【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の東急世田谷線 (三軒茶屋駅～下高井戸駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は88.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -9.3％( -9.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 58 件(１年前(2023年)に比べて -87.2％( -395件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 28.8年から +19.2 ％増)。平均専有面積は 51.5 ㎡ (昨年 49.6 ㎡から +3.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。若林駅、松原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは松原駅で昨年に比べ +76.8 ％、単価は 129 万円/㎡となった。
上位 2 駅(松原駅、若林駅)は +48.5 ％(単価 +37.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(世田谷駅、松陰神社前駅)は -18.1 ％(単価 -17.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.8 ％ → 2024年 29.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 28.8 年 → 2024年 34.3 年、+19.2 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.7 分 → 2024年 7.4 分、+11.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.9 ％ → 2024年 50.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.5 ％ → 2024年 24.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった松原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は129万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +76.8％( +56.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -87.5％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった世田谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -19.1％( -16.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -90.3％( -28件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東急世田谷線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三軒茶屋駅 | 92.7万/㎡ (34.6年/51.3㎡) | 104万/㎡ (29.1年/46.8㎡) | 102万/㎡ (26.3年/47.6㎡) |
| 西太子堂駅 | - | 97.6万/㎡ (31.3年/55.0㎡) | 76.7万/㎡ (26.0年/32.5㎡) |
| 若林駅 | 113万/㎡ (19.0年/47.5㎡) | 93.8万/㎡ (27.0年/51.7㎡) | 84.1万/㎡ (26.2年/48.4㎡) |
| 松陰神社前駅 | 88.9万/㎡ (21.0年/90.0㎡) | 107万/㎡ (17.1年/57.6㎡) | 91.2万/㎡ (27.8年/62.4㎡) |
| 世田谷駅 | 67.7万/㎡ (43.4年/60.0㎡) | 83.7万/㎡ (31.5年/64.4㎡) | 66.6万/㎡ (41.4年/49.1㎡) |
| 上町駅 | 69.8万/㎡ (26.8年/48.8㎡) | 81.3万/㎡ (31.0年/56.4㎡) | 81.8万/㎡ (28.6年/54.9㎡) |
| 宮の坂駅 | - | 72.7万/㎡ (29.5年/55.0㎡) | - |
| 山下駅 | - | 147万/㎡ (22.0年/95.0㎡) | - |
| 松原駅 | 129万/㎡ (17.0年/85.0㎡) | 73.2万/㎡ (32.8年/35.0㎡) | 78.8万/㎡ (23.1年/47.3㎡) |
| 下高井戸駅 | 74.6万/㎡ (40.0年/43.3㎡) | 83.2万/㎡ (28.9年/45.3㎡) | 84.3万/㎡ (32.4年/43.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
松原駅 129.4 万/㎡(昨年同期比 +76.8 ％)
松原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は129万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +76.8％( +56.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -87.5％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 32.8年から -48.1 ％減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 35.0 ㎡から +142.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.8 年 → 2024年 17.0 年、-48.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.4 分 → 2024年 8.0 分、+48.8 ％と大きく増加)
若林駅 112.7 万/㎡(昨年同期比 +20.2 ％)
若林駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は113万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +20.2％( +18.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -88.9％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 27.0年から -29.4 ％減)。平均専有面積は 47.5 ㎡ (昨年 51.7 ㎡から -8.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.0 年 → 2024年 19.0 年、-29.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 4.3 分 → 2024年 3.5 分、-18.2 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 50.0 ％)
世田谷駅 67.7 万/㎡(昨年同期比 -19.1 ％)
世田谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -19.1％( -16.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -90.3％( -28件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.4年(昨年 31.5年から +37.5 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 64.4 ㎡から -6.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.5 分 → 2024年 3.3 分、-26.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.2 ％ → 2024年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 31.5 年 → 2024年 43.4 年、+37.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.9 ％ → 2024年 66.7 ％)
松陰神社前駅 88.9 万/㎡(昨年同期比 -17.1 ％)
松陰神社前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は88.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -17.1％( -18.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -95.7％( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 17.1年から +23.2 ％増)。平均専有面積は 90.0 ㎡ (昨年 57.6 ㎡から +56.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.3 分 → 2024年 3.0 分、-29.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 69.6 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.1 年 → 2024年 21.0 年、+23.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.1 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示