【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR姫新線 (姫路駅～上月駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.4万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -11.2％( -6.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 113 件(１年前(2023年)に比べて +24.2％( +22件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.2年(昨年 27.8年から +5.2 ％増)。平均土地面積は 86.0 坪 (昨年 65.5 坪から +31.4 ％増)。平均建物面積は 48.3 坪 (昨年 47.4 坪から +2.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が小幅増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。播磨高岡駅、余部駅、本竜野駅、播磨新宮駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西栗栖駅で昨年に比べ +18831.7 ％、坪単価は 27.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(西栗栖駅、播磨新宮駅)は +9425.0 ％(坪単価 +15.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(播磨徳久駅、姫路駅)は -40.6 ％(坪単価 -15.1 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 34.9 分 → 2024年 41.2 分、+18.2 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.2 ％ → 2024年 23.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.6 ％ → 2024年 36.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった播磨高岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.4万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +12.2％( +6.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて +116.7％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった佐用駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.6万円/坪(1.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -13.0％( -0.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR姫新線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姫路駅 | 58.6万/坪 (27.0年/58.6坪) | 69.2万/坪 (22.3年/64.3坪) | 65.5万/坪 (25.2年/86.8坪) |
| 播磨高岡駅 | 63.4万/坪 (15.9年/45.8坪) | 56.5万/坪 (25.4年/39.6坪) | 45.0万/坪 (33.0年/52.2坪) |
| 余部駅 | 49.1万/坪 (38.3年/126坪) | 42.6万/坪 (35.0年/62.3坪) | 36.5万/坪 (30.8年/64.1坪) |
| 太市駅 | 11.7万/坪 (0年/130坪) | - | - |
| 本竜野駅 | 31.7万/坪 (27.4年/86.9坪) | 27.2万/坪 (36.0年/64.6坪) | 58.4万/坪 (16.3年/85.5坪) |
| 東觜崎駅 | 17.7万/坪 (44.0年/49.4坪) | 18.2万/坪 (36.8年/69.6坪) | 12.1万/坪 (45.7年/123坪) |
| 播磨新宮駅 | 22.5万/坪 (36.4年/127坪) | 19.0万/坪 (41.0年/96.8坪) | 31.9万/坪 (34.7年/114坪) |
| 千本駅 | 7.6万/坪 (33.0年/393坪) | - | - |
| 西栗栖駅 | 27.2万/坪 (26.0年/93.8坪) | 0.14万/坪 (56.0年/151坪) | - |
| 三日月駅 | 34.5万/坪 (0年/209坪) | - | - |
| 播磨徳久駅 | 10.1万/坪 (38.5年/348坪) | 29.6万/坪 (63.0年/133坪) | 5.1万/坪 (54.0年/222坪) |
| 佐用駅 | 5.6万/坪 (35.0年/160坪) | ||
| 上月駅 | - | - | 42.3万/坪 (0年/215坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西栗栖駅 27.2 万/坪(昨年同期比 +18831.7 ％)
西栗栖駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.2万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +18831.7％( +27.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.0年(昨年 56.0年から -53.6 ％減)。平均土地面積は 93.8 坪 (昨年 151.3 坪から -38.0 ％減)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 69.6 坪から -26.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 56.0 年 → 2024年 26.0 年、-53.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 20.0 分 → 2024年 30.0 分、+50.0 ％と大きく増加)
播磨新宮駅 22.5 万/坪(昨年同期比 +18.3 ％)
播磨新宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.5万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +18.3％( +3.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて +333.3％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.4年(昨年 41.0年から -11.4 ％減)。平均土地面積は 126.9 坪 (昨年 96.8 坪から +31.1 ％増)。平均建物面積は 60.7 坪 (昨年 40.3 坪から +50.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 41.0 年 → 2024年 36.4 年、-11.4 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 41.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 82.0 分 → 2024年 110.4 分、+34.6 ％と大きく増加)
播磨徳久駅 10.1 万/坪(昨年同期比 -65.9 ％)
播磨徳久駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.1万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -65.9％( -19.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.5年(昨年 63.0年から -38.9 ％減)。平均土地面積は 347.9 坪 (昨年 133.1 坪から +161.4 ％増)。平均建物面積は 57.5 坪 (昨年 28.7 坪から +100.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 63.0 年 → 2024年 38.5 年、-38.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 120.0 分 → 2024年 62.5 分、-47.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
姫路駅 58.6 万/坪(昨年同期比 -15.4 ％)
姫路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.6万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -15.4％( -10.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 55 件(１年前(2023年)に比べて +3.8％( +2件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 22.3年から +21.0 ％増)。平均土地面積は 58.6 坪 (昨年 64.3 坪から -8.9 ％減)。平均建物面積は 53.3 坪 (昨年 51.4 坪から +3.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 24.5 ％ → 2024年 24.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.3 年 → 2024年 27.0 年、+21.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.5 ％ → 2024年 35.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.7 ％ → 2024年 29.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示