【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2023年10月〜12月期のJR総武線 (三鷹駅～小岩駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 215万円/坪(64.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -16.6％( -42.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 63 件(１年前(2022年)に比べて +16.7％( +9件/坪)と好調に推移しています。)。
平均土地面積は 56.1 坪 (昨年 46.3 坪から +21.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。荻窪駅、両国駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは荻窪駅で昨年に比べ +51.2 ％、坪単価は 331 万円/坪となった。
上位 2 駅(荻窪駅、両国駅)は +44.0 ％(坪単価 +112.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(三鷹駅、中野駅)は -31.7 ％(坪単価 -91.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 3.7 ％ → 2023年 9.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 12.5 分 → 2023年 14.4 分、+15.5 ％と増加)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった両国駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 418万円/坪(127万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +36.9％( +112.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小岩駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.7万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -8.6％( -9.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
| JR総武線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三鷹駅 | 147万/坪 (35.9坪) | 217万/坪 (91.3坪) | 204万/坪 (43.4坪) |
| 吉祥寺駅 | 222万/坪 (43.5坪) | 229万/坪 (50.8坪) | 175万/坪 (48.9坪) |
| 西荻窪駅 | 203万/坪 (112坪) | 271万/坪 (40.8坪) | 227万/坪 (40.4坪) |
| 荻窪駅 | 331万/坪 (45.9坪) | 219万/坪 (52.9坪) | 217万/坪 (41.3坪) |
| 阿佐ケ谷駅 | 233万/坪 (46.5坪) | 198万/坪 (25.7坪) | 229万/坪 (49.2坪) |
| 高円寺駅 | 255万/坪 (30.3坪) | 228万/坪 (22.7坪) | 265万/坪 (55.0坪) |
| 中野駅 | 249万/坪 (25.0坪) | 361万/坪 (33.3坪) | 353万/坪 (13.1坪) |
| 東中野駅 | - | 257万/坪 (25.7坪) | 254万/坪 (45.9坪) |
| 大久保駅 | - | 326万/坪 (22.7坪) | - |
| 新宿駅 | - | - | - |
| 代々木駅 | - | - | - |
| 千駄ケ谷駅 | - | - | - |
| 信濃町駅 | - | - | - |
| 四ツ谷駅 | - | 451万/坪 (16.6坪) | - |
| 市ケ谷駅 | 489万/坪 (34.8坪) | - | - |
| 飯田橋駅 | - | - | 529万/坪 (30.3坪) |
| 水道橋駅 | - | - | - |
| 御茶ノ水駅 | - | - | - |
| 秋葉原駅 | 90.7万/坪 (10.6坪) | - | - |
| 浅草橋駅 | - | 601万/坪 (28.0坪) | 300万/坪 (19.7坪) |
| 両国駅 | 418万/坪 (21.2坪) | 306万/坪 (135坪) | 421万/坪 (33.3坪) |
| 錦糸町駅 | - | 453万/坪 (16.6坪) | 457万/坪 (27.6坪) |
| 亀戸駅 | 275万/坪 (24.7坪) | 354万/坪 (38.4坪) | 269万/坪 (61.3坪) |
| 平井駅 | - | 132万/坪 (10.6坪) | 129万/坪 (31.8坪) |
| 新小岩駅 | 158万/坪 (47.8坪) | 132万/坪 (35.4坪) | 89.8万/坪 (29.8坪) |
| 小岩駅 | 101万/坪 (57.0坪) | 111万/坪 (27.2坪) | 126万/坪 (28.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
荻窪駅 331.0 万/坪(昨年同期比 +51.2 ％)
荻窪駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 331万円/坪(100万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +51.2％( +112.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 45.9 坪 (昨年 52.9 坪から -13.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 14.7 分 → 2023年 10.2 分、-30.7 ％と大きく減少)
両国駅 418.5 万/坪(昨年同期比 +36.9 ％)
両国駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 418万円/坪(127万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +36.9％( +112.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 134.6 坪から -84.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 11.0 分 → 2023年 4.0 分、-63.6 ％と大きく減少)
三鷹駅 146.6 万/坪(昨年同期比 -32.4 ％)
三鷹駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.4万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -32.4％( -70.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 35.9 坪 (昨年 91.3 坪から -60.7 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 14.9 分 → 2023年 19.0 分、+27.7 ％と大きく増加)
中野駅 248.9 万/坪(昨年同期比 -31.0 ％)
中野駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 249万円/坪(75.3万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -31.0％( -111.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 25.0 坪 (昨年 33.3 坪から -25.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 13.0 分 → 2023年 11.5 分、-11.5 ％と減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示