【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の東武伊勢崎線 (浅草駅～竹ノ塚駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -0.0％( -0.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 103 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.7年(昨年 14.6年から +34.9 ％増)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 33.8 坪から +4.3 ％増)。平均建物面積は 45.9 坪 (昨年 40.3 坪から +14.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西新井駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鐘ケ淵駅で昨年に比べ +119.4 ％、坪単価は 195 万円/坪となった。
上位 2 駅(鐘ケ淵駅、西新井駅)は +74.9 ％(坪単価 +71.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東向島駅、小菅駅)は -43.8 ％(坪単価 -96.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.0 ％ → 2022年 21.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 22.9 ％ → 2022年 21.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 14.6 年 → 2022年 19.7 年、+34.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.5 ％ → 2022年 20.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 34.4 ％ → 2022年 21.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 282万円/坪(85.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +10.3％( +26.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて +25.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小菅駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.6万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -39.6％( -56.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東武伊勢崎線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浅草駅 | 225万/坪 (27.5年/42.4坪) | 368万/坪 (21.4年/51.2坪) | 242万/坪 (38.6年/54.0坪) |
| とうきょうスカイツリー駅 | 364万/坪 (39.8年/32.5坪) | - | 165万/坪 (27.8年/30.3坪) |
| 押上駅 | 282万/坪 (28.8年/30.6坪) | 256万/坪 (14.9年/28.7坪) | 174万/坪 (31.4年/32.3坪) |
| 曳舟駅 | 134万/坪 (39.1年/79.2坪) | 203万/坪 (17.3年/12.1坪) | 190万/坪 (19.8年/36.3坪) |
| 東向島駅 | 147万/坪 (16.3年/22.7坪) | 282万/坪 (25.9年/55.7坪) | 151万/坪 (16.2年/27.4坪) |
| 鐘ケ淵駅 | 195万/坪 (4.5年/17.8坪) | 89.1万/坪 (35.6年/51.2坪) | 133万/坪 (23.3年/20.8坪) |
| 堀切駅 | - | - | - |
| 牛田駅 | - | - | 168万/坪 (15.8年/28.2坪) |
| 北千住駅 | 162万/坪 (29.1年/39.8坪) | 156万/坪 (22.6年/39.8坪) | 162万/坪 (12.1年/26.3坪) |
| 小菅駅 | 86.6万/坪 (23.3年/27.2坪) | 143万/坪 (-0.25年/10.6坪) | - |
| 五反野駅 | 155万/坪 (11.5年/28.2坪) | 148万/坪 (11.6年/29.4坪) | 154万/坪 (7.0年/38.2坪) |
| 梅島駅 | 122万/坪 (17.8年/23.3坪) | 129万/坪 (11.1年/23.6坪) | 138万/坪 (2.5年/20.7坪) |
| 西新井駅 | 156万/坪 (18.6年/34.6坪) | 120万/坪 (19.3年/36.5坪) | 118万/坪 (16.0年/22.3坪) |
| 竹ノ塚駅 | 156万/坪 (14.7年/53.2坪) | 151万/坪 (8.5年/30.9坪) | 147万/坪 (7.0年/26.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鐘ケ淵駅 195.4 万/坪(昨年同期比 +119.4 ％)
鐘ケ淵駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 195万円/坪(59.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +119.4％( +106.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.5年(昨年 35.6年から -87.3 ％減)。平均土地面積は 17.8 坪 (昨年 51.2 坪から -65.3 ％減)。平均建物面積は 24.6 坪 (昨年 41.1 坪から -40.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 35.6 年 → 2022年 4.5 年、-87.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 3.0 分 → 2022年 5.2 分、+75.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 71.4 ％ → 2022年 50.0 ％)
西新井駅 156.3 万/坪(昨年同期比 +30.4 ％)
西新井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 156万円/坪(47.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +30.4％( +36.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 18.6年(昨年 19.3年から -3.6 ％減)。平均土地面積は 34.6 坪 (昨年 36.5 坪から -5.0 ％減)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 45.8 坪から -10.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 14.6 分 → 2022年 12.1 分、-17.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 20.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.0 ％ → 2022年 20.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 10.0 ％ → 2022年 10.0 ％)
東向島駅 146.7 万/坪(昨年同期比 -48.0 ％)
東向島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -48.0％( -135.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 25.9年から -37.3 ％減)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 55.7 坪から -59.3 ％減)。平均建物面積は 29.6 坪 (昨年 33.5 坪から -11.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 25.9 年 → 2022年 16.3 年、-37.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.9 分 → 2022年 4.4 分、-44.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
小菅駅 86.6 万/坪(昨年同期比 -39.6 ％)
小菅駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.6万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -39.6％( -56.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 -0.2年から -9536.7 ％減)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 10.6 坪から +157.1 ％増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 18.2 坪から +108.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 -0.2 年 → 2022年 23.3 年、-9536.7 ％と大きく減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示