【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の近鉄大阪線 (赤目口駅～伊勢中川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.4万円/坪(5.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -37.4％( -10.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 61 件(１年前(2023年)に比べて -63.9％( -108件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.1年(昨年 32.9年から +6.7 ％増)。平均土地面積は 74.1 坪 (昨年 87.3 坪から -15.1 ％減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 41.4 坪から -6.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。桔梗が丘駅、榊原温泉口駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大三駅で昨年に比べ +140.9 ％、坪単価は 23.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(大三駅、桔梗が丘駅)は +106.8 ％(坪単価 +15.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(赤目口駅、美旗駅)は -73.6 ％(坪単価 -16.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.8 ％ → 2024年 48.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 26.7 分 → 2024年 29.7 分、+11.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.7 ％ → 2024年 37.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.4 ％ → 2024年 3.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった伊勢中川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.4万円/坪(13.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -13.4％( -6.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -72.0％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった美旗駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.2万円/坪(1.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -68.6％( -11.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -53.3％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄大阪線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 赤目口駅 | 5.7万/坪 (43.7年/55.7坪) | 26.6万/坪 (30.7年/66.3坪) | 14.4万/坪 (43.4年/78.9坪) |
| 名張駅 | 10.4万/坪 (40.4年/58.1坪) | 25.2万/坪 (32.2年/78.4坪) | 23.1万/坪 (31.2年/81.1坪) |
| 桔梗が丘駅 | 41.2万/坪 (33.6年/72.6坪) | 23.9万/坪 (36.2年/78.4坪) | 32.6万/坪 (32.8年/78.5坪) |
| 美旗駅 | 5.2万/坪 (37.5年/67.8坪) | 16.6万/坪 (33.0年/62.4坪) | 17.4万/坪 (34.7年/66.7坪) |
| 伊賀神戸駅 | - | 12.7万/坪 (34.3年/118坪) | - |
| 青山町駅 | 16.6万/坪 (27.7年/114坪) | 29.2万/坪 (28.9年/67.6坪) | 24.0万/坪 (27.1年/98.4坪) |
| 伊賀上津駅 | 7.1万/坪 (0年/148坪) | - | - |
| 西青山駅 | 13.1万/坪 (31.9年/70.1坪) | 21.1万/坪 (31.7年/89.7坪) | 10.5万/坪 (34.2年/134坪) |
| 東青山駅 | - | - | - |
| 榊原温泉口駅 | 20.3万/坪 (25.3年/66.6坪) | 13.9万/坪 (42.3年/96.8坪) | 10.3万/坪 (39.4年/108坪) |
| 大三駅 | 23.3万/坪 (21.8年/68.6坪) | 9.7万/坪 (39.3年/277坪) | 13.1万/坪 (17.0年/134坪) |
| 伊勢石橋駅 | 11.8万/坪 (0年/154坪) | 34.5万/坪 (22.8年/130坪) | 15.7万/坪 (47.8年/115坪) |
| 川合高岡駅 | - | 37.8万/坪 (31.4年/123坪) | 36.0万/坪 (30.1年/152坪) |
| 伊勢中川駅 | 43.4万/坪 (27.9年/83.4坪) | 50.1万/坪 (29.2年/105坪) | 39.4万/坪 (26.0年/100坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大三駅 23.3 万/坪(昨年同期比 +140.9 ％)
大三駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.3万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +140.9％( +13.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 39.3年から -44.6 ％減)。平均土地面積は 68.6 坪 (昨年 276.8 坪から -75.2 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 39.3 坪から -19.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 39.3 年 → 2024年 21.8 年、-44.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 13.0 分 → 2024年 15.3 分、+17.9 ％と増加)
桔梗が丘駅 41.2 万/坪(昨年同期比 +72.6 ％)
桔梗が丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.2万円/坪(12.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +72.6％( +17.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -84.6％( -33件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.6年(昨年 36.2年から -7.3 ％減)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 78.4 坪から -7.4 ％減)。平均建物面積は 28.1 坪 (昨年 37.4 坪から -24.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.2 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 17.1 分 → 2024年 21.2 分、+23.6 ％と大きく増加)
赤目口駅 5.7 万/坪(昨年同期比 -78.6 ％)
赤目口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.7万円/坪(1.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -78.6％( -20.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.7年(昨年 30.7年から +42.1 ％増)。平均土地面積は 55.7 坪 (昨年 66.3 坪から -16.1 ％減)。平均建物面積は 29.6 坪 (昨年 28.0 坪から +5.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 17.6 分 → 2024年 12.4 分、-29.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.7 年 → 2024年 43.7 年、+42.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 80.0 ％)
美旗駅 5.2 万/坪(昨年同期比 -68.6 ％)
美旗駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.2万円/坪(1.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -68.6％( -11.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -53.3％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.5年(昨年 33.0年から +13.6 ％増)。平均土地面積は 67.8 坪 (昨年 62.4 坪から +8.6 ％増)。平均建物面積は 90.1 坪 (昨年 32.9 坪から +174.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 33.0 年 → 2024年 37.5 年、+13.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 71.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示