【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2020年1月〜3月期のJR常磐線 (勿来駅～新地駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.6万円/坪(2.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2019年)に比べて +18.4％( +1.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 138 件(１年前(2019年)に比べて -3.5％( -5件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均土地面積は 139.0 坪 (昨年 118.5 坪から +17.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。湯本駅、内郷駅、いわき駅、浪江駅、小高駅、相馬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは内郷駅で昨年に比べ +97.0 ％、坪単価は 12.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(内郷駅、浪江駅)は +67.9 ％(坪単価 +4.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(双葉駅、広野駅)は -61.6 ％(坪単価 -4.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 0.7 ％ → 2020年 2.2 ％)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった泉駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.8万円/坪(4.5万円/㎡)です。土地相場は１年前(2019年)に比べて +4.2％( +0.6万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2019年)に比べて -20.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小高駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 0.8万円/坪(0.24万円/㎡)です。土地相場は１年前(2019年)に比べて +22.7％( +0.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 勿来駅 | 8.1万/坪 (126坪) | 6.8万/坪 (80.9坪) | 4.6万/坪 (125坪) |
| 植田駅 | 5.9万/坪 (163坪) | 6.7万/坪 (69.4坪) | 9.2万/坪 (96.3坪) |
| 泉駅 | 14.8万/坪 (113坪) | 14.2万/坪 (99.8坪) | 12.0万/坪 (123坪) |
| 湯本駅 | 14.0万/坪 (101坪) | 11.1万/坪 (89.8坪) | 10.9万/坪 (128坪) |
| 内郷駅 | 12.8万/坪 (121坪) | 6.5万/坪 (131坪) | 9.9万/坪 (90.8坪) |
| いわき駅 | 14.3万/坪 (90.2坪) | 10.4万/坪 (112坪) | 17.3万/坪 (143坪) |
| 草野駅 | 5.5万/坪 (35.3坪) | 5.9万/坪 (13.6坪) | 15.7万/坪 (257坪) |
| 四ツ倉駅 | 11.4万/坪 (192坪) | 12.6万/坪 (41.6坪) | 10.2万/坪 (108坪) |
| 久ノ浜駅 | - | - | 7.2万/坪 (10.6坪) |
| 末続駅 | - | - | - |
| 広野駅 | 3.0万/坪 (222坪) | 7.3万/坪 (124坪) | - |
| Jヴィレッジ駅 | - | - | - |
| 木戸駅 | - | 3.1万/坪 (90.8坪) | 4.4万/坪 (87.7坪) |
| 竜田駅 | 4.3万/坪 (106坪) | 4.4万/坪 (146坪) | 2.6万/坪 (194坪) |
| 富岡駅 | 6.1万/坪 (195坪) | 8.0万/坪 (209坪) | 7.3万/坪 (89.0坪) |
| 夜ノ森駅 | 3.0万/坪 (307坪) | - | - |
| 大野駅 | - | - | - |
| 双葉駅 | 3.0万/坪 (194坪) | 8.4万/坪 (154坪) | - |
| 浪江駅 | 6.1万/坪 (101坪) | 4.4万/坪 (102坪) | 3.7万/坪 (138坪) |
| 桃内駅 | - | - | - |
| 小高駅 | 0.8万/坪 (263坪) | 0.6万/坪 (250坪) | 0.4万/坪 (139坪) |
| 磐城太田駅 | - | - | 4.8万/坪 (135坪) |
| 原ノ町駅 | 6.3万/坪 (178坪) | 5.6万/坪 (198坪) | 6.7万/坪 (221坪) |
| 鹿島駅 | 3.3万/坪 (96.8坪) | 3.1万/坪 (114坪) | 6.4万/坪 (127坪) |
| 日立木駅 | - | 0.4万/坪 (74.9坪) | - |
| 相馬駅 | 8.7万/坪 (66.6坪) | 6.4万/坪 (125坪) | 9.0万/坪 (130坪) |
| 駒ケ嶺駅 | - | 0.22万/坪 (424坪) | - |
| 新地駅 | - | 3.4万/坪 (149坪) | 3.2万/坪 (72.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
内郷駅 12.8 万/坪(昨年同期比 +97.0 ％)
内郷駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.8万円/坪(3.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2019年)に比べて +97.0％( +6.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて +14.3％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均土地面積は 120.6 坪 (昨年 130.9 坪から -7.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 30.3 分 → 2020年 25.5 分、-15.8 ％と減少)
浪江駅 6.1 万/坪(昨年同期比 +38.9 ％)
浪江駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.1万円/坪(1.8万円/㎡)です。土地相場は１年前(2019年)に比べて +38.9％( +1.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 100.6 坪 (昨年 101.8 坪から -1.2 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 12.0 分 → 2020年 13.8 分、+14.6 ％と増加)
双葉駅 3.0 万/坪(昨年同期比 -64.6 ％)
双葉駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.0万円/坪(0.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2019年)に比べて -64.6％( -5.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 193.6 坪 (昨年 154.3 坪から +25.5 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 2.0 分 → 2020年 13.0 分、+550.0 ％と大きく増加)
広野駅 3.0 万/坪(昨年同期比 -58.7 ％)
広野駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.0万円/坪(0.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2019年)に比べて -58.7％( -4.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 222.3 坪 (昨年 124.0 坪から +79.3 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.0 分 → 2020年 24.0 分、+166.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示