【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期の京阪本線 (淀屋橋駅～樟葉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.3万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -3.0％( -2.3万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 352 件(１年前(2022年)に比べて -0.3％( -1件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 27.0年から +12.1 ％増)。平均土地面積は 35.7 坪 (昨年 35.4 坪から +0.6 ％増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 37.5 坪から +10.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。門真市駅、枚方市駅、樟葉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは野江駅で昨年に比べ +127.7 ％、坪単価は 94.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(野江駅、淀屋橋駅)は +117.1 ％(坪単価 +142.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(森小路駅、守口市駅)は -36.1 ％(坪単価 -41.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.0 ％ → 2023年 12.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.6 ％ → 2023年 1.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 27.0 年 → 2023年 30.2 年、+12.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 23.5 ％ → 2023年 17.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった淀屋橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 448万円/坪(135万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +106.5％( +230.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大和田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.2万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -21.0％( -13.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 21 件(１年前(2022年)に比べて -36.4％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京阪本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 淀屋橋駅 | 448万/坪 (63.3年/22.7坪) | 217万/坪 (55.0年/30.8坪) | - |
| 北浜駅 | - | 239万/坪 (40.3年/21.2坪) | - |
| 天満橋駅 | - | 195万/坪 (51.3年/37.8坪) | 156万/坪 (28.6年/51.4坪) |
| 京橋駅 | 130万/坪 (25.6年/41.6坪) | 120万/坪 (13.7年/20.7坪) | 104万/坪 (30.4年/36.9坪) |
| 野江駅 | 94.5万/坪 (36.4年/18.0坪) | 41.5万/坪 (45.3年/56.0坪) | - |
| 関目駅 | 128万/坪 (16.7年/37.5坪) | 153万/坪 (0.25年/72.6坪) | 112万/坪 (25.9年/26.3坪) |
| 森小路駅 | 73.4万/坪 (26.6年/16.2坪) | 119万/坪 (7.9年/38.8坪) | 120万/坪 (28.3年/43.9坪) |
| 千林駅 | 91.4万/坪 (32.3年/28.7坪) | 107万/坪 (9.0年/29.5坪) | 88.9万/坪 (14.8年/19.7坪) |
| 滝井駅 | 46.9万/坪 (32.3年/19.7坪) | - | 69.3万/坪 (26.7年/27.5坪) |
| 土居駅 | 103万/坪 (40.3年/69.9坪) | 86.6万/坪 (17.9年/43.3坪) | 77.6万/坪 (29.9年/22.3坪) |
| 守口市駅 | 71.1万/坪 (39.8年/17.1坪) | 107万/坪 (15.8年/32.5坪) | 70.2万/坪 (28.1年/74.1坪) |
| 西三荘駅 | 75.8万/坪 (37.6年/19.2坪) | 102万/坪 (5.3年/28.7坪) | 75.3万/坪 (24.9年/50.5坪) |
| 門真市駅 | 92.6万/坪 (16.8年/36.3坪) | 47.2万/坪 (40.1年/27.5坪) | 27.1万/坪 (36.1年/81.4坪) |
| 古川橋駅 | 51.2万/坪 (41.1年/63.2坪) | 66.4万/坪 (26.7年/27.5坪) | 64.9万/坪 (21.2年/47.8坪) |
| 大和田駅 | 49.2万/坪 (35.5年/27.1坪) | 62.3万/坪 (29.5年/23.4坪) | 48.0万/坪 (34.4年/26.7坪) |
| 萱島駅 | 51.7万/坪 (32.7年/26.4坪) | 51.2万/坪 (28.8年/29.1坪) | 58.2万/坪 (23.0年/20.3坪) |
| 寝屋川市駅 | 49.3万/坪 (35.6年/28.4坪) | 72.0万/坪 (30.0年/38.4坪) | 69.1万/坪 (24.1年/33.1坪) |
| 香里園駅 | 67.7万/坪 (28.4年/34.0坪) | 82.4万/坪 (24.7年/44.5坪) | 78.0万/坪 (21.9年/37.6坪) |
| 光善寺駅 | 82.1万/坪 (24.8年/29.5坪) | 89.1万/坪 (21.7年/40.7坪) | 57.1万/坪 (21.5年/46.1坪) |
| 枚方公園駅 | 92.1万/坪 (25.5年/48.6坪) | 88.2万/坪 (19.4年/39.8坪) | 88.7万/坪 (22.0年/68.2坪) |
| 枚方市駅 | 82.5万/坪 (24.7年/51.2坪) | 62.8万/坪 (28.3年/40.9坪) | 58.5万/坪 (31.0年/41.1坪) |
| 御殿山駅 | 67.4万/坪 (26.7年/23.3坪) | 56.4万/坪 (37.3年/29.0坪) | 98.6万/坪 (21.8年/37.6坪) |
| 牧野駅 | 81.8万/坪 (24.0年/31.2坪) | 74.3万/坪 (24.1年/30.7坪) | 84.0万/坪 (16.4年/33.0坪) |
| 樟葉駅 | 104万/坪 (21.8年/39.9坪) | 80.2万/坪 (30.3年/42.1坪) | 79.4万/坪 (22.3年/40.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
野江駅 94.5 万/坪(昨年同期比 +127.7 ％)
野江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.5万円/坪(28.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +127.7％( +53.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.4年(昨年 45.3年から -19.6 ％減)。平均土地面積は 18.0 坪 (昨年 56.0 坪から -67.9 ％減)。平均建物面積は 28.1 坪 (昨年 129.3 坪から -78.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 45.3 年 → 2023年 36.4 年、-19.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 42.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 57.1 ％)
淀屋橋駅 447.9 万/坪(昨年同期比 +106.5 ％)
淀屋橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 448万円/坪(135万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +106.5％( +230.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 63.3年(昨年 55.0年から +15.2 ％増)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 30.8 坪から -26.2 ％減)。平均建物面積は 46.9 坪 (昨年 131.6 坪から -64.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 55.0 年 → 2023年 63.3 年、+15.2 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 2.0 分 → 2023年 4.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
森小路駅 73.4 万/坪(昨年同期比 -38.5 ％)
森小路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.4万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -38.5％( -46.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +133.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 7.9年から +235.2 ％増)。平均土地面積は 16.2 坪 (昨年 38.8 坪から -58.3 ％減)。平均建物面積は 33.5 坪 (昨年 34.3 坪から -2.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 7.9 年 → 2023年 26.6 年、+235.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 14.3 ％)
守口市駅 71.1 万/坪(昨年同期比 -33.6 ％)
守口市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.1万円/坪(21.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -33.6％( -36.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて -12.5％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 39.8年(昨年 15.8年から +152.8 ％増)。平均土地面積は 17.1 坪 (昨年 32.5 坪から -47.5 ％減)。平均建物面積は 22.9 坪 (昨年 37.6 坪から -39.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 15.8 年 → 2023年 39.8 年、+152.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 42.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示