【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の西武多摩川線 (武蔵境駅～是政駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 196万円/坪(59.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +6.2％( +11.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 36 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.7年(昨年 11.4年から +28.3 ％増)。平均土地面積は 48.8 坪 (昨年 48.1 坪から +1.5 ％増)。平均建物面積は 41.0 坪 (昨年 34.9 坪から +17.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。武蔵境駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは新小金井駅で昨年に比べ -17.9 ％、坪単価は 207 万円/坪となった。
上位 1 駅(多磨駅)は +1.2 ％(坪単価 +1.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(新小金井駅)は -17.9 ％(坪単価 -45.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 3.1 ％ → 2023年 2.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 11.4 年 → 2023年 14.7 年、+28.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 13.1 分 → 2023年 15.0 分、+14.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 21.9 ％ → 2023年 31.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.6 ％ → 2023年 28.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった武蔵境駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 217万円/坪(65.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -1.6％( -3.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 22 件(１年前(2022年)に比べて +22.2％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった競艇場前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -8.6％( -12.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -57.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 西武多摩川線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 武蔵境駅 | 217万/坪 (11.9年/58.2坪) | 220万/坪 (10.5年/46.5坪) | 177万/坪 (12.5年/35.4坪) |
| 新小金井駅 | 207万/坪 (23.6年/28.7坪) | 252万/坪 (0.25年/28.7坪) | 176万/坪 (12.3年/41.6坪) |
| 多磨駅 | 157万/坪 (17.0年/38.2坪) | 155万/坪 (13.1年/30.5坪) | 150万/坪 (10.5年/54.2坪) |
| 白糸台駅 | - | - | 235万/坪 (9.3年/83.2坪) |
| 競艇場前駅 | 131万/坪 (21.3年/28.2坪) | 143万/坪 (13.3年/47.3坪) | 132万/坪 (0.25年/32.5坪) |
| 是政駅 | - | 121万/坪 (12.3年/107坪) | 70.2万/坪 (37.3年/25.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
多磨駅 157.2 万/坪(昨年同期比 +1.2 ％)
多磨駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +1.2％( +1.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +14.3％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 13.1年から +29.7 ％増)。平均土地面積は 38.2 坪 (昨年 30.5 坪から +25.4 ％増)。平均建物面積は 27.6 坪 (昨年 25.1 坪から +10.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 11.7 分 → 2023年 10.4 分、-11.4 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 42.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 13.1 年 → 2023年 17.0 年、+29.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 42.9 ％)
新小金井駅 207.1 万/坪(昨年同期比 -17.9 ％)
新小金井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 207万円/坪(62.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -17.9％( -45.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 0.3年から +9263.0 ％増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 28.7 坪から +0.0 ％減)。平均建物面積は 26.2 坪 (昨年 16.6 坪から +57.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.3 年 → 2023年 23.6 年、+9263.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 9.0 分 → 2023年 23.7 分、+163.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示