【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年4月〜6月期の大阪千日前線 (野田阪神駅～南巽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.9万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -27.6％( -31.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 39 件(１年前(2019年)に比べて -33.9％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.4年(昨年 18.8年から +35.2 ％増)。平均土地面積は 33.5 坪 (昨年 34.0 坪から -1.5 ％減)。平均建物面積は 75.6 坪 (昨年 49.2 坪から +53.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。野田阪神駅、南巽駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新深江駅で昨年に比べ +111.3 ％、坪単価は 155 万円/坪となった。
上位 2 駅(新深江駅、玉川駅)は +107.3 ％(坪単価 +66.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西長堀駅、阿波座駅)は -66.7 ％(坪単価 -111.6 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 18.8 年 → 2020年 25.4 年、+35.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 ％ → 2020年 22.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新深江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(47.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +111.3％( +81.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった阿波座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.4万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -56.8％( -33.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 大阪千日前線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野田阪神駅 | 108万/坪 (16.3年/19.7坪) | 62.4万/坪 (20.8年/24.2坪) | 60.3万/坪 (0年/19.7坪) |
| 玉川駅 | 101万/坪 (27.3年/22.7坪) | 49.7万/坪 (45.3年/18.2坪) | - |
| 阿波座駅 | 25.4万/坪 (23.3年/63.5坪) | 58.9万/坪 (31.3年/21.2坪) | 152万/坪 (47.8年/124坪) |
| 西長堀駅 | 57.9万/坪 (39.8年/54.5坪) | 248万/坪 (34.3年/47.6坪) | 386万/坪 (27.3年/20.4坪) |
| 桜川駅 | - | 188万/坪 (3.3年/69.6坪) | 68.2万/坪 (32.8年/50.7坪) |
| 難波駅 | - | - | 543万/坪 (54.3年/81.7坪) |
| 日本橋駅 | - | 671万/坪 (68.3年/39.3坪) | 265万/坪 (45.6年/22.7坪) |
| 谷町九丁目駅 | 65.8万/坪 (42.5年/38.9坪) | 57.2万/坪 (47.3年/31.8坪) | - |
| 鶴橋駅 | 74.8万/坪 (26.1年/16.2坪) | 83.9万/坪 (27.0年/50.2坪) | 76.7万/坪 (50.8年/30.8坪) |
| 今里駅 | 73.7万/坪 (20.4年/21.4坪) | 90.1万/坪 (14.3年/23.9坪) | 69.8万/坪 (35.7年/36.5坪) |
| 新深江駅 | 155万/坪 (25.3年/52.9坪) | 73.6万/坪 (15.5年/27.5坪) | 80.3万/坪 (28.1年/19.9坪) |
| 小路駅 | 94.1万/坪 (20.3年/39.0坪) | 106万/坪 (-0.03年/24.8坪) | 91.8万/坪 (14.7年/39.1坪) |
| 北巽駅 | 72.6万/坪 (21.5年/55.1坪) | 72.7万/坪 (21.9年/38.8坪) | 103万/坪 (6.6年/23.7坪) |
| 南巽駅 | 132万/坪 (0.25年/34.8坪) | 98.0万/坪 (8.0年/54.5坪) | 82.5万/坪 (14.3年/70.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新深江駅 155.5 万/坪(昨年同期比 +111.3 ％)
新深江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(47.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +111.3％( +81.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 15.5年から +62.9 ％増)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 27.5 坪から +92.7 ％増)。平均建物面積は 50.7 坪 (昨年 37.2 坪から +36.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 6.5 分 → 2020年 5.0 分、-23.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 15.5 年 → 2020年 25.3 年、+62.9 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
玉川駅 101.1 万/坪(昨年同期比 +103.4 ％)
玉川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +103.4％( +51.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 45.3年から -39.8 ％減)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 18.2 坪から +25.0 ％増)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 18.2 坪から +41.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 45.3 年 → 2020年 27.3 年、-39.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 2.0 分 → 2020年 5.0 分、+150.0 ％と大きく増加)
西長堀駅 57.9 万/坪(昨年同期比 -76.6 ％)
西長堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.9万円/坪(17.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -76.6％( -189.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 39.8年(昨年 34.3年から +16.1 ％増)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 47.6 坪から +14.3 ％増)。平均建物面積は 273.8 坪 (昨年 90.8 坪から +201.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 34.3 年 → 2020年 39.8 年、+16.1 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.0 分 → 2020年 6.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
阿波座駅 25.4 万/坪(昨年同期比 -56.8 ％)
阿波座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.4万円/坪(7.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -56.8％( -33.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 31.3年から -25.6 ％減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 21.2 坪から +200.0 ％増)。平均建物面積は 393.3 坪 (昨年 79.7 坪から +393.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.3 年 → 2020年 23.3 年、-25.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 4.3 分 → 2020年 8.0 分、+84.6 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示