【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR日豊本線 (小倉駅~吉富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.0万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -15.0%( -9.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 218 件(1年前(2023年)に比べて -50.8%( -225件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 23.4年から +11.2 %増)。平均土地面積は 80.5 坪 (昨年 80.3 坪から +0.3 %増)。平均建物面積は 42.5 坪 (昨年 44.6 坪から -4.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。ほとんどの駅において下落した。南小倉駅、小波瀬西工大前駅、新田原駅、築城駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新田原駅で昨年に比べ +77.0 %、坪単価は 32.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(新田原駅、南小倉駅)は +61.3 %(坪単価 +17.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西小倉駅、三毛門駅)は -70.9 %(坪単価 -41.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.5 % → 2024年 3.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 23.4 年 → 2024年 26.0 年、+11.2 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.8 % → 2024年 25.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.5 % → 2024年 29.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった苅田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.1万円/坪(22.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +6.3%( +4.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった豊前松江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.9万円/坪(2.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -2.7%( -0.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR日豊本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
小倉駅 | 44.8万/坪 (35.3年/68.3坪) | 64.1万/坪 (32.7年/85.7坪) | 57.5万/坪 (34.3年/88.2坪) |
西小倉駅 | 20.8万/坪 (52.0年/22.2坪) | 81.6万/坪 (27.2年/66.7坪) | 45.7万/坪 (38.6年/79.5坪) |
南小倉駅 | 66.6万/坪 (23.3年/79.5坪) | 45.7万/坪 (31.1年/63.9坪) | 56.5万/坪 (27.5年/67.4坪) |
城野駅 | 59.4万/坪 (22.9年/55.0坪) | 67.0万/坪 (19.7年/75.1坪) | 68.9万/坪 (19.8年/60.3坪) |
安部山公園駅 | 59.2万/坪 (20.0年/62.3坪) | 67.1万/坪 (20.6年/72.9坪) | 55.8万/坪 (28.2年/81.4坪) |
下曽根駅 | 73.7万/坪 (20.7年/71.6坪) | 92.0万/坪 (20.4年/75.5坪) | 63.6万/坪 (20.6年/77.9坪) |
朽網駅 | 63.9万/坪 (27.6年/68.9坪) | 79.4万/坪 (27.8年/74.4坪) | 51.6万/坪 (24.3年/65.6坪) |
苅田駅 | 75.1万/坪 (15.6年/95.3坪) | 70.6万/坪 (13.1年/75.5坪) | 60.4万/坪 (13.3年/91.6坪) |
小波瀬西工大前駅 | 64.9万/坪 (17.9年/117坪) | 51.1万/坪 (18.4年/81.0坪) | 63.8万/坪 (10.7年/71.9坪) |
行橋駅 | 39.2万/坪 (29.7年/85.6坪) | 56.1万/坪 (20.5年/89.9坪) | 44.1万/坪 (20.4年/79.4坪) |
南行橋駅 | 26.9万/坪 (29.0年/51.4坪) | 67.7万/坪 (18.7年/82.3坪) | 65.8万/坪 (17.9年/151坪) |
新田原駅 | 32.8万/坪 (25.6年/172坪) | 18.5万/坪 (37.6年/90.8坪) | 14.1万/坪 (36.1年/143坪) |
築城駅 | 11.7万/坪 (46.7年/84.7坪) | 8.4万/坪 (42.0年/164坪) | 16.9万/坪 (45.6年/141坪) |
椎田駅 | 8.8万/坪 (37.9年/150坪) | 13.1万/坪 (56.0年/113坪) | 15.3万/坪 (32.4年/121坪) |
豊前松江駅 | 7.9万/坪 (0年/148坪) | 8.2万/坪 (51.4年/121坪) | 22.0万/坪 (12.3年/139坪) |
宇島駅 | 15.1万/坪 (47.7年/170坪) | 16.5万/坪 (25.5年/97.6坪) | 16.7万/坪 (41.7年/115坪) |
三毛門駅 | 10.9万/坪 (39.7年/142坪) | 33.1万/坪 (34.8年/122坪) | 23.6万/坪 (29.2年/189坪) |
吉富駅 | 24.6万/坪 (40.2年/65.8坪) | 48.4万/坪 (14.3年/72.0坪) | 23.5万/坪 (27.8年/82.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新田原駅 32.8 万/坪(昨年同期比 +77.0 %)
新田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.8万円/坪(9.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +77.0%( +14.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 37.6年から -31.8 %減)。平均土地面積は 172.4 坪 (昨年 90.8 坪から +90.0 %増)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 41.7 坪から +1.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 37.6 年 → 2024年 25.6 年、-31.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 21.7 分 → 2024年 19.0 分、-12.3 %と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 % → 2024年 100.0 %)
南小倉駅 66.6 万/坪(昨年同期比 +45.5 %)
南小倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.6万円/坪(20.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +45.5%( +20.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2023年)に比べて -54.8%( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 31.1年から -25.1 %減)。平均土地面積は 79.5 坪 (昨年 63.9 坪から +24.4 %増)。平均建物面積は 43.8 坪 (昨年 45.1 坪から -2.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.1 年 → 2024年 23.3 年、-25.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.8 % → 2024年 44.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.2 % → 2024年 27.8 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 17.1 分 → 2024年 19.6 分、+14.9 %と増加)
西小倉駅 20.8 万/坪(昨年同期比 -74.5 %)
西小倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.8万円/坪(6.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -74.5%( -60.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -76.9%( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 52.0年(昨年 27.2年から +91.3 %増)。平均土地面積は 22.2 坪 (昨年 66.7 坪から -66.7 %減)。平均建物面積は 15.9 坪 (昨年 100.6 坪から -84.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.2 年 → 2024年 52.0 年、+91.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 15.9 分 → 2024年 18.3 分、+15.1 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 100.0 %)
三毛門駅 10.9 万/坪(昨年同期比 -67.2 %)
三毛門駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.9万円/坪(3.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -67.2%( -22.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.7年(昨年 34.8年から +13.8 %増)。平均土地面積は 142.2 坪 (昨年 121.8 坪から +16.8 %増)。平均建物面積は 58.2 坪 (昨年 37.4 坪から +55.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 34.8 年 → 2024年 39.7 年、+13.8 %と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示