【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期のJR津山線 (岡山駅～津山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.6万円/坪(19.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +9.2％( +5.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 121 件(１年前(2022年)に比べて +37.5％( +33件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 25.6年から +13.7 ％増)。平均土地面積は 72.3 坪 (昨年 96.5 坪から -25.1 ％減)。平均建物面積は 52.8 坪 (昨年 58.6 坪から -10.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。備前原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは津山口駅で昨年に比べ +799.4 ％、坪単価は 26.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(津山口駅、金川駅)は +560.2 ％(坪単価 +14.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(神目駅、法界院駅)は -51.9 ％(坪単価 -18.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.8 ％ → 2023年 33.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 25.6 年 → 2023年 29.1 年、+13.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 26.2 ％ → 2023年 33.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 16.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった岡山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.1万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +3.5％( +2.6万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 76 件(１年前(2022年)に比べて +38.2％( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.5万円/坪(0.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -95.3％( -29.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR津山線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡山駅 | 76.1万/坪 (26.5年/68.1坪) | 73.5万/坪 (21.8年/78.2坪) | 65.3万/坪 (23.8年/60.4坪) |
| 法界院駅 | 70.4万/坪 (33.5年/63.9坪) | 77.0万/坪 (22.5年/77.9坪) | 67.6万/坪 (26.7年/121坪) |
| 備前原駅 | 31.2万/坪 (27.0年/44.6坪) | 22.1万/坪 (32.5年/86.2坪) | 52.9万/坪 (4.5年/51.4坪) |
| 玉柏駅 | 27.9万/坪 (31.5年/53.7坪) | - | - |
| 牧山駅 | - | - | - |
| 野々口駅 | - | - | 7.1万/坪 (22.5年/78.7坪) |
| 金川駅 | 8.2万/坪 (32.5年/81.7坪) | 2.0万/坪 (47.5年/185坪) | 7.2万/坪 (35.0年/116坪) |
| 建部駅 | - | - | - |
| 福渡駅 | - | 5.3万/坪 (28.5年/87.7坪) | - |
| 神目駅 | 1.5万/坪 (0年/145坪) | 31.4万/坪 (47.5年/393坪) | - |
| 弓削駅 | 14.0万/坪 (42.5年/124坪) | - | - |
| 誕生寺駅 | - | - | - |
| 小原駅 | - | 8.7万/坪 (0年/454坪) | 8.8万/坪 (0年/112坪) |
| 亀甲駅 | - | - | 6.8万/坪 (40.5年/287坪) |
| 佐良山駅 | - | 30.7万/坪 (22.5年/236坪) | 18.6万/坪 (33.5年/275坪) |
| 津山口駅 | 26.5万/坪 (45.5年/57.5坪) | 3.0万/坪 (51.5年/175坪) | 18.0万/坪 (45.0年/73.4坪) |
| 津山駅 | 45.4万/坪 (33.0年/95.0坪) | 38.3万/坪 (32.1年/104坪) | 52.6万/坪 (21.2年/52.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
津山口駅 26.5 万/坪(昨年同期比 +799.4 ％)
津山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.5万円/坪(8.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +799.4％( +23.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 45.5年(昨年 51.5年から -11.7 ％減)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 175.5 坪から -67.2 ％減)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 169.4 坪から -78.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 51.5 年 → 2023年 45.5 年、-11.7 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 4.0 分 → 2023年 17.3 分、+333.3 ％と大きく増加)
金川駅 8.2 万/坪(昨年同期比 +321.0 ％)
金川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.2万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +321.0％( +6.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 47.5年から -31.6 ％減)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 184.5 坪から -55.7 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 40.8 坪から -16.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 47.5 年 → 2023年 32.5 年、-31.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 19.0 分 → 2023年 75.0 分、+294.7 ％と大きく増加)
神目駅 1.5 万/坪(昨年同期比 -95.3 ％)
神目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.5万円/坪(0.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -95.3％( -29.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 145.2 坪 (昨年 393.3 坪から -63.1 ％減)。平均建物面積は 60.5 坪 (昨年 18.2 坪から +233.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 120.0 分 → 2023年 8.0 分、-93.3 ％と大きく減少)
法界院駅 70.4 万/坪(昨年同期比 -8.6 ％)
法界院駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.4万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -8.6％( -6.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 15 件(１年前(2022年)に比べて +275.0％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 22.5年から +48.6 ％増)。平均土地面積は 63.9 坪 (昨年 77.9 坪から -17.9 ％減)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 39.7 坪から +2.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 22.5 年 → 2023年 33.5 年、+48.6 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示