【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年10月〜12月期のJR総武線快速 (市川駅~千葉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +14.9%( +5.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 211 件(1年前(2022年)に比べて +13.4%( +25件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 28.3年から +0.9 %増)。平均専有面積は 68.2 ㎡ (昨年 71.4 ㎡から -4.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。船橋駅、千葉駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは船橋駅で昨年に比べ +25.2 %、単価は 41.9 万円/㎡となった。
上位 1 駅(船橋駅)は +25.2 %(単価 +8.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(津田沼駅)は -6.3 %(単価 -3.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 14.8 分 → 2023年 13.0 分、-12.2 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.6 % → 2023年 14.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 29.9 % → 2023年 25.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.2 % → 2023年 39.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 2.7 % → 2023年 2.0 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった市川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +9.1%( +5.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 32 件(1年前(2022年)に比べて +60.0%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった稲毛駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +2.1%( +0.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 59 件(1年前(2022年)に比べて -9.2%( -6件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
JR総武線快速 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
市川駅 | 67.6万/㎡ (27.4年/65.3㎡) | 62.0万/㎡ (27.9年/66.8㎡) | 73.1万/㎡ (24.1年/69.2㎡) |
船橋駅 | 41.9万/㎡ (30.8年/66.2㎡) | 33.4万/㎡ (34.6年/62.4㎡) | 40.7万/㎡ (27.3年/63.7㎡) |
津田沼駅 | 57.4万/㎡ (22.8年/69.3㎡) | 61.3万/㎡ (17.3年/87.7㎡) | 56.8万/㎡ (16.1年/72.3㎡) |
稲毛駅 | 27.7万/㎡ (32.1年/71.3㎡) | 27.1万/㎡ (30.2年/71.2㎡) | 25.2万/㎡ (31.0年/70.1㎡) |
千葉駅 | 39.9万/㎡ (23.2年/67.8㎡) | 32.9万/㎡ (25.6年/71.9㎡) | 42.4万/㎡ (17.9年/65.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
船橋駅 41.9 万/㎡(昨年同期比 +25.2 %)
船橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +25.2%( +8.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 61 件(1年前(2022年)に比べて +32.6%( +15件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.8年(昨年 34.6年から -11.0 %減)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 62.4 ㎡から +6.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 34.6 年 → 2023年 30.8 年、-11.0 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 16.6 分 → 2023年 11.9 分、-28.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.1 % → 2023年 20.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 47.8 % → 2023年 31.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.9 % → 2023年 32.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 3.0 % → 2023年 2.2 %)
津田沼駅 57.4 万/㎡(昨年同期比 -6.3 %)
津田沼駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -6.3%( -3.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 41 件(1年前(2022年)に比べて +32.3%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 17.3年から +32.0 %増)。平均専有面積は 69.3 ㎡ (昨年 87.7 ㎡から -21.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 3.2 % → 2023年 10.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.7 % → 2023年 15.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 17.3 年 → 2023年 22.8 年、+32.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.8 % → 2023年 35.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.9 % → 2023年 18.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示