【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の東急池上線 (五反田駅~蒲田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 277万円/坪(83.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +7.3%( +18.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 73 件(1年前(2022年)に比べて +43.1%( +22件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 17.8年から +22.6 %増)。平均土地面積は 36.2 坪 (昨年 39.2 坪から -7.9 %減)。平均建物面積は 39.2 坪 (昨年 39.8 坪から -1.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。戸越銀座駅、雪が谷大塚駅、御嶽山駅、千鳥町駅、蓮沼駅、蒲田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは戸越銀座駅で昨年に比べ +67.7 %、坪単価は 430 万円/坪となった。
上位 2 駅(戸越銀座駅、蒲田駅)は +67.6 %(坪単価 +154.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(石川台駅、荏原中延駅)は -36.8 %(坪単価 -127.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.5 % → 2023年 32.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 19.1 % → 2023年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 17.8 年 → 2023年 21.8 年、+22.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.4 % → 2023年 37.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.8 % → 2023年 15.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった戸越銀座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 430万円/坪(130万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +67.7%( +173.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった池上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 201万円/坪(60.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -1.8%( -3.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 7 件(1年前(2022年)に比べて +250.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
東急池上線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
五反田駅 | 399万/坪 (29.8年/29.5坪) | - | 248万/坪 (29.3年/72.6坪) |
大崎広小路駅 | - | 311万/坪 (4.3年/69.6坪) | - |
戸越銀座駅 | 430万/坪 (54.8年/22.7坪) | 256万/坪 (23.3年/15.1坪) | - |
荏原中延駅 | 207万/坪 (25.1年/13.9坪) | 313万/坪 (12.3年/24.2坪) | 263万/坪 (23.3年/61.3坪) |
旗の台駅 | 242万/坪 (8.6年/30.8坪) | 289万/坪 (14.5年/62.0坪) | 319万/坪 (6.6年/37.6坪) |
長原駅 | 202万/坪 (26.3年/15.9坪) | 257万/坪 (15.5年/18.5坪) | 224万/坪 (10.3年/36.7坪) |
洗足池駅 | 217万/坪 (18.7年/39.6坪) | 186万/坪 (11.3年/33.3坪) | 140万/坪 (46.3年/54.1坪) |
石川台駅 | 228万/坪 (19.3年/29.3坪) | 378万/坪 (23.4年/89.2坪) | 231万/坪 (16.1年/36.0坪) |
雪が谷大塚駅 | 262万/坪 (23.6年/25.7坪) | 215万/坪 (23.6年/31.0坪) | 244万/坪 (23.3年/39.8坪) |
御嶽山駅 | 380万/坪 (31.0年/66.2坪) | 283万/坪 (5.3年/30.3坪) | 216万/坪 (14.9年/30.9坪) |
久が原駅 | 270万/坪 (13.8年/33.7坪) | 274万/坪 (10.5年/26.5坪) | 264万/坪 (11.7年/32.7坪) |
千鳥町駅 | 281万/坪 (12.6年/43.4坪) | 232万/坪 (19.3年/40.5坪) | 211万/坪 (14.5年/32.1坪) |
池上駅 | 201万/坪 (17.8年/30.9坪) | 205万/坪 (13.3年/21.2坪) | 202万/坪 (14.8年/19.8坪) |
蓮沼駅 | 238万/坪 (7.8年/17.4坪) | 197万/坪 (16.8年/24.2坪) | 178万/坪 (17.5年/37.2坪) |
蒲田駅 | 338万/坪 (24.6年/47.4坪) | 202万/坪 (31.4年/35.2坪) | 175万/坪 (23.3年/32.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
戸越銀座駅 429.8 万/坪(昨年同期比 +67.7 %)
戸越銀座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 430万円/坪(130万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +67.7%( +173.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 54.8年(昨年 23.3年から +135.5 %増)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 15.1 坪から +50.0 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 24.2 坪から +18.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.0 分 → 2023年 2.7 分、-73.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 23.3 年 → 2023年 54.8 年、+135.5 %と大きく増加)
蒲田駅 338.2 万/坪(昨年同期比 +67.4 %)
蒲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 338万円/坪(102万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +67.4%( +136.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2022年)に比べて +85.7%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 31.4年から -21.8 %減)。平均土地面積は 47.4 坪 (昨年 35.2 坪から +34.5 %増)。平均建物面積は 51.9 坪 (昨年 49.9 坪から +4.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 31.4 年 → 2023年 24.6 年、-21.8 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 15.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 46.2 %)
石川台駅 228.4 万/坪(昨年同期比 -39.5 %)
石川台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 228万円/坪(69.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -39.5%( -149.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +33.3%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 23.4年から -17.8 %減)。平均土地面積は 29.3 坪 (昨年 89.2 坪から -67.2 %減)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 37.6 坪から -18.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 23.4 年 → 2023年 19.3 年、-17.8 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 12.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 7.7 分 → 2023年 9.5 分、+23.9 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 12.5 %)
荏原中延駅 206.7 万/坪(昨年同期比 -34.0 %)
荏原中延駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 207万円/坪(62.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -34.0%( -106.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて +500.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 12.3年から +104.5 %増)。平均土地面積は 13.9 坪 (昨年 24.2 坪から -42.7 %減)。平均建物面積は 19.9 坪 (昨年 28.7 坪から -30.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.0 分 → 2023年 4.7 分、-53.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 12.3 年 → 2023年 25.1 年、+104.5 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示