【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期のJR中央本線 (坂下駅～古虎渓駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.4万円/坪(12.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -1.1％( -0.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 51 件(１年前(2022年)に比べて +13.3％( +6件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.7年(昨年 24.0年から +11.3 ％増)。平均土地面積は 115.1 坪 (昨年 87.8 坪から +31.1 ％増)。平均建物面積は 48.0 坪 (昨年 42.9 坪から +11.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。多治見駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは恵那駅で昨年に比べ +343.7 ％、坪単価は 63.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(恵那駅、多治見駅)は +180.0 ％(坪単価 +28.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(坂下駅、瑞浪駅)は -73.5 ％(坪単価 -18.2 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 24.0 年 → 2023年 26.7 年、+11.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.6 ％ → 2023年 37.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 28.2 ％ → 2023年 19.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった恵那駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.7万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +343.7％( +49.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +700.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった坂下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.1万円/坪(0.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -85.6％( -6.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR中央本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 坂下駅 | 1.1万/坪 (45.5年/130坪) | 7.6万/坪 (48.5年/90.8坪) | 5.4万/坪 (44.5年/54.5坪) |
| 落合川駅 | - | - | - |
| 中津川駅 | 36.3万/坪 (18.7年/96.8坪) | 45.4万/坪 (25.5年/130坪) | 34.5万/坪 (30.0年/127坪) |
| 美乃坂本駅 | 24.0万/坪 (23.8年/304坪) | 24.3万/坪 (28.5年/167坪) | 31.8万/坪 (30.2年/211坪) |
| 恵那駅 | 63.7万/坪 (10.9年/81.9坪) | 14.4万/坪 (25.5年/112坪) | 37.8万/坪 (22.5年/115坪) |
| 武並駅 | - | - | |
| 釜戸駅 | - | - | - |
| 瑞浪駅 | 18.8万/坪 (36.5年/108坪) | 48.6万/坪 (14.8年/74.9坪) | 72.8万/坪 (1.7年/73.1坪) |
| 土岐市駅 | 34.9万/坪 (34.2年/153坪) | 51.1万/坪 (18.9年/59.9坪) | 37.8万/坪 (27.0年/104坪) |
| 多治見駅 | 50.8万/坪 (27.4年/97.7坪) | 43.7万/坪 (22.3年/72.5坪) | 37.9万/坪 (31.6年/76.5坪) |
| 古虎渓駅 | 21.7万/坪 (39.0年/63.5坪) | 32.8万/坪 (45.5年/37.1坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
恵那駅 63.7 万/坪(昨年同期比 +343.7 ％)
恵那駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.7万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +343.7％( +49.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +700.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.9年(昨年 25.5年から -57.2 ％減)。平均土地面積は 81.9 坪 (昨年 111.9 坪から -26.9 ％減)。平均建物面積は 51.9 坪 (昨年 43.9 坪から +18.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 25.5 年 → 2023年 10.9 年、-57.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 15.0 分 → 2023年 26.4 分、+75.8 ％と大きく増加)
多治見駅 50.8 万/坪(昨年同期比 +16.4 ％)
多治見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.8万円/坪(15.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +16.4％( +7.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2022年)に比べて +6.7％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 22.3年から +22.9 ％増)。平均土地面積は 97.7 坪 (昨年 72.5 坪から +34.8 ％増)。平均建物面積は 50.8 坪 (昨年 31.8 坪から +59.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 42.3 分 → 2023年 33.9 分、-19.9 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 22.3 年 → 2023年 27.4 年、+22.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.1 ％ → 2023年 31.2 ％)
坂下駅 1.1 万/坪(昨年同期比 -85.6 ％)
坂下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.1万円/坪(0.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -85.6％( -6.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 45.5年(昨年 48.5年から -6.2 ％減)。平均土地面積は 130.1 坪 (昨年 90.8 坪から +43.3 ％増)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 39.3 坪から -30.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 9.0 分 → 2023年 30.0 分、+233.3 ％と大きく増加)
瑞浪駅 18.8 万/坪(昨年同期比 -61.4 ％)
瑞浪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.8万円/坪(5.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -61.4％( -29.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.5年(昨年 14.8年から +146.0 ％増)。平均土地面積は 107.8 坪 (昨年 74.9 坪から +43.9 ％増)。平均建物面積は 35.2 坪 (昨年 43.9 坪から -19.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 14.8 年 → 2023年 36.5 年、+146.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 43.2 分 → 2023年 51.2 分、+18.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示