (20.9年/143坪) | 40.1万/坪 (26.7年/103坪) |
| 那須塩原駅 | 89.4万/坪 (12.5年/155坪) | 8.5万/坪 (38.7年/190坪) | 28.0万/坪 (27.7年/136坪) |
| 黒磯駅 | 31.1万/坪 (27.5年/210坪) | 34.4万/坪 (26.9年/152坪) | 37.1万/坪 (25.5年/155坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
那須塩原駅 89.4 万/坪(昨年同期比 +950.2 ％)
那須塩原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.4万円/坪(27.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +950.2％( +80.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 12.5年(昨年 38.7年から -67.7 ％減)。平均土地面積は 155.3 坪 (昨年 189.6 坪から -18.1 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 57.0 坪から -41.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 38.7 年 → 2024年 12.5 年、-67.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 34.7 分 → 2024年 49.3 分、+42.3 ％と大きく増加)
自治医大駅 95.3 万/坪(昨年同期比 +129.4 ％)
自治医大駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.3万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +129.4％( +53.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 19.5年から +51.8 ％増)。平均土地面積は 74.9 坪 (昨年 110.9 坪から -32.5 ％減)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 28.2 坪から +52.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 38.3 分 → 2024年 13.0 分、-66.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.5 年 → 2024年 29.6 年、+51.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 80.0 ％)
野木駅 33.7 万/坪(昨年同期比 -29.3 ％)
野木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.7万円/坪(10.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -29.3％( -14.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 15.0年から +96.0 ％増)。平均土地面積は 50.8 坪 (昨年 61.6 坪から -17.5 ％減)。平均建物面積は 31.2 坪 (昨年 33.5 坪から -6.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 15.0 年 → 2024年 29.4 年、+96.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 60.0 ％)
石橋駅 58.3 万/坪(昨年同期比 -29.3 ％)
石橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.3万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -29.3％( -24.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて +216.7％( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.5年(昨年 15.5年から -19.7 ％減)。平均土地面積は 90.5 坪 (昨年 62.3 坪から +45.4 ％増)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 30.8 坪から +52.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 15.5 年 → 2024年 12.5 年、-19.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示