![記事監修:岩野 愛弓](/image/spacer.png)
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の叡山電鉄本線 (出町柳駅~八瀬比叡山口駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +7.7%( +9.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 145 件(1年前(2023年)に比べて -28.6%( -58件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 24.4年から +19.2 %増)。平均土地面積は 44.0 坪 (昨年 39.7 坪から +10.8 %増)。平均建物面積は 33.8 坪 (昨年 35.2 坪から -3.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。出町柳駅、宝ケ池駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは宝ケ池駅で昨年に比べ +57.9 %、坪単価は 123 万円/坪となった。
上位 2 駅(宝ケ池駅、出町柳駅)は +46.0 %(坪単価 +40.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(一乗寺駅、修学院駅)は -22.9 %(坪単価 -31.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.8 % → 2024年 26.2 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.6 % → 2024年 4.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.4 年 → 2024年 29.1 年、+19.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.4 % → 2024年 36.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.0 % → 2024年 28.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった出町柳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 143万円/坪(43.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +34.2%( +36.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 43 件(1年前(2023年)に比べて -25.9%( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった修学院駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 100万円/坪(30.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -21.8%( -28.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
叡山電鉄本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
出町柳駅 | 143万/坪 (33.4年/36.4坪) | 107万/坪 (34.1年/29.8坪) | 122万/坪 (27.2年/30.3坪) |
元田中駅 | 135万/坪 (27.8年/34.9坪) | 127万/坪 (24.9年/39.5坪) | 117万/坪 (23.8年/44.6坪) |
茶山・京都芸術大学駅 | 137万/坪 (33.5年/39.7坪) | 121万/坪 (25.0年/37.0坪) | 127万/坪 (29.6年/38.0坪) |
一乗寺駅 | 109万/坪 (33.2年/29.7坪) | 143万/坪 (17.3年/32.0坪) | 139万/坪 (32.0年/32.1坪) |
修学院駅 | 100万/坪 (35.9年/59.2坪) | 128万/坪 (23.2年/36.6坪) | 107万/坪 (26.4年/63.5坪) |
宝ケ池駅 | 123万/坪 (14.0年/47.3坪) | 77.8万/坪 (36.9年/43.7坪) | 105万/坪 (28.2年/32.9坪) |
三宅八幡駅 | 138万/坪 (15.2年/82.2坪) | 136万/坪 (9.4年/54.6坪) | 90.1万/坪 (29.2年/64.4坪) |
八瀬比叡山口駅 | - | 33.3万/坪 (43.1年/155坪) | 61.7万/坪 (25.8年/57.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
宝ケ池駅 122.8 万/坪(昨年同期比 +57.9 %)
宝ケ池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +57.9%( +45.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて +22.2%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 36.9年から -62.1 %減)。平均土地面積は 47.3 坪 (昨年 43.7 坪から +8.3 %増)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 35.5 坪から -9.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 36.9 年 → 2024年 14.0 年、-62.1 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 % → 2024年 16.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.2 分 → 2024年 7.1 分、+14.0 %と増加)
出町柳駅 143.5 万/坪(昨年同期比 +34.2 %)
出町柳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 143万円/坪(43.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +34.2%( +36.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 43 件(1年前(2023年)に比べて -25.9%( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.4年(昨年 34.1年から -2.2 %減)。平均土地面積は 36.4 坪 (昨年 29.8 坪から +22.4 %増)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 34.2 坪から +18.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.7 % → 2024年 11.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 58.1 % → 2024年 19.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.9 % → 2024年 50.0 %)
一乗寺駅 109.1 万/坪(昨年同期比 -23.9 %)
一乗寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(33.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -23.9%( -34.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(1年前(2023年)に比べて -40.6%( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.2年(昨年 17.3年から +91.7 %増)。平均土地面積は 29.7 坪 (昨年 32.0 坪から -7.1 %減)。平均建物面積は 23.4 坪 (昨年 30.3 坪から -22.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.5 % → 2024年 26.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.3 年 → 2024年 33.2 年、+91.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.9 % → 2024年 42.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.6 % → 2024年 35.7 %)
修学院駅 100.4 万/坪(昨年同期比 -21.8 %)
修学院駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 100万円/坪(30.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -21.8%( -28.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.9年(昨年 23.2年から +54.8 %増)。平均土地面積は 59.2 坪 (昨年 36.6 坪から +61.8 %増)。平均建物面積は 29.4 坪 (昨年 29.9 坪から -1.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.3 % → 2024年 11.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.2 年 → 2024年 35.9 年、+54.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.4 分 → 2024年 10.2 分、+21.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.0 % → 2024年 56.2 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.0 % → 2024年 31.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示