【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期のJR津山線 (岡山駅～津山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.3万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -4.9％( -2.9万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 340 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.5年(昨年 28.6年から -0.1 ％減)。平均土地面積は 80.2 坪 (昨年 92.5 坪から -13.4 ％減)。平均建物面積は 57.5 坪 (昨年 66.3 坪から -13.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。法界院駅、建部駅、亀甲駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは玉柏駅で昨年に比べ +319.0 ％、坪単価は 21.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(玉柏駅、建部駅)は +200.6 ％(坪単価 +10.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(金川駅、福渡駅)は -71.4 ％(坪単価 -42.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 13.4 ％ → 2020年 16.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.2 ％ → 2020年 34.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.6 ％ → 2020年 34.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった法界院駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.5万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +59.2％( +28.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2019年)に比べて -7.1％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった佐良山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.9万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -46.1％( -1.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
| JR津山線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡山駅 | 64.6万/坪 (28.7年/68.2坪) | 67.7万/坪 (27.1年/83.1坪) | 64.6万/坪 (26.9年/73.0坪) |
| 法界院駅 | 75.5万/坪 (25.4年/51.6坪) | 47.5万/坪 (43.1年/101坪) | 50.5万/坪 (26.2年/51.6坪) |
| 備前原駅 | 25.1万/坪 (36.8年/55.4坪) | 46.1万/坪 (16.2年/42.4坪) | 29.1万/坪 (1.0年/130坪) |
| 玉柏駅 | 21.8万/坪 (36.1年/110坪) | 5.2万/坪 (48.3年/18.2坪) | 19.4万/坪 (35.1年/172坪) |
| 牧山駅 | - | 12.3万/坪 (0年/160坪) | - |
| 野々口駅 | - | - | - |
| 金川駅 | 7.6万/坪 (29.0年/207坪) | 82.7万/坪 (9.8年/130坪) | 8.6万/坪 (34.2年/108坪) |
| 建部駅 | 10.5万/坪 (0年/96.8坪) | 5.7万/坪 (50.9年/106坪) | 0.7万/坪 (59.8年/333坪) |
| 福渡駅 | 9.9万/坪 (48.8年/103坪) | 20.6万/坪 (39.5年/94.2坪) | 5.6万/坪 (27.0年/166坪) |
| 神目駅 | 11.4万/坪 (29.8年/236坪) | - | 6.3万/坪 (63.3年/272坪) |
| 弓削駅 | - | 6.8万/坪 (37.5年/112坪) | - |
| 誕生寺駅 | - | 15.3万/坪 (19.0年/75.6坪) | - |
| 小原駅 | - | - | 13.2万/坪 (23.8年/109坪) |
| 亀甲駅 | 13.6万/坪 (45.0年/301坪) | 8.3万/坪 (37.3年/134坪) | 24.0万/坪 (31.1年/102坪) |
| 佐良山駅 | 1.9万/坪 (42.3年/149坪) | 3.6万/坪 (37.0年/329坪) | - |
| 津山口駅 | 48.3万/坪 (19.5年/66.6坪) | 46.3万/坪 (30.7年/53.4坪) | 116万/坪 (20.3年/145坪) |
| 津山駅 | 38.8万/坪 (25.8年/101坪) | 37.8万/坪 (30.4年/128坪) | 41.7万/坪 (24.5年/86.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
玉柏駅 21.8 万/坪(昨年同期比 +319.0 ％)
玉柏駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.8万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +319.0％( +16.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2019年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.1年(昨年 48.3年から -25.2 ％減)。平均土地面積は 110.4 坪 (昨年 18.2 坪から +508.3 ％増)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 21.2 坪から +38.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 48.3 年 → 2020年 36.1 年、-25.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 21.0 分 → 2020年 24.1 分、+15.0 ％と増加)
建部駅 10.5 万/坪(昨年同期比 +82.2 ％)
建部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.5万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +82.2％( +4.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 96.8 坪 (昨年 105.9 坪から -8.6 ％減)。平均建物面積は 18.2 坪 (昨年 63.5 坪から -71.4 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 5.5 分 → 2020年 9.0 分、+63.6 ％と大きく増加)
金川駅 7.6 万/坪(昨年同期比 -90.8 ％)
金川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.6万円/坪(2.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -90.8％( -75.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 9.8年から +197.4 ％増)。平均土地面積は 207.2 坪 (昨年 130.1 坪から +59.3 ％増)。平均建物面積は 307.0 坪 (昨年 39.8 坪から +670.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 9.8 年 → 2020年 29.0 年、+197.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 100.0 ％)
福渡駅 9.9 万/坪(昨年同期比 -51.9 ％)
福渡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.9万円/坪(3.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -51.9％( -10.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 48.8年(昨年 39.5年から +23.4 ％増)。平均土地面積は 103.2 坪 (昨年 94.2 坪から +9.6 ％増)。平均建物面積は 47.6 坪 (昨年 38.2 坪から +24.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 39.5 年 → 2020年 48.8 年、+23.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 17.5 分 → 2020年 37.8 分、+115.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示