【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期の叡山電鉄本線 (出町柳駅～八瀬比叡山口駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +0.2％( +0.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2019年)に比べて -12.5％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 36.1年(昨年 27.8年から +29.9 ％増)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 46.8 坪から +68.3 ％増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 44.7 坪から +21.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。茶山・京都芸術大学駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは一乗寺駅で昨年に比べ +486.3 ％、坪単価は 129 万円/坪となった。
上位 2 駅(一乗寺駅、茶山・京都芸術大学駅)は +274.5 ％(坪単価 +81.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(元田中駅、出町柳駅)は -22.1 ％(坪単価 -27.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 14.1 分 → 2020年 10.4 分、-26.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.8 ％ → 2020年 28.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 38.9 ％ → 2020年 35.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 27.8 年 → 2020年 36.1 年、+29.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 27.8 ％ → 2020年 50.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 22.2 ％ → 2020年 14.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった茶山・京都芸術大学駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 144万円/坪(43.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +62.8％( +55.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった元田中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.9万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -27.9％( -30.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 叡山電鉄本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 出町柳駅 | 126万/坪 (34.0年/33.6坪) | 151万/坪 (27.0年/44.9坪) | 111万/坪 (26.7年/41.1坪) |
| 元田中駅 | 77.9万/坪 (35.0年/30.3坪) | 108万/坪 (33.0年/35.8坪) | 94.5万/坪 (19.5年/16.6坪) |
| 茶山・京都芸術大学駅 | 144万/坪 (45.5年/58.2坪) | 88.7万/坪 (26.5年/78.7坪) | 59.5万/坪 (39.5年/99.8坪) |
| 一乗寺駅 | 129万/坪 (27.5年/83.2坪) | 22.0万/坪 (45.5年/21.2坪) | 36.5万/坪 (31.5年/28.7坪) |
| 修学院駅 | 120万/坪 (40.5年/37.1坪) | 111万/坪 (17.2年/33.3坪) | 119万/坪 (20.0年/21.9坪) |
| 宝ケ池駅 | 101万/坪 (44.5年/348坪) | 116万/坪 (27.5年/24.2坪) | 123万/坪 (49.5年/47.6坪) |
| 三宅八幡駅 | 38.4万/坪 (0年/154坪) | - | 83.9万/坪 (0.5年/78.7坪) |
| 八瀬比叡山口駅 | - | 44.8万/坪 (33.5年/132坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
一乗寺駅 129.2 万/坪(昨年同期比 +486.3 ％)
一乗寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +486.3％( +107.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 45.5年から -39.6 ％減)。平均土地面積は 83.2 坪 (昨年 21.2 坪から +292.9 ％増)。平均建物面積は 61.5 坪 (昨年 22.7 坪から +171.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 45.5 年 → 2020年 27.5 年、-39.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.5 分 → 2020年 10.7 分、+204.8 ％と大きく増加)
茶山・京都芸術大学駅 144.4 万/坪(昨年同期比 +62.8 ％)
茶山・京都芸術大学駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 144万円/坪(43.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +62.8％( +55.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 45.5年(昨年 26.5年から +71.7 ％増)。平均土地面積は 58.2 坪 (昨年 78.7 坪から -26.0 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 124.0 坪から -69.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 26.5 年 → 2020年 45.5 年、+71.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.0 分 → 2020年 7.0 分、+133.3 ％と大きく増加)
元田中駅 77.9 万/坪(昨年同期比 -27.9 ％)
元田中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.9万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -27.9％( -30.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 33.0年から +6.1 ％増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 35.8 坪から -15.5 ％減)。平均建物面積は 71.8 坪 (昨年 27.7 坪から +159.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 9.0 分 → 2020年 3.5 分、-61.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 100.0 ％)
出町柳駅 126.3 万/坪(昨年同期比 -16.4 ％)
出町柳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -16.4％( -24.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2019年)に比べて -10.0％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 27.0年から +26.3 ％増)。平均土地面積は 33.6 坪 (昨年 44.9 坪から -25.2 ％減)。平均建物面積は 40.2 坪 (昨年 57.6 坪から -30.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 42.9 ％ → 2020年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 27.0 年 → 2020年 34.0 年、+26.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 ％ → 2020年 50.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 11.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示