【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期のJR赤穂線 (寒河駅～東岡山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.3万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -12.4％( -6.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 155 件(１年前(2021年)に比べて -21.7％( -43件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 24.4年から +12.7 ％増)。平均土地面積は 83.8 坪 (昨年 84.1 坪から -0.4 ％減)。平均建物面積は 39.6 坪 (昨年 46.7 坪から -15.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。伊部駅、邑久駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは伊部駅で昨年に比べ +41.4 ％、坪単価は 19.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(伊部駅、邑久駅)は +33.5 ％(坪単価 +6.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(伊里駅、長船駅)は -45.8 ％(坪単価 -11.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.6 ％ → 2022年 3.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.6 ％ → 2022年 3.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 24.4 年 → 2022年 27.4 年、+12.7 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 34.7 ％ → 2022年 20.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 29.3 ％ → 2022年 32.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大多羅駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.3万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +8.4％( +4.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 44 件(１年前(2021年)に比べて +22.2％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伊里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.5万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -52.8％( -7.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2021年)に比べて +75.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR赤穂線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 寒河駅 | 15.6万/坪 (40.3年/64.3坪) | - | - |
| 日生駅 | 10.6万/坪 (43.5年/106坪) | 13.5万/坪 (40.2年/89.7坪) | 10.3万/坪 (32.8年/96.2坪) |
| 伊里駅 | 6.5万/坪 (40.9年/150坪) | 13.8万/坪 (54.0年/203坪) | - |
| 備前片上駅 | 12.7万/坪 (45.2年/74.1坪) | 11.0万/坪 (54.9年/75.6坪) | 9.6万/坪 (65.3年/56.0坪) |
| 西片上駅 | 20.2万/坪 (51.8年/179坪) | 23.1万/坪 (32.8年/63.5坪) | 12.6万/坪 (43.7年/106坪) |
| 伊部駅 | 19.3万/坪 (34.2年/105坪) | 13.7万/坪 (46.1年/147坪) | 27.2万/坪 (28.0年/151坪) |
| 香登駅 | - | 13.0万/坪 (48.8年/154坪) | 27.3万/坪 (35.9年/183坪) |
| 長船駅 | 25.4万/坪 (33.0年/107坪) | 41.5万/坪 (17.3年/83.8坪) | 51.2万/坪 (10.9年/53.6坪) |
| 邑久駅 | 38.7万/坪 (29.9年/106坪) | 30.8万/坪 (30.0年/110坪) | 37.6万/坪 (26.7年/99.8坪) |
| 大富駅 | 54.4万/坪 (9.9年/160坪) | 54.2万/坪 (0.25年/51.9坪) | 62.6万/坪 (0.5年/50.9坪) |
| 西大寺駅 | 53.9万/坪 (20.3年/72.1坪) | 48.3万/坪 (21.9年/62.3坪) | 51.4万/坪 (18.5年/83.6坪) |
| 大多羅駅 | 62.3万/坪 (21.5年/60.0坪) | 57.5万/坪 (24.1年/58.1坪) | 48.8万/坪 (34.5年/63.2坪) |
| 東岡山駅 | 58.1万/坪 (28.4年/64.3坪) | 84.8万/坪 (15.0年/82.3坪) | 70.5万/坪 (25.2年/70.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
伊部駅 19.3 万/坪(昨年同期比 +41.4 ％)
伊部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.3万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +41.4％( +5.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2021年)に比べて +12.5％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 34.2年(昨年 46.1年から -25.8 ％減)。平均土地面積は 105.2 坪 (昨年 147.1 坪から -28.5 ％減)。平均建物面積は 40.2 坪 (昨年 74.3 坪から -45.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 46.1 年 → 2022年 34.2 年、-25.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 26.0 分 → 2022年 23.1 分、-11.1 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 71.4 ％ → 2022年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 ％ → 2022年 50.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 37.5 ％ → 2022年 11.1 ％)
邑久駅 38.7 万/坪(昨年同期比 +25.6 ％)
邑久駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.7万円/坪(11.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +25.6％( +7.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2021年)に比べて -31.0％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 30.0年から -0.4 ％減)。平均土地面積は 105.6 坪 (昨年 110.4 坪から -4.4 ％減)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 54.1 坪から -25.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 77.6 分 → 2022年 66.2 分、-14.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.7 ％ → 2022年 26.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 47.8 ％ → 2022年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 26.1 ％ → 2022年 33.3 ％)
伊里駅 6.5 万/坪(昨年同期比 -52.8 ％)
伊里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.5万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -52.8％( -7.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2021年)に比べて +75.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 40.9年(昨年 54.0年から -24.2 ％減)。平均土地面積は 150.0 坪 (昨年 203.4 坪から -26.3 ％減)。平均建物面積は 56.6 坪 (昨年 42.4 坪から +33.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 54.0 年 → 2022年 40.9 年、-24.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 17.5 分 → 2022年 23.4 分、+33.9 ％と大きく増加)
長船駅 25.4 万/坪(昨年同期比 -38.8 ％)
長船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.4万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -38.8％( -16.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -73.9％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 17.3年から +90.5 ％増)。平均土地面積は 106.9 坪 (昨年 83.8 坪から +27.6 ％増)。平均建物面積は 47.1 坪 (昨年 42.7 坪から +10.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.3 年 → 2022年 33.0 年、+90.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 18.7 分 → 2022年 38.8 分、+107.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 ％ → 2022年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示