【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の西武多摩川線 (武蔵境駅～是政駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 198万円/坪(60.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1.4％( +2.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 30 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -6件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 14.7年から +22.9 ％増)。平均土地面積は 41.8 坪 (昨年 48.8 坪から -14.3 ％減)。平均建物面積は 33.5 坪 (昨年 41.0 坪から -18.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。ほとんどの駅において下落した。多磨駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは多磨駅で昨年に比べ +19.8 ％、坪単価は 188 万円/坪となった。
上位 1 駅(多磨駅)は +19.8 ％(坪単価 +31.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(新小金井駅)は -24.0 ％(坪単価 -49.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.4 ％ → 2024年 17.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.7 年 → 2024年 18.1 年、+22.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.9 ％ → 2024年 13.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 24.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった武蔵境駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 238万円/坪(72.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +9.8％( +21.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -36.4％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新小金井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -24.0％( -49.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 西武多摩川線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 武蔵境駅 | 238万/坪 (13.7年/47.6坪) | 217万/坪 (11.9年/58.2坪) | 220万/坪 (10.5年/46.5坪) |
| 新小金井駅 | 157万/坪 (26.0年/27.5坪) | 207万/坪 (23.6年/28.7坪) | 252万/坪 (0.25年/28.7坪) |
| 多磨駅 | 188万/坪 (13.2年/40.8坪) | 157万/坪 (17.0年/38.2坪) | 155万/坪 (13.1年/30.5坪) |
| 白糸台駅 | 66.1万/坪 (59.3年/33.3坪) | - | - |
| 競艇場前駅 | - | 131万/坪 (21.3年/28.2坪) | 143万/坪 (13.3年/47.3坪) |
| 是政駅 | 66.1万/坪 (50.3年/49.9坪) | - | 121万/坪 (12.3年/107坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
多磨駅 188.4 万/坪(昨年同期比 +19.8 ％)
多磨駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 188万円/坪(57.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +19.8％( +31.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +12.5％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 17.0年から -22.5 ％減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 38.2 坪から +6.9 ％増)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 27.6 坪から +13.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 17.0 年 → 2024年 13.2 年、-22.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 10.4 分 → 2024年 8.8 分、-15.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 22.2 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 33.3 ％)
新小金井駅 157.4 万/坪(昨年同期比 -24.0 ％)
新小金井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -24.0％( -49.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 23.6年から +10.3 ％増)。平均土地面積は 27.5 坪 (昨年 28.7 坪から -4.2 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 26.2 坪から +12.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 23.7 分 → 2024年 12.4 分、-47.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 23.6 年 → 2024年 26.0 年、+10.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示