【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期の名鉄尾西線 (弥富駅~玉ノ井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.8万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -7.5%( -5.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 299 件(1年前(2022年)に比べて +15.9%( +41件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 13.9年から +15.2 %増)。平均土地面積は 65.8 坪 (昨年 60.0 坪から +9.6 %増)。平均建物面積は 40.2 坪 (昨年 40.9 坪から -1.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 14 駅。ほとんどの駅において下落した。二子駅、開明駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは五ノ三駅で昨年に比べ +129.7 %、坪単価は 58.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(五ノ三駅、開明駅)は +83.5 %(坪単価 +27.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(萩原駅、山崎駅)は -41.7 %(坪単価 -25.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.4 % → 2023年 1.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.6 % → 2023年 3.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 13.9 年 → 2023年 16.1 年、+15.2 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.1 % → 2023年 25.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 54.9 % → 2023年 47.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった観音寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +16.4%( +15.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2022年)に比べて -46.2%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.5万円/坪(8.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -39.3%( -19.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2022年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
名鉄尾西線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
弥富駅 | 69.7万/坪 (19.9年/44.9坪) | 72.0万/坪 (4.7年/37.2坪) | 55.2万/坪 (8.1年/53.9坪) |
五ノ三駅 | 58.3万/坪 (10.7年/113坪) | 25.4万/坪 (30.5年/45.4坪) | 45.8万/坪 (17.4年/43.1坪) |
佐屋駅 | 55.7万/坪 (15.7年/53.8坪) | 50.8万/坪 (22.7年/64.2坪) | 46.8万/坪 (22.8年/69.7坪) |
日比野駅 | 68.5万/坪 (20.1年/47.4坪) | 79.9万/坪 (14.3年/49.9坪) | 92.5万/坪 (9.4年/60.3坪) |
津島駅 | 57.8万/坪 (17.4年/64.0坪) | 60.8万/坪 (14.6年/58.6坪) | 50.8万/坪 (17.2年/54.4坪) |
町方駅 | 39.1万/坪 (23.9年/67.6坪) | 64.1万/坪 (6.6年/55.2坪) | 64.4万/坪 (19.6年/62.1坪) |
六輪駅 | 50.6万/坪 (9.6年/84.0坪) | 46.7万/坪 (18.3年/87.1坪) | 46.7万/坪 (14.1年/46.3坪) |
渕高駅 | 59.8万/坪 (9.3年/87.1坪) | 63.7万/坪 (13.2年/90.1坪) | 55.1万/坪 (13.4年/58.4坪) |
丸渕駅 | 49.0万/坪 (12.7年/65.6坪) | 78.7万/坪 (0.5年/84.7坪) | 57.2万/坪 (14.8年/89.5坪) |
上丸渕駅 | 50.0万/坪 (8.9年/64.4坪) | 67.0万/坪 (0.8年/63.2坪) | 58.2万/坪 (10.7年/58.6坪) |
森上駅 | 37.8万/坪 (22.4年/63.9坪) | 44.7万/坪 (19.9年/69.9坪) | 42.5万/坪 (21.3年/90.6坪) |
山崎駅 | 29.5万/坪 (20.0年/76.5坪) | 48.6万/坪 (10.7年/73.6坪) | 54.3万/坪 (17.6年/108坪) |
玉野駅 | 52.9万/坪 (16.5年/63.5坪) | 73.4万/坪 (5.5年/62.9坪) | 40.2万/坪 (21.9年/111坪) |
萩原駅 | 40.8万/坪 (26.7年/143坪) | 73.0万/坪 (28.8年/54.5坪) | 34.0万/坪 (26.3年/113坪) |
二子駅 | 52.0万/坪 (10.3年/75.2坪) | 37.9万/坪 (25.7年/40.8坪) | 56.5万/坪 (14.7年/86.0坪) |
苅安賀駅 | 58.4万/坪 (27.7年/97.1坪) | 87.2万/坪 (8.8年/46.4坪) | 74.7万/坪 (12.4年/84.5坪) |
観音寺駅 | 110万/坪 (4.5年/50.8坪) | 94.2万/坪 (9.2年/54.1坪) | 95.6万/坪 (7.1年/50.9坪) |
名鉄一宮駅 | 74.7万/坪 (9.4年/42.0坪) | 74.0万/坪 (17.7年/43.0坪) | 74.8万/坪 (12.9年/42.8坪) |
西一宮駅 | 84.6万/坪 (8.3年/39.8坪) | 80.1万/坪 (11.2年/40.8坪) | 82.8万/坪 (9.5年/65.7坪) |
開明駅 | 81.7万/坪 (9.3年/51.1坪) | 59.5万/坪 (21.9年/73.6坪) | 72.1万/坪 (8.3年/50.8坪) |
奥町駅 | 60.8万/坪 (16.4年/87.1坪) | 62.2万/坪 (14.6年/69.0坪) | 69.3万/坪 (12.5年/98.9坪) |
玉ノ井駅 | 70.6万/坪 (13.6年/51.3坪) | 75.6万/坪 (5.0年/60.4坪) | 75.2万/坪 (2.0年/47.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
五ノ三駅 58.3 万/坪(昨年同期比 +129.7 %)
五ノ三駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.3万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +129.7%( +32.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +300.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.7年(昨年 30.5年から -65.0 %減)。平均土地面積は 112.7 坪 (昨年 45.4 坪から +148.3 %増)。平均建物面積は 72.0 坪 (昨年 34.0 坪から +111.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 30.5 年 → 2023年 10.7 年、-65.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 12.0 分 → 2023年 9.0 分、-25.0 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 12.5 %)
開明駅 81.7 万/坪(昨年同期比 +37.3 %)
開明駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.7万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +37.3%( +22.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2022年)に比べて -16.7%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 21.9年から -57.8 %減)。平均土地面積は 51.1 坪 (昨年 73.6 坪から -30.5 %減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 41.3 坪から -13.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 21.9 年 → 2023年 9.3 年、-57.8 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 % → 2023年 75.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 13.2 分 → 2023年 17.8 分、+35.2 %と大きく増加)
萩原駅 40.8 万/坪(昨年同期比 -44.1 %)
萩原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.8万円/坪(12.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -44.1%( -32.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2022年)に比べて +200.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.7年(昨年 28.8年から -7.1 %減)。平均土地面積は 142.9 坪 (昨年 54.5 坪から +162.5 %増)。平均建物面積は 98.5 坪 (昨年 37.8 坪から +160.6 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 23.3 分 → 2023年 25.8 分、+10.5 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 50.0 %)
山崎駅 29.5 万/坪(昨年同期比 -39.3 %)
山崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.5万円/坪(8.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -39.3%( -19.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2022年)に比べて +66.7%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 10.7年から +87.5 %増)。平均土地面積は 76.5 坪 (昨年 73.6 坪から +4.0 %増)。平均建物面積は 40.2 坪 (昨年 38.8 坪から +3.6 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 10.7 年 → 2023年 20.0 年、+87.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 21.3 分 → 2023年 26.4 分、+23.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 % → 2023年 60.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示