【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のJR日豊本線 (北川駅～五十市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.3万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +3.2％( +1.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 211 件(１年前(2021年)に比べて +1.4％( +3件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 27.5年から -8.9 ％減)。平均土地面積は 108.7 坪 (昨年 107.1 坪から +1.5 ％増)。平均建物面積は 50.3 坪 (昨年 48.8 坪から +3.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 15 駅。ほとんどの駅において下落した。門川駅、日向市駅、高鍋駅、宮崎神宮駅、日向沓掛駅、山之口駅、西都城駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三股駅で昨年に比べ +190.4 ％、坪単価は 37.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(三股駅、日向新富駅)は +179.2 ％(坪単価 +26.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(南日向駅、旭ケ丘駅)は -60.2 ％(坪単価 -37.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 15.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.7 ％ → 2022年 22.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.9 ％ → 2022年 40.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 1.5 ％ → 2022年 1.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南宮崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.0万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +9.4％( +6.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2021年)に比べて +18.8％( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった土々呂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.4万円/坪(6.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -41.3％( -15.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR日豊本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 北川駅 | - | 13.2万/坪 (22.8年/43.9坪) | - |
| 日向長井駅 | - | - | - |
| 北延岡駅 | - | - | 9.9万/坪 (62.8年/42.4坪) |
| 延岡駅 | 37.4万/坪 (34.8年/112坪) | 44.9万/坪 (40.3年/115坪) | 40.3万/坪 (30.8年/84.0坪) |
| 南延岡駅 | 37.4万/坪 (36.0年/83.8坪) | 47.8万/坪 (29.4年/63.1坪) | 45.1万/坪 (29.3年/65.2坪) |
| 旭ケ丘駅 | 23.1万/坪 (37.3年/59.0坪) | 49.6万/坪 (45.8年/96.8坪) | 65.4万/坪 (16.8年/59.5坪) |
| 土々呂駅 | 21.4万/坪 (40.8年/191坪) | 36.4万/坪 (25.8年/144坪) | 11.6万/坪 (42.1年/66.6坪) |
| 門川駅 | 50.9万/坪 (24.3年/93.0坪) | 30.1万/坪 (35.3年/120坪) | 46.9万/坪 (18.8年/73.4坪) |
| 日向市駅 | 44.6万/坪 (29.1年/116坪) | 31.4万/坪 (30.5年/107坪) | 46.6万/坪 (22.6年/86.4坪) |
| 財光寺駅 | 39.5万/坪 (21.2年/118坪) | 62.2万/坪 (8.8年/43.9坪) | 23.0万/坪 (22.1年/86.2坪) |
| 南日向駅 | 24.2万/坪 (44.8年/206坪) | 73.5万/坪 (49.8年/484坪) | 74.0万/坪 (2.8年/93.8坪) |
| 美々津駅 | - | - | - |
| 東都農駅 | - | - | - |
| 都農駅 | 66.1万/坪 (0.8年/136坪) | 26.1万/坪 (19.8年/159坪) | 13.2万/坪 (50.8年/75.6坪) |
| 川南駅 | 35.5万/坪 (32.8年/188坪) | 44.1万/坪 (19.8年/293坪) | 41.6万/坪 (16.3年/77.6坪) |
| 高鍋駅 | 46.4万/坪 (16.0年/93.6坪) | 24.7万/坪 (33.8年/109坪) | 18.7万/坪 (17.8年/219坪) |
| 日向新富駅 | 45.3万/坪 (28.0年/233坪) | 16.9万/坪 (17.8年/212坪) | 52.0万/坪 (16.9年/91.3坪) |
| 佐土原駅 | 50.6万/坪 (23.3年/110坪) | 55.2万/坪 (15.3年/73.0坪) | 44.7万/坪 (28.2年/128坪) |
| 日向住吉駅 | 42.6万/坪 (25.4年/210坪) | 69.6万/坪 (20.9年/124坪) | 74.5万/坪 (6.9年/83.0坪) |
| 蓮ケ池駅 | 45.4万/坪 (26.0年/68.4坪) | 63.9万/坪 (17.0年/88.0坪) | 54.2万/坪 (20.6年/78.1坪) |
| 宮崎神宮駅 | 69.4万/坪 (15.0年/90.3坪) | 57.7万/坪 (29.9年/79.4坪) | 59.7万/坪 (22.2年/99.8坪) |
| 宮崎駅 | 67.7万/坪 (21.0年/104坪) | 60.9万/坪 (26.1年/94.1坪) | 49.7万/坪 (32.1年/119坪) |
