【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の近鉄大阪線 (赤目口駅～伊勢中川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.9万円/坪(5.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -35.7％( -10.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 97 件(１年前(2023年)に比べて -42.6％( -72件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.8年(昨年 32.9年から +8.9 ％増)。平均土地面積は 83.4 坪 (昨年 87.3 坪から -4.5 ％減)。平均建物面積は 41.4 坪 (昨年 41.4 坪から +0.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。榊原温泉口駅、大三駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは川合高岡駅で昨年に比べ +197.4 ％、坪単価は 112 万円/坪となった。
上位 2 駅(川合高岡駅、大三駅)は +137.5 ％(坪単価 +41.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(伊勢石橋駅、赤目口駅)は -76.6 ％(坪単価 -23.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.8 ％ → 2024年 45.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.7 ％ → 2024年 40.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.7 ％ → 2024年 3.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川合高岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(34.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +197.4％( +74.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -90.9％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった赤目口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.5万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -75.4％( -20.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
| 近鉄大阪線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 赤目口駅 | 6.5万/坪 (44.3年/79.5坪) | 26.6万/坪 (30.7年/66.3坪) | 14.4万/坪 (43.4年/78.9坪) |
| 名張駅 | 14.3万/坪 (37.5年/60.0坪) | 25.2万/坪 (32.2年/78.4坪) | 23.1万/坪 (31.2年/81.1坪) |
| 桔梗が丘駅 | 26.7万/坪 (35.5年/97.5坪) | 23.9万/坪 (36.2年/78.4坪) | 32.6万/坪 (32.8年/78.5坪) |
| 美旗駅 | 7.1万/坪 (39.8年/69.2坪) | 16.6万/坪 (33.0年/62.4坪) | 17.4万/坪 (34.7年/66.7坪) |
| 伊賀神戸駅 | 6.9万/坪 (47.0年/195坪) | 12.7万/坪 (34.3年/118坪) | - |
| 青山町駅 | 15.2万/坪 (32.6年/98.8坪) | 29.2万/坪 (28.9年/67.6坪) | 24.0万/坪 (27.1年/98.4坪) |
| 伊賀上津駅 | 6.6万/坪 (58.3年/98.3坪) | - | - |
| 西青山駅 | 13.1万/坪 (31.9年/70.1坪) | 21.1万/坪 (31.7年/89.7坪) | 10.5万/坪 (34.2年/134坪) |
| 東青山駅 | - | - | - |
| 榊原温泉口駅 | 20.3万/坪 (25.3年/66.6坪) | 13.9万/坪 (42.3年/96.8坪) | 10.3万/坪 (39.4年/108坪) |
| 大三駅 | 17.2万/坪 (23.4年/81.7坪) | 9.7万/坪 (39.3年/277坪) | 13.1万/坪 (17.0年/134坪) |
| 伊勢石橋駅 | 7.7万/坪 (46.5年/105坪) | 34.5万/坪 (22.8年/130坪) | 15.7万/坪 (47.8年/115坪) |
| 川合高岡駅 | 112万/坪 (0.5年/60.5坪) | 37.8万/坪 (31.4年/123坪) | 36.0万/坪 (30.1年/152坪) |
| 伊勢中川駅 | 34.9万/坪 (31.2年/94.2坪) | 50.1万/坪 (29.2年/105坪) | 39.4万/坪 (26.0年/100坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
川合高岡駅 112.4 万/坪(昨年同期比 +197.4 ％)
川合高岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 112万円/坪(34.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +197.4％( +74.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -90.9％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.5年(昨年 31.4年から -98.4 ％減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 123.3 坪から -50.9 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 44.9 坪から -32.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.4 年 → 2024年 0.5 年、-98.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 13.3 分 → 2024年 15.0 分、+13.0 ％と増加)
大三駅 17.2 万/坪(昨年同期比 +77.6 ％)
大三駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.2万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +77.6％( +7.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.4年(昨年 39.3年から -40.4 ％減)。平均土地面積は 81.7 坪 (昨年 276.8 坪から -70.5 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 39.3 坪から -23.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 39.3 年 → 2024年 23.4 年、-40.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 13.0 分 → 2024年 24.0 分、+84.6 ％と大きく増加)
伊勢石橋駅 7.7 万/坪(昨年同期比 -77.8 ％)
伊勢石橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.7万円/坪(2.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -77.8％( -26.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 46.5年(昨年 22.8年から +104.4 ％増)。平均土地面積は 105.1 坪 (昨年 130.1 坪から -19.2 ％減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 68.1 坪から -52.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.8 年 → 2024年 46.5 年、+104.4 ％と大きく増加)
赤目口駅 6.5 万/坪(昨年同期比 -75.4 ％)
赤目口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.5万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -75.4％( -20.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 44.3年(昨年 30.7年から +44.1 ％増)。平均土地面積は 79.5 坪 (昨年 66.3 坪から +19.9 ％増)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 28.0 坪から +37.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 17.6 分 → 2024年 12.4 分、-29.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.7 年 → 2024年 44.3 年、+44.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 71.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示