物件種別
対象路線
調査期間
中古マンション
2024年
2024年1月9月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古マンション相場の概況

2024年1月〜9月期の小田急小田原線 (新宿駅町田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は88.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +5.6%( +4.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 668 件(1年前(2023年)に比べて -34.8%( -356件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 27.8年(昨年 26.8年から +3.8 %増)。平均専有面積は 62.2 ㎡ (昨年 60.9 ㎡から +2.2 %増)。

近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加。

値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。世田谷代田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは世田谷代田駅で昨年に比べ +26.3 %、単価は 106 万円/㎡となった。

上位 2 駅(世田谷代田駅参宮橋駅)は +21.1 %(単価 +20.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東北沢駅鶴川駅)は -21.9 %(単価 -21.7 万円/㎡)の下落。

価格上昇要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.8 % → 2024年 23.6 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 27.9 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.8 % → 2024年 36.7 %)

駅ごとの中古マンション相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった代々木上原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は172万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +6.1%( +9.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 41 件(1年前(2023年)に比べて -10.9%( -5件/㎡)と不調に推移しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった鶴川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -16.4%( -4.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 30 件(1年前(2023年)に比べて -53.1%( -34件/㎡)と大幅に減少しています。)。

小田急小田原線(沿線・駅ごとの中古マンションについて)
小田急小田原線現状(2024)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
新宿駅119万/㎡
(32.4年/30.4㎡)
116万/㎡
(31.7年/33.4㎡)
100万/㎡
(33.2年/34.8㎡)
南新宿駅137万/㎡
(35.5年/50.0㎡)
122万/㎡
(36.6年/56.5㎡)
91.0万/㎡
(44.3年/56.7㎡)
参宮橋駅138万/㎡
(28.2年/59.2㎡)
119万/㎡
(33.2年/63.5㎡)
113万/㎡
(33.0年/61.5㎡)
代々木八幡駅154万/㎡
(23.3年/59.3㎡)
138万/㎡
(24.6年/50.6㎡)
132万/㎡
(21.2年/52.1㎡)
代々木上原駅172万/㎡
(21.9年/76.1㎡)
162万/㎡
(19.7年/67.3㎡)
147万/㎡
(17.0年/58.8㎡)
東北沢駅104万/㎡
(36.4年/58.2㎡)
142万/㎡
(18.3年/59.7㎡)
135万/㎡
(15.4年/49.5㎡)
下北沢駅112万/㎡
(24.2年/52.0㎡)
129万/㎡
(28.5年/55.8㎡)
107万/㎡
(25.5年/56.8㎡)
世田谷代田駅106万/㎡
(23.8年/48.1㎡)
84.3万/㎡
(30.8年/53.1㎡)
84.7万/㎡
(30.4年/40.6㎡)
梅ケ丘駅102万/㎡
(25.5年/61.3㎡)
105万/㎡
(21.9年/64.4㎡)
90.9万/㎡
(22.0年/63.5㎡)
豪徳寺駅90.0万/㎡
(31.9年/47.2㎡)
88.7万/㎡
(24.0年/52.0㎡)
85.8万/㎡
(24.8年/64.7㎡)
経堂駅97.0万/㎡
(28.5年/64.4㎡)
88.4万/㎡
(28.1年/57.3㎡)
81.0万/㎡
(31.0年/53.3㎡)
千歳船橋駅85.8万/㎡
(25.1年/61.6㎡)
84.1万/㎡
(21.6年/61.6㎡)
80.1万/㎡
(21.1年/62.2㎡)
祖師ケ谷大蔵駅78.5万/㎡
(25.9年/60.8㎡)
90.2万/㎡
(20.7年/61.5㎡)
79.6万/㎡
(23.3年/56.4㎡)
成城学園前駅94.1万/㎡
(25.2年/81.7㎡)
85.6万/㎡
(24.1年/75.1㎡)
78.1万/㎡
(23.1年/76.2㎡)
喜多見駅75.7万/㎡
(20.5年/67.6㎡)
73.5万/㎡
(23.6年/62.9㎡)
69.8万/㎡
(20.6年/65.4㎡)
狛江駅65.4万/㎡
(31.8年/60.3㎡)
64.3万/㎡
(31.2年/64.4㎡)
61.9万/㎡
(30.2年/61.2㎡)
和泉多摩川駅65.6万/㎡
(25.2年/78.3㎡)
59.3万/㎡
(29.4年/76.4㎡)
58.3万/㎡
(22.7年/75.8㎡)
鶴川駅22.5万/㎡
(45.7年/64.5㎡)
26.9万/㎡
(36.8年/69.2㎡)
29.1万/㎡
(34.0年/62.6㎡)
玉川学園前駅34.3万/㎡
(30.1年/66.3㎡)
33.5万/㎡
(26.8年/63.8㎡)
36.5万/㎡
(29.7年/69.5㎡)
町田駅49.3万/㎡
(26.4年/62.8㎡)
49.3万/㎡
(27.3年/62.5㎡)
44.3万/㎡
(28.9年/62.0㎡)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。

