【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期の北九州高速鉄道 (小倉駅~企救丘駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +3.4%( +0.7万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 80 件(1年前(2023年)に比べて -51.5%( -85件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 28.6年から -2.8 %減)。平均専有面積は 65.7 ㎡ (昨年 70.2 ㎡から -6.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。片野駅、徳力嵐山口駅、志井駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは徳力嵐山口駅で昨年に比べ +81.9 %、単価は 42.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(徳力嵐山口駅、志井駅)は +66.3 %(単価 +13.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(北方駅、城野駅)は -38.1 %(単価 -6.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.6 % → 2024年 12.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 13.1 分 → 2024年 14.6 分、+11.7 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 51.5 % → 2024年 62.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.6 % → 2024年 11.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった平和通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +9.4%( +4.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北方駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -49.0%( -8.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
北九州高速鉄道 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
小倉駅 | 25.1万/㎡ (25.2年/65.0㎡) | 22.9万/㎡ (29.2年/65.0㎡) | 21.6万/㎡ (25.0年/70.7㎡) |
平和通駅 | 48.3万/㎡ (17.0年/70.0㎡) | 44.2万/㎡ (25.1年/106㎡) | 40.8万/㎡ (15.5年/130㎡) |
旦過駅 | 23.7万/㎡ (30.4年/67.5㎡) | 22.2万/㎡ (30.0年/71.1㎡) | 25.0万/㎡ (28.7年/63.8㎡) |
香春口三萩野駅 | 20.2万/㎡ (27.0年/64.5㎡) | 20.0万/㎡ (26.5年/72.7㎡) | 16.1万/㎡ (31.9年/69.8㎡) |
片野駅 | 17.3万/㎡ (29.5年/69.2㎡) | 12.6万/㎡ (34.3年/59.6㎡) | 12.6万/㎡ (32.0年/55.2㎡) |
城野駅 | 11.0万/㎡ (33.8年/60.0㎡) | 15.1万/㎡ (33.4年/73.2㎡) | 17.1万/㎡ (29.8年/87.7㎡) |
北方駅 | 8.9万/㎡ (34.2年/30.0㎡) | 17.5万/㎡ (31.5年/33.3㎡) | 11.6万/㎡ (32.8年/35.0㎡) |
競馬場前駅 | 11.3万/㎡ (40.0年/75.0㎡) | - | - |
守恒駅 | 30.7万/㎡ (19.1年/67.5㎡) | 29.0万/㎡ (18.5年/74.6㎡) | 21.8万/㎡ (27.4年/78.6㎡) |
徳力公団前駅 | 17.9万/㎡ (33.6年/77.5㎡) | 20.9万/㎡ (24.2年/82.5㎡) | 14.0万/㎡ (33.8年/63.6㎡) |
徳力嵐山口駅 | 42.9万/㎡ (5.0年/35.0㎡) | 23.6万/㎡ (16.9年/61.7㎡) | 21.1万/㎡ (23.6年/73.0㎡) |
志井駅 | 24.3万/㎡ (24.1年/78.3㎡) | 16.1万/㎡ (25.0年/92.5㎡) | - |
企救丘駅 | 14.1万/㎡ (30.2年/85.0㎡) | 18.6万/㎡ (27.2年/73.8㎡) | 16.0万/㎡ (29.3年/73.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
徳力嵐山口駅 42.9 万/㎡(昨年同期比 +81.9 %)
徳力嵐山口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +81.9%( +19.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 5.0年(昨年 16.9年から -70.4 %減)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から -43.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 16.9 年 → 2024年 5.0 年、-70.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.7 分 → 2024年 3.0 分、-35.7 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 100.0 %)
志井駅 24.3 万/㎡(昨年同期比 +50.6 %)
志井駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +50.6%( +8.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 25.0年から -3.7 %減)。平均専有面積は 78.3 ㎡ (昨年 92.5 ㎡から -15.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 8.5 分 → 2024年 7.3 分、-13.7 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 33.3 %)
北方駅 8.9 万/㎡(昨年同期比 -49.0 %)
北方駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -49.0%( -8.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.2年(昨年 31.5年から +8.5 %増)。平均専有面積は 30.0 ㎡ (昨年 33.3 ㎡から -10.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.0 分 → 2024年 11.3 分、+61.9 %と大きく増加)
城野駅 11.0 万/㎡(昨年同期比 -27.2 %)
城野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -27.2%( -4.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -71.0%( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 33.4年から +1.1 %増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 73.2 ㎡から -18.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.3 % → 2024年 11.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 12.0 分 → 2024年 13.9 分、+15.7 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 48.4 % → 2024年 88.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示