【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR姫新線 (姫路駅～上月駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.0万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -8.4％( -4.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 408 件(１年前(2020年)に比べて +16.9％( +59件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.2年(昨年 23.9年から +9.6 ％増)。平均土地面積は 82.6 坪 (昨年 84.0 坪から -1.8 ％減)。平均建物面積は 50.6 坪 (昨年 54.2 坪から -6.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。播磨高岡駅、余部駅、本竜野駅、播磨新宮駅、西栗栖駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは播磨高岡駅で昨年に比べ +68.2 ％、坪単価は 62.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(播磨高岡駅、西栗栖駅)は +62.3 ％(坪単価 +18.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(太市駅、播磨徳久駅)は -67.7 ％(坪単価 -21.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.6 ％ → 2021年 2.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.1 ％ → 2021年 31.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 26.1 ％ → 2021年 20.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった姫路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.1万円/坪(19.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -21.1％( -16.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 213 件(１年前(2020年)に比べて +10.9％( +21件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった太市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.9万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -71.9％( -10.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR姫新線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姫路駅 | 63.1万/坪 (24.7年/74.3坪) | 79.9万/坪 (21.0年/63.4坪) | 76.5万/坪 (24.1年/66.1坪) |
| 播磨高岡駅 | 62.6万/坪 (15.9年/44.5坪) | 37.2万/坪 (29.4年/130坪) | 34.6万/坪 (39.5年/59.9坪) |
| 余部駅 | 49.6万/坪 (30.4年/74.5坪) | 38.3万/坪 (28.4年/90.1坪) | 38.6万/坪 (25.7年/57.7坪) |
| 太市駅 | 3.9万/坪 (64.8年/93.8坪) | 13.9万/坪 (31.8年/67.7坪) | 8.3万/坪 (43.3年/72.6坪) |
| 本竜野駅 | 59.9万/坪 (17.2年/68.3坪) | 49.2万/坪 (15.8年/74.4坪) | 46.7万/坪 (15.9年/74.8坪) |
| 東觜崎駅 | 14.2万/坪 (32.1年/173坪) | 17.5万/坪 (36.7年/117坪) | 14.0万/坪 (32.5年/162坪) |
| 播磨新宮駅 | 17.5万/坪 (35.6年/113坪) | 13.4万/坪 (36.0年/139坪) | 21.8万/坪 (28.1年/82.3坪) |
| 千本駅 | - | 8.1万/坪 (30.7年/168坪) | 0.9万/坪 (31.8年/204坪) |
| 西栗栖駅 | 32.7万/坪 (24.1年/86.2坪) | 20.9万/坪 (0年/106坪) | - |
| 三日月駅 | 11.6万/坪 (39.3年/154坪) | - | 7.8万/坪 (56.0年/223坪) |
| 播磨徳久駅 | 18.6万/坪 (27.0年/248坪) | 50.9万/坪 (12.3年/102坪) | 9.3万/坪 (27.1年/145坪) |
| 佐用駅 | 7.8万/坪 (48.5年/163坪) | 21.0万/坪 (30.1年/107坪) | 6.0万/坪 (42.7年/133坪) |
| 上月駅 | 10.4万/坪 (38.5年/165坪) | 9.3万/坪 (25.8年/163坪) | 17.0万/坪 (16.8年/185坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
播磨高岡駅 62.6 万/坪(昨年同期比 +68.2 ％)
播磨高岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.6万円/坪(18.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +68.2％( +25.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2020年)に比べて +340.0％( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.9年(昨年 29.4年から -45.8 ％減)。平均土地面積は 44.5 坪 (昨年 130.4 坪から -65.9 ％減)。平均建物面積は 32.0 坪 (昨年 140.4 坪から -77.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 29.4 年 → 2021年 15.9 年、-45.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 26.8 分 → 2021年 20.5 分、-23.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
西栗栖駅 32.7 万/坪(昨年同期比 +56.4 ％)
西栗栖駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.7万円/坪(9.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +56.4％( +11.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 86.2 坪 (昨年 105.9 坪から -18.6 ％減)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 9.1 坪から +408.3 ％増)。
太市駅 3.9 万/坪(昨年同期比 -71.9 ％)
太市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.9万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -71.9％( -10.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 64.8年(昨年 31.8年から +103.5 ％増)。平均土地面積は 93.8 坪 (昨年 67.7 坪から +38.5 ％増)。平均建物面積は 50.7 坪 (昨年 34.8 坪から +45.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 48.5 分 → 2021年 10.0 分、-79.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 31.8 年 → 2021年 64.8 年、+103.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
播磨徳久駅 18.6 万/坪(昨年同期比 -63.5 ％)
播磨徳久駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.6万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -63.5％( -32.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 12.3年から +120.4 ％増)。平均土地面積は 248.1 坪 (昨年 101.8 坪から +143.6 ％増)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 31.8 坪から -23.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.3 年 → 2021年 27.0 年、+120.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 100.0 分 → 2021年 120.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示