【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期の大阪中央線 (コスモスクエア駅～長田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +8.7％( +8.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 75 件(１年前(2020年)に比べて +92.3％( +36件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 27.0年から -2.6 ％減)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 49.2 坪から -28.3 ％減)。平均建物面積は 67.5 坪 (昨年 79.2 坪から -14.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。弁天町駅、九条駅、深江橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは阿波座駅で昨年に比べ +506.7 ％、坪単価は 154 万円/坪となった。
上位 2 駅(阿波座駅、九条駅)は +294.4 ％(坪単価 +99.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(朝潮橋駅、本町駅)は -33.0 ％(坪単価 -98.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 36.7 ％ → 2021年 26.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.1 ％ → 2021年 28.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 6.9 分 → 2021年 7.9 分、+13.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 32.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 14.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 321万円/坪(97.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -32.1％( -151.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高井田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.1万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -25.7％( -16.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 大阪中央線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| コスモスクエア駅 | - | - | - |
| 大阪港駅 | - | 46.3万/坪 (0年/22.7坪) | - |
| 朝潮橋駅 | 87.3万/坪 (19.9年/20.3坪) | 132万/坪 (0年/9.1坪) | 79.3万/坪 (31.1年/28.0坪) |
| 弁天町駅 | 83.5万/坪 (36.6年/42.4坪) | 58.6万/坪 (37.6年/40.6坪) | 66.3万/坪 (23.1年/32.8坪) |
| 九条駅 | 156万/坪 (27.3年/36.9坪) | 85.5万/坪 (17.3年/23.6坪) | 153万/坪 (36.7年/48.0坪) |
| 阿波座駅 | 154万/坪 (5.3年/16.6坪) | 25.4万/坪 (23.3年/63.5坪) | 58.9万/坪 (31.3年/21.2坪) |
| 本町駅 | 321万/坪 (29.9年/68.1坪) | 472万/坪 (14.3年/393坪) | 193万/坪 (32.9年/94.7坪) |
| 堺筋本町駅 | 147万/坪 (10.3年/99.8坪) | 130万/坪 (67.3年/52.9坪) | 94.1万/坪 (28.3年/55.2坪) |
| 谷町四丁目駅 | - | 87.0万/坪 (42.3年/34.3坪) | 114万/坪 (40.8年/131坪) |
| 森ノ宮駅 | 96.5万/坪 (38.3年/44.5坪) | 80.7万/坪 (23.3年/13.6坪) | 73.5万/坪 (0年/16.6坪) |
| 緑橋駅 | 83.0万/坪 (17.3年/19.5坪) | 105万/坪 (14.9年/33.4坪) | 89.6万/坪 (18.3年/32.3坪) |
| 深江橋駅 | 96.1万/坪 (24.1年/27.8坪) | 63.5万/坪 (24.3年/42.9坪) | 76.2万/坪 (29.3年/35.2坪) |
| 高井田駅 | 46.1万/坪 (26.7年/42.4坪) | 62.1万/坪 (26.3年/113坪) | 42.0万/坪 (44.7年/42.4坪) |
| 長田駅 | 203万/坪 (47.8年/150坪) | - | 66.6万/坪 (15.6年/81.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
阿波座駅 154.3 万/坪(昨年同期比 +506.7 ％)
阿波座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 154万円/坪(46.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +506.7％( +128.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 5.3年(昨年 23.3年から -77.4 ％減)。平均土地面積は 16.6 坪 (昨年 63.5 坪から -73.8 ％減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 393.3 坪から -94.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.3 年 → 2021年 5.3 年、-77.4 ％と大きく減少)
九条駅 155.8 万/坪(昨年同期比 +82.2 ％)
九条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 156万円/坪(47.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +82.2％( +70.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.3年(昨年 17.3年から +57.9 ％増)。平均土地面積は 36.9 坪 (昨年 23.6 坪から +56.4 ％増)。平均建物面積は 41.4 坪 (昨年 20.4 坪から +103.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 17.3 年 → 2021年 27.3 年、+57.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 6.0 分 → 2021年 7.0 分、+16.7 ％と増加)
朝潮橋駅 87.3 万/坪(昨年同期比 -34.0 ％)
朝潮橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.3万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -34.0％( -45.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(１年前(2020年)に比べて +1500.0％( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 20.3 坪 (昨年 9.1 坪から +124.0 ％増)。平均建物面積は 34.7 坪 (昨年 12.1 坪から +186.7 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.0 分 → 2021年 10.0 分、+42.9 ％と大きく増加)
本町駅 320.9 万/坪(昨年同期比 -32.1 ％)
本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 321万円/坪(97.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -32.1％( -151.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 14.3年から +109.9 ％増)。平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 393.3 坪から -82.7 ％減)。平均建物面積は 247.0 坪 (昨年 423.5 坪から -41.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.3 年 → 2021年 29.9 年、+109.9 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示