【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の大阪千日前線 (野田阪神駅~南巽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.3万円/坪(27.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +13.4%( +10.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 63 件(1年前(2023年)に比べて -30.8%( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 31.8年から -2.9 %減)。平均土地面積は 32.9 坪 (昨年 31.2 坪から +5.5 %増)。平均建物面積は 66.2 坪 (昨年 56.7 坪から +16.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。今里駅、新深江駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは阿波座駅で昨年に比べ +281.8 %、坪単価は 228 万円/坪となった。
上位 2 駅(阿波座駅、新深江駅)は +165.5 %(坪単価 +101.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(桜川駅、玉川駅)は -40.4 %(坪単価 -41.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.7 % → 2024年 30.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.5 % → 2024年 15.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 35.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.5 % → 2024年 3.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった阿波座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 228万円/坪(69.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +281.8%( +168.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北巽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.2万円/坪(12.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -31.1%( -18.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -68.8%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
大阪千日前線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
野田阪神駅 | 117万/坪 (50.8年/24.2坪) | 142万/坪 (41.5年/28.7坪) | 102万/坪 (35.0年/17.4坪) |
玉川駅 | 55.4万/坪 (59.0年/21.7坪) | 92.4万/坪 (30.0年/33.3坪) | 96.0万/坪 (19.0年/19.7坪) |
阿波座駅 | 228万/坪 (1.0年/60.5坪) | 59.8万/坪 (39.5年/31.0坪) | - |
西長堀駅 | 81.8万/坪 (32.0年/158坪) | - | 150万/坪 (50.0年/9.1坪) |
桜川駅 | 66.1万/坪 (53.0年/37.8坪) | 112万/坪 (29.0年/27.2坪) | 167万/坪 (27.5年/56.0坪) |
難波駅 | - | - | - |
日本橋駅 | 229万/坪 (21.0年/46.9坪) | - | 175万/坪 (27.0年/49.9坪) |
谷町九丁目駅 | - | - | - |
鶴橋駅 | 90.2万/坪 (32.9年/22.4坪) | 92.7万/坪 (29.5年/23.7坪) | 47.5万/坪 (48.7年/19.9坪) |
今里駅 | 82.4万/坪 (29.7年/34.7坪) | 60.2万/坪 (33.4年/23.9坪) | 87.8万/坪 (21.8年/24.8坪) |
新深江駅 | 107万/坪 (18.2年/18.9坪) | 71.7万/坪 (22.8年/36.8坪) | 72.6万/坪 (39.0年/19.5坪) |
小路駅 | 80.6万/坪 (24.5年/18.2坪) | 83.2万/坪 (25.7年/28.2坪) | 84.2万/坪 (37.3年/30.4坪) |
北巽駅 | 40.2万/坪 (42.0年/27.8坪) | 58.4万/坪 (35.5年/17.8坪) | 54.3万/坪 (32.8年/69.2坪) |
南巽駅 | 73.2万/坪 (25.9年/34.4坪) | 78.5万/坪 (28.8年/85.4坪) | 69.6万/坪 (27.8年/36.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
阿波座駅 228.4 万/坪(昨年同期比 +281.8 %)
阿波座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 228万円/坪(69.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +281.8%( +168.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 39.5年から -97.5 %減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 31.0 坪から +95.1 %増)。平均建物面積は 332.8 坪 (昨年 63.5 坪から +423.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 39.5 年 → 2024年 1.0 年、-97.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 4.5 分 → 2024年 5.0 分、+11.1 %と増加)
新深江駅 107.0 万/坪(昨年同期比 +49.2 %)
新深江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +49.2%( +35.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 18.2年(昨年 22.8年から -20.3 %減)。平均土地面積は 18.9 坪 (昨年 36.8 坪から -48.6 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 67.1 坪から -57.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.8 年 → 2024年 18.2 年、-20.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.3 分 → 2024年 7.7 分、+21.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 50.0 %)
桜川駅 66.1 万/坪(昨年同期比 -40.8 %)
桜川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -40.8%( -45.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.0年(昨年 29.0年から +82.8 %増)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 27.2 坪から +38.9 %増)。平均建物面積は 93.8 坪 (昨年 110.8 坪から -15.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.0 年 → 2024年 53.0 年、+82.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.8 分 → 2024年 8.0 分、+39.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
玉川駅 55.4 万/坪(昨年同期比 -40.1 %)
玉川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.4万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -40.1%( -37.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 59.0年(昨年 30.0年から +96.7 %増)。平均土地面積は 21.7 坪 (昨年 33.3 坪から -34.8 %減)。平均建物面積は 43.4 坪 (昨年 65.8 坪から -34.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 66.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.0 年 → 2024年 59.0 年、+96.7 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示