| 南宮崎駅 | 78.0万/坪 (15.9年/53.3坪) | 71.3万/坪 (19.9年/80.1坪) | 70.7万/坪 (30.0年/73.6坪) |
| 加納駅 | 48.7万/坪 (35.1年/66.6坪) | 71.7万/坪 (4.3年/89.2坪) | 66.7万/坪 (13.8年/56.0坪) |
| 清武駅 | 59.6万/坪 (27.8年/186坪) | 65.9万/坪 (10.1年/113坪) | 67.5万/坪 (12.4年/77.0坪) |
| 日向沓掛駅 | 68.2万/坪 (16.4年/94.8坪) | 44.4万/坪 (21.8年/60.5坪) | 24.5万/坪 (28.3年/91.5坪) |
| 田野駅 | 46.6万/坪 (17.8年/92.0坪) | 51.6万/坪 (13.4年/58.5坪) | 41.1万/坪 (20.8年/257坪) |
| 青井岳駅 | - | - | - |
| 山之口駅 | 44.6万/坪 (27.0年/376坪) | 33.1万/坪 (14.3年/190坪) | 21.9万/坪 (19.8年/116坪) |
| 餅原駅 | 10.2万/坪 (50.8年/93.8坪) | - | 24.6万/坪 (31.8年/363坪) |
| 三股駅 | 37.2万/坪 (28.6年/131坪) | 12.8万/坪 (46.8年/148坪) | 34.1万/坪 (30.3年/147坪) |
| 都城駅 | 30.1万/坪 (32.9年/92.3坪) | 37.8万/坪 (34.2年/127坪) | 41.9万/坪 (27.5年/90.1坪) |
| 西都城駅 | 35.5万/坪 (32.0年/84.3坪) | 25.3万/坪 (31.6年/139坪) | 35.1万/坪 (30.3年/184坪) |
| 五十市駅 | 21.9万/坪 (33.3年/160坪) | 34.1万/坪 (34.8年/146坪) | 28.5万/坪 (24.3年/223坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三股駅 37.2 万/坪(昨年同期比 +190.4 ％)
三股駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.2万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +190.4％( +24.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 46.8年から -38.8 ％減)。平均土地面積は 130.6 坪 (昨年 148.2 坪から -11.9 ％減)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 62.8 坪から -35.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 46.8 年 → 2022年 28.6 年、-38.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 14.5 分 → 2022年 20.8 分、+43.1 ％と大きく増加)
日向新富駅 45.3 万/坪(昨年同期比 +167.9 ％)
日向新富駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.3万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +167.9％( +28.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 17.8年から +57.7 ％増)。平均土地面積は 232.9 坪 (昨年 211.8 坪から +10.0 ％増)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 135.4 坪から -75.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 70.5 分 → 2022年 48.0 分、-31.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.8 年 → 2022年 28.0 年、+57.7 ％と大きく増加)
南日向駅 24.2 万/坪(昨年同期比 -67.0 ％)
南日向駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.2万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -67.0％( -49.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 44.8年(昨年 49.8年から -10.0 ％減)。平均土地面積は 205.7 坪 (昨年 484.0 坪から -57.5 ％減)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 27.2 坪から +66.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 49.8 年 → 2022年 44.8 年、-10.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.0 分 → 2022年 120.0 分、+1233.3 ％と大きく増加)
旭ケ丘駅 23.1 万/坪(昨年同期比 -53.3 ％)
旭ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.1万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -53.3％( -26.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 45.8年から -18.6 ％減)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 96.8 坪から -39.1 ％減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 30.3 坪から +7.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 45.8 年 → 2022年 37.3 年、-18.6 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 20.0 分 → 2022年 25.5 分、+27.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示