【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の福岡市空港線 (姪浜駅～福岡空港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.3％( -16.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 178 件(１年前(2023年)に比べて -32.3％( -85件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 21.4年から -10.8 ％減)。平均土地面積は 57.8 坪 (昨年 71.2 坪から -18.8 ％減)。平均建物面積は 66.2 坪 (昨年 80.5 坪から -17.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。赤坂駅、天神駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中洲川端駅で昨年に比べ +108.4 ％、坪単価は 360 万円/坪となった。
上位 2 駅(中洲川端駅、天神駅)は +89.3 ％(坪単価 +126.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(博多駅、大濠公園駅)は -49.9 ％(坪単価 -178.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 21.4 年 → 2024年 19.1 年、-10.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 16.6 分 → 2024年 14.9 分、-10.5 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.3 ％ → 2024年 33.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.2 ％ → 2024年 3.1 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.6 ％ → 2024年 4.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.0 ％ → 2024年 11.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中洲川端駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 360万円/坪(109万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +108.4％( +187.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -54.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福岡空港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.3万円/坪(30.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +11.1％( +9.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -63.8％( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 福岡市空港線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姪浜駅 | 131万/坪 (15.7年/54.0坪) | 126万/坪 (17.2年/46.1坪) | 137万/坪 (13.5年/57.9坪) |
| 室見駅 | 140万/坪 (16.0年/53.5坪) | 145万/坪 (17.8年/61.2坪) | 148万/坪 (17.5年/80.1坪) |
| 藤崎駅 | 167万/坪 (19.8年/37.1坪) | 163万/坪 (20.0年/64.8坪) | 185万/坪 (19.1年/46.3坪) |
| 西新駅 | 161万/坪 (18.4年/46.6坪) | 159万/坪 (24.3年/76.0坪) | 199万/坪 (25.1年/88.5坪) |
| 唐人町駅 | 203万/坪 (17.4年/61.8坪) | 190万/坪 (13.8年/36.3坪) | 176万/坪 (17.4年/40.9坪) |
| 大濠公園駅 | 141万/坪 (21.4年/20.4坪) | 228万/坪 (20.6年/35.2坪) | 136万/坪 (27.6年/75.4坪) |
| 赤坂駅 | 337万/坪 (29.6年/89.2坪) | 245万/坪 (39.7年/76.7坪) | 272万/坪 (30.9年/47.9坪) |
| 天神駅 | 157万/坪 (30.6年/47.3坪) | 92.5万/坪 (50.5年/166坪) | 280万/坪 (32.2年/69.6坪) |
| 中洲川端駅 | 360万/坪 (42.3年/69.9坪) | 173万/坪 (30.5年/49.0坪) | 217万/坪 (28.5年/54.8坪) |
| 祇園駅 | - | - | 138万/坪 (32.8年/32.8坪) |
| 博多駅 | 168万/坪 (20.7年/53.8坪) | 438万/坪 (24.9年/78.0坪) | 161万/坪 (28.8年/79.5坪) |
| 東比恵駅 | 101万/坪 (27.4年/97.6坪) | 147万/坪 (29.4年/236坪) | 207万/坪 (19.2年/163坪) |
| 福岡空港駅 | 99.3万/坪 (17.2年/77.3坪) | 89.5万/坪 (21.8年/99.1坪) | 83.5万/坪 (25.6年/76.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中洲川端駅 360.2 万/坪(昨年同期比 +108.4 ％)
中洲川端駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 360万円/坪(109万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +108.4％( +187.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -54.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.3年(昨年 30.5年から +38.5 ％増)。平均土地面積は 69.9 坪 (昨年 49.0 坪から +42.8 ％増)。平均建物面積は 64.7 坪 (昨年 165.1 坪から -60.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.3 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.5 年 → 2024年 42.3 年、+38.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 ％ → 2024年 50.0 ％)
天神駅 157.5 万/坪(昨年同期比 +70.2 ％)
天神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +70.2％( +65.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.6年(昨年 50.5年から -39.4 ％減)。平均土地面積は 47.3 坪 (昨年 165.6 坪から -71.5 ％減)。平均建物面積は 112.3 坪 (昨年 120.2 坪から -6.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 50.5 年 → 2024年 30.6 年、-39.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.0 分 → 2024年 6.3 分、-60.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
博多駅 168.5 万/坪(昨年同期比 -61.5 ％)
博多駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 168万円/坪(51.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -61.5％( -269.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -41.4％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 24.9年から -17.1 ％減)。平均土地面積は 53.8 坪 (昨年 78.0 坪から -31.0 ％減)。平均建物面積は 111.3 坪 (昨年 121.8 坪から -8.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 24.9 年 → 2024年 20.7 年、-17.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 15.3 分 → 2024年 13.7 分、-10.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.9 ％ → 2024年 31.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 18.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.9 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.1 ％ → 2024年 6.2 ％)
大濠公園駅 141.0 万/坪(昨年同期比 -38.3 ％)
大濠公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 141万円/坪(42.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -38.3％( -87.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 20.6年から +4.0 ％増)。平均土地面積は 20.4 坪 (昨年 35.2 坪から -41.9 ％減)。平均建物面積は 21.9 坪 (昨年 35.5 坪から -38.3 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 12.5 分 → 2024年 14.0 分、+12.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示