【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の京阪本線 (淀屋橋駅～樟葉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.1万円/坪(21.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -3.2％( -2.3万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 375 件(１年前(2020年)に比べて +65.9％( +149件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 26.5年から -5.1 ％減)。平均土地面積は 39.1 坪 (昨年 47.4 坪から -17.5 ％減)。平均建物面積は 38.0 坪 (昨年 50.0 坪から -24.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。千林駅、滝井駅、西三荘駅、門真市駅、古川橋駅、大和田駅、枚方市駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西三荘駅で昨年に比べ +80.1 ％、坪単価は 72.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(西三荘駅、大和田駅)は +64.1 ％(坪単価 +27.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(枚方公園駅、樟葉駅)は -25.2 ％(坪単価 -26.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.7 ％ → 2021年 12.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.9 ％ → 2021年 2.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 3.1 ％ → 2021年 0.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.9 ％ → 2021年 26.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天満橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 198万円/坪(60.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +1.2％( +2.4万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった萱島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.3万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +12.8％( +5.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +75.0％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 京阪本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 淀屋橋駅 | 85.3万/坪 (51.0年/99.8坪) | - | - |
| 北浜駅 | - | 200万/坪 (51.0年/31.8坪) | 190万/坪 (30.0年/103坪) |
| 天満橋駅 | 198万/坪 (39.0年/135坪) | 196万/坪 (40.0年/47.6坪) | 86.7万/坪 (38.5年/35.5坪) |
| 京橋駅 | 81.8万/坪 (29.2年/19.8坪) | 99.0万/坪 (22.0年/21.2坪) | 109万/坪 (18.0年/57.7坪) |
| 野江駅 | 97.5万/坪 (19.5年/41.1坪) | 85.3万/坪 (39.5年/65.0坪) | 56.5万/坪 (31.7年/67.6坪) |
| 関目駅 | 132万/坪 (13.3年/18.2坪) | 128万/坪 (0年/22.7坪) | - |
| 森小路駅 | 86.8万/坪 (17.2年/21.2坪) | 94.5万/坪 (25.0年/12.1坪) | 92.6万/坪 (-1.00年/24.2坪) |
| 千林駅 | 115万/坪 (0年/20.7坪) | 84.8万/坪 (30.5年/84.3坪) | 94.8万/坪 (17.0年/43.6坪) |
| 滝井駅 | 145万/坪 (-0.50年/58.2坪) | 99.7万/坪 (43.0年/38.6坪) | - |
| 土居駅 | 82.5万/坪 (12.0年/157坪) | 106万/坪 (40.4年/108坪) | 71.8万/坪 (26.0年/38.9坪) |
| 守口市駅 | 67.0万/坪 (24.2年/20.7坪) | 72.0万/坪 (24.4年/23.9坪) | 75.5万/坪 (38.4年/35.2坪) |
| 西三荘駅 | 72.5万/坪 (22.3年/48.6坪) | 40.3万/坪 (27.3年/34.0坪) | 85.3万/坪 (33.4年/42.7坪) |
| 門真市駅 | 57.3万/坪 (20.0年/72.3坪) | 42.2万/坪 (25.6年/101坪) | 31.4万/坪 (33.0年/72.0坪) |
| 古川橋駅 | 64.5万/坪 (21.7年/65.9坪) | 52.6万/坪 (34.3年/55.1坪) | 55.1万/坪 (27.4年/20.4坪) |
| 大和田駅 | 67.0万/坪 (22.5年/28.2坪) | 45.2万/坪 (27.6年/28.5坪) | 56.9万/坪 (29.7年/32.2坪) |
| 萱島駅 | 46.3万/坪 (31.6年/26.7坪) | 41.1万/坪 (35.7年/41.0坪) | 41.6万/坪 (43.6年/19.7坪) |
| 寝屋川市駅 | 63.9万/坪 (29.1年/30.2坪) | 61.2万/坪 (26.7年/48.7坪) | 47.0万/坪 (32.0年/36.2坪) |
| 香里園駅 | 76.0万/坪 (25.9年/51.1坪) | 90.6万/坪 (26.2年/47.0坪) | 87.5万/坪 (16.3年/47.8坪) |
| 光善寺駅 | 48.6万/坪 (31.0年/31.0坪) | 60.2万/坪 (25.0年/28.9坪) | 72.6万/坪 (40.0年/141坪) |
| 枚方公園駅 | 78.2万/坪 (19.3年/35.4坪) | 107万/坪 (9.0年/38.9坪) | 85.3万/坪 (28.4年/36.9坪) |
| 枚方市駅 | 72.0万/坪 (22.3年/42.1坪) | 57.0万/坪 (25.7年/62.8坪) | 57.4万/坪 (28.9年/43.6坪) |
| 御殿山駅 | 101万/坪 (27.4年/29.6坪) | 110万/坪 (33.3年/51.2坪) | 111万/坪 (23.8年/37.8坪) |
| 牧野駅 | 73.6万/坪 (22.5年/39.7坪) | 93.2万/坪 (10.8年/55.0坪) | 95.7万/坪 (9.5年/29.4坪) |
| 樟葉駅 | 78.8万/坪 (26.4年/34.0坪) | 103万/坪 (17.5年/36.5坪) | 107万/坪 (18.3年/42.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西三荘駅 72.5 万/坪(昨年同期比 +80.1 ％)
西三荘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.5万円/坪(21.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +80.1％( +32.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +75.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 27.3年から -18.2 ％減)。平均土地面積は 48.6 坪 (昨年 34.0 坪から +42.9 ％増)。平均建物面積は 58.1 坪 (昨年 43.5 坪から +33.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 27.3 年 → 2021年 22.3 年、-18.2 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 12.8 分 → 2021年 9.6 分、-24.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 28.6 ％)
大和田駅 67.0 万/坪(昨年同期比 +48.2 ％)
大和田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.0万円/坪(20.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +48.2％( +21.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 27 件(１年前(2020年)に比べて +68.8％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 27.6年から -18.5 ％減)。平均土地面積は 28.2 坪 (昨年 28.5 坪から -1.3 ％減)。平均建物面積は 32.9 坪 (昨年 39.3 坪から -16.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 27.6 年 → 2021年 22.5 年、-18.5 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.3 ％ → 2021年 34.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 ％ → 2021年 26.9 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 4.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.7 ％ → 2021年 26.9 ％)
枚方公園駅 78.2 万/坪(昨年同期比 -27.2 ％)
枚方公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.2万円/坪(23.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -27.2％( -29.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2020年)に比べて +325.0％( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 9.0年から +114.5 ％増)。平均土地面積は 35.4 坪 (昨年 38.9 坪から -9.1 ％減)。平均建物面積は 29.9 坪 (昨年 31.8 坪から -5.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 15.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.0 年 → 2021年 19.3 年、+114.5 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 ％ → 2021年 23.1 ％)
樟葉駅 78.8 万/坪(昨年同期比 -23.3 ％)
樟葉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.8万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -23.3％( -23.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.4年(昨年 17.5年から +50.6 ％増)。平均土地面積は 34.0 坪 (昨年 36.5 坪から -6.8 ％減)。平均建物面積は 31.2 坪 (昨年 30.0 坪から +4.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.2 ％ → 2021年 29.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 17.5 年 → 2021年 26.4 年、+50.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 16.6 分 → 2021年 21.7 分、+30.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.8 ％ → 2021年 41.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 ％ → 2021年 23.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示