【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期の東武伊勢崎線 (浅草駅～竹ノ塚駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 144万円/坪(43.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -3.6％( -5.4万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 113 件(１年前(2020年)に比べて +50.7％( +38件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.2年(昨年 15.1年から +0.4 ％増)。平均土地面積は 31.4 坪 (昨年 38.4 坪から -18.4 ％減)。平均建物面積は 41.8 坪 (昨年 46.9 坪から -10.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。小菅駅、五反野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは曳舟駅で昨年に比べ +235.7 ％、坪単価は 237 万円/坪となった。
上位 2 駅(曳舟駅、小菅駅)は +149.7 ％(坪単価 +114.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(竹ノ塚駅、浅草駅)は -30.5 ％(坪単価 -58.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.4 ％ → 2021年 4.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.0 ％ → 2021年 16.1 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 55.7 ％ → 2021年 44.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 17.1 ％ → 2021年 22.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった曳舟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 237万円/坪(71.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +235.7％( +166.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった竹ノ塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -32.3％( -57.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 21 件(１年前(2020年)に比べて +23.5％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東武伊勢崎線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浅草駅 | 149万/坪 (25.9年/64.1坪) | 209万/坪 (41.6年/61.1坪) | 213万/坪 (37.6年/28.4坪) |
| とうきょうスカイツリー駅 | - | - | 503万/坪 (49.3年/103坪) |
| 押上駅 | 177万/坪 (19.6年/24.6坪) | 245万/坪 (0.25年/19.7坪) | 224万/坪 (41.6年/56.3坪) |
| 曳舟駅 | 237万/坪 (20.3年/46.1坪) | 70.7万/坪 (59.8年/18.2坪) | 184万/坪 (17.0年/18.2坪) |
| 東向島駅 | 131万/坪 (17.8年/27.6坪) | 131万/坪 (24.7年/22.1坪) | 119万/坪 (18.3年/21.4坪) |
| 鐘ケ淵駅 | 160万/坪 (1.8年/42.0坪) | 169万/坪 (26.8年/18.2坪) | 134万/坪 (14.1年/16.9坪) |
| 堀切駅 | 139万/坪 (10.3年/51.4坪) | - | 205万/坪 (30.3年/46.9坪) |
| 牛田駅 | - | 175万/坪 (10.0年/37.1坪) | 186万/坪 (30.3年/66.6坪) |
| 北千住駅 | 187万/坪 (14.7年/25.6坪) | 179万/坪 (22.1年/28.4坪) | 170万/坪 (22.8年/26.3坪) |
| 小菅駅 | 160万/坪 (0.25年/21.9坪) | 98.0万/坪 (23.3年/31.8坪) | 269万/坪 (1.3年/56.0坪) |
| 五反野駅 | 174万/坪 (5.3年/34.0坪) | 137万/坪 (6.3年/71.8坪) | 111万/坪 (25.5年/27.2坪) |
| 梅島駅 | 126万/坪 (13.9年/26.6坪) | 146万/坪 (1.2年/21.9坪) | 129万/坪 (17.4年/25.3坪) |
| 西新井駅 | 126万/坪 (18.6年/29.2坪) | 106万/坪 (17.1年/31.1坪) | 102万/坪 (17.4年/42.0坪) |
| 竹ノ塚駅 | 121万/坪 (17.1年/32.0坪) | 178万/坪 (10.8年/52.2坪) | 125万/坪 (11.3年/28.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
曳舟駅 237.3 万/坪(昨年同期比 +235.7 ％)
曳舟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 237万円/坪(71.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +235.7％( +166.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 20.3年(昨年 59.8年から -66.1 ％減)。平均土地面積は 46.1 坪 (昨年 18.2 坪から +154.2 ％増)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 21.9 坪から +169.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 59.8 年 → 2021年 20.3 年、-66.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 5.0 分 → 2021年 5.5 分、+10.0 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
小菅駅 160.5 万/坪(昨年同期比 +63.7 ％)
小菅駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 160万円/坪(48.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +63.7％( +62.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.3年(昨年 23.3年から -98.9 ％減)。平均土地面積は 21.9 坪 (昨年 31.8 坪から -31.0 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 34.8 坪から +13.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.3 年 → 2021年 0.3 年、-98.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.5 分 → 2021年 7.0 分、+55.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
竹ノ塚駅 120.6 万/坪(昨年同期比 -32.3 ％)
竹ノ塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -32.3％( -57.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 21 件(１年前(2020年)に比べて +23.5％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 10.8年から +58.2 ％増)。平均土地面積は 32.0 坪 (昨年 52.2 坪から -38.7 ％減)。平均建物面積は 34.9 坪 (昨年 29.6 坪から +17.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.8 年 → 2021年 17.1 年、+58.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.2 ％ → 2021年 23.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 68.8 ％ → 2021年 52.4 ％)
浅草駅 148.8 万/坪(昨年同期比 -28.8 ％)
浅草駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -28.8％( -60.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.9年(昨年 41.6年から -37.8 ％減)。平均土地面積は 64.1 坪 (昨年 61.1 坪から +5.0 ％増)。平均建物面積は 167.9 坪 (昨年 168.6 坪から -0.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 41.6 年 → 2021年 25.9 年、-37.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示