価格変動が大きかった駅について

世田谷代田駅106.4 万/㎡(昨年同期比 +26.3 %)

世田谷代田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は106万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +26.3%( +22.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -18.8%( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。

平均築年数は 23.8年(昨年 30.8年から -22.8 %減)。平均専有面積は 48.1 ㎡ (昨年 53.1 ㎡から -9.5 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2023年 30.8 年 → 2024年 23.8 年、-22.8 %と大きく減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.2 % → 2024年 38.5 %)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.2 % → 2024年 23.1 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が増加(2023年 6.2 分 → 2024年 7.2 分、+16.9 %と増加)
  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 % → 2024年 7.7 %)

参宮橋駅138.3 万/㎡(昨年同期比 +15.9 %)

参宮橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は138万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +15.9%( +19.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 25 件(1年前(2023年)に比べて -37.5%( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 28.2年(昨年 33.2年から -15.0 %減)。平均専有面積は 59.2 ㎡ (昨年 63.5 ㎡から -6.8 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2023年 33.2 年 → 2024年 28.2 年、-15.0 %と減少)
  • 駅からの平均距離が減少(2023年 5.3 分 → 2024年 4.6 分、-13.2 %と減少)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 45.0 % → 2024年 29.2 %)

価格下落要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 72.5 % → 2024年 60.0 %)

東北沢駅103.5 万/㎡(昨年同期比 -27.4 %)

東北沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は104万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -27.4%( -39.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて -38.9%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 36.4年(昨年 18.3年から +98.8 %増)。平均専有面積は 58.2 ㎡ (昨年 59.7 ㎡から -2.6 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2023年 3.2 分 → 2024年 2.7 分、-13.9 %と減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 45.5 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2023年 18.3 年 → 2024年 36.4 年、+98.8 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 54.5 %)

鶴川駅22.5 万/㎡(昨年同期比 -16.4 %)

鶴川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -16.4%( -4.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 30 件(1年前(2023年)に比べて -53.1%( -34件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 45.7年(昨年 36.8年から +24.3 %増)。平均専有面積は 64.5 ㎡ (昨年 69.2 ㎡から -6.8 %減)。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.6 % → 2024年 26.7 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.2 % → 2024年 5.6 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2023年 36.8 年 → 2024年 45.7 年、+24.3 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.0 % → 2024年 66.7 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

ウチノカチの安心・安全への取り組み

国土交通省 ウチノカチは、国土交通省 土地鑑定委員会の取引情報提供制度により収集された最新の不動産取引データに基づく相場情報を提供します。
個人情報保護に留意 ウチノカチは、誰もが安心して不動産取引を行えるように、個人情報保護に留意しながら品質の高い不動産価格情報の提供に取り組みます。
情報の信頼性 ウチノカチは、情報の信頼性を高め、ユーザのみなさまに安心して土地相場をお調べいただけるよう、様々な取組みを行なっています。