【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の福岡市空港線 (姪浜駅～福岡空港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(49.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +27.5％( +35.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 84 件(１年前(2021年)に比べて +37.7％( +23件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 22.2年から -16.8 ％減)。平均土地面積は 68.4 坪 (昨年 72.9 坪から -6.1 ％減)。平均建物面積は 55.7 坪 (昨年 69.1 坪から -19.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。姪浜駅、室見駅、藤崎駅、大濠公園駅、福岡空港駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東比恵駅で昨年に比べ +264.9 ％、坪単価は 274 万円/坪となった。
上位 2 駅(東比恵駅、西新駅)は +192.5 ％(坪単価 +193.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(赤坂駅、唐人町駅)は -30.2 ％(坪単価 -64.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 22.2 年 → 2022年 18.4 年、-16.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.6 ％ → 2022年 34.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.7 ％ → 2022年 24.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 13.7 分 → 2022年 17.6 分、+28.1 ％と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 6.8 ％ → 2022年 2.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西新駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 343万円/坪(104万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +120.0％( +187.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福岡空港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.6万円/坪(25.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +65.1％( +33.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2021年)に比べて +300.0％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 福岡市空港線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姪浜駅 | 162万/坪 (11.0年/76.2坪) | 101万/坪 (20.1年/92.7坪) | 114万/坪 (9.2年/54.9坪) |
| 室見駅 | 162万/坪 (15.7年/49.7坪) | 135万/坪 (16.1年/80.0坪) | 125万/坪 (10.8年/37.5坪) |
| 藤崎駅 | 332万/坪 (16.3年/45.4坪) | 174万/坪 (4.8年/25.7坪) | 117万/坪 (11.8年/41.4坪) |
| 西新駅 | 343