【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR武蔵野線 (東所沢駅～三郷駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +17.9％( +7.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 237 件(１年前(2023年)に比べて +10.7％( +23件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 24.9年から -10.1 ％減)。平均専有面積は 68.9 ㎡ (昨年 68.5 ㎡から +0.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。南浦和駅、越谷レイクタウン駅、三郷駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは吉川美南駅で昨年に比べ +123.7 ％、単価は 52.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(吉川美南駅、三郷駅)は +98.9 ％(単価 +21.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新三郷駅、東川口駅)は -16.2 ％(単価 -5.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 24.9 年 → 2024年 22.3 年、-10.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.9 分 → 2024年 9.9 分、-16.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 7.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.4 ％ → 2024年 13.2 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.8 ％ → 2024年 3.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +40.5％( +18.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 38 件(１年前(2023年)に比べて +11.8％( +4件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新三郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -26.4％( -7.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -41.9％( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR武蔵野線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東所沢駅 | 32.4万/㎡ (25.5年/71.1㎡) | 32.1万/㎡ (23.5年/75.0㎡) | 30.2万/㎡ (26.0年/61.4㎡) |
| 新座駅 | 29.7万/㎡ (30.9年/66.2㎡) | 29.2万/㎡ (33.3年/66.2㎡) | 39.9万/㎡ (27.2年/63.6㎡) |
| 北朝霞駅 | 37.3万/㎡ (16.0年/75.0㎡) | 32.9万/㎡ (21.0年/85.0㎡) | - |
| 西浦和駅 | 42.2万/㎡ (22.9年/66.4㎡) | 36.0万/㎡ (15.6年/82.0㎡) | 28.1万/㎡ (29.3年/65.6㎡) |
| 武蔵浦和駅 | 61.8万/㎡ (22.5年/66.1㎡) | 63.4万/㎡ (17.3年/68.0㎡) | 57.7万/㎡ (19.1年/70.1㎡) |
| 南浦和駅 | 63.7万/㎡ (18.9年/70.7㎡) | 45.4万/㎡ (28.4年/61.3㎡) | 48.9万/㎡ (23.9年/66.2㎡) |
| 東浦和駅 | 32.0万/㎡ (30.8年/61.7㎡) | 32.4万/㎡ (28.7年/64.4㎡) | 34.9万/㎡ (23.7年/67.1㎡) |
| 東川口駅 | 40.9万/㎡ (20.6年/70.8㎡) | 43.5万/㎡ (22.8年/65.4㎡) | 34.7万/㎡ (23.3年/63.6㎡) |
| 南越谷駅 | 38.1万/㎡ (27.6年/71.0㎡) | 38.9万/㎡ (27.0年/61.2㎡) | 39.1万/㎡ (19.5年/75.0㎡) |
| 越谷レイクタウン駅 | 60.7万/㎡ (8.6年/73.3㎡) | 50.2万/㎡ (13.2年/75.2㎡) | 53.2万/㎡ (8.4年/79.6㎡) |
| 吉川駅 | 24.9万/㎡ (27.6年/77.9㎡) | 24.3万/㎡ (22.9年/72.8㎡) | 30.9万/㎡ (22.3年/82.5㎡) |
| 吉川美南駅 | 52.8万/㎡ (11.2年/68.6㎡) | 23.6万/㎡ (36.5年/57.1㎡) | 24.8万/㎡ (31.9年/60.6㎡) |
| 新三郷駅 | 20.6万/㎡ (39.8年/67.5㎡) | 27.9万/㎡ (33.4年/73.9㎡) | 24.2万/㎡ (31.3年/77.9㎡) |
| 三郷駅 | 31.9万/㎡ (28.2年/73.0㎡) | 18.3万/㎡ (35.2年/75.8㎡) | 17.6万/㎡ (34.9年/68.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
吉川美南駅 52.8 万/㎡(昨年同期比 +123.7 ％)
吉川美南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +123.7％( +29.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.2年(昨年 36.5年から -69.2 ％減)。平均専有面積は 68.6 ㎡ (昨年 57.1 ㎡から +20.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 36.5 年 → 2024年 11.2 年、-69.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.6 分 → 2024年 4.6 分、-63.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 21.4 ％)
三郷駅 31.9 万/㎡(昨年同期比 +74.2 ％)
三郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +74.2％( +13.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 35.2年から -19.8 ％減)。平均専有面積は 73.0 ㎡ (昨年 75.8 ㎡から -3.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 35.2 年 → 2024年 28.2 年、-19.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.3 分 → 2024年 8.7 分、-34.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 10.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 60.0 ％)
新三郷駅 20.6 万/㎡(昨年同期比 -26.4 ％)
新三郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -26.4％( -7.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -41.9％( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.8年(昨年 33.4年から +19.1 ％増)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 73.9 ㎡から -8.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.5 ％ → 2024年 22.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 33.4 年 → 2024年 39.8 年、+19.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.9 ％ → 2024年 61.1 ％)
東川口駅 40.9 万/㎡(昨年同期比 -6.0 ％)
東川口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -6.0％( -2.6万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて -20.8％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 22.8年から -9.7 ％減)。平均専有面積は 70.8 ㎡ (昨年 65.4 ㎡から +8.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.2 ％ → 2024年 5.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 10.5 分 → 2024年 11.6 分、+11.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 56.5 ％ → 2024年 68.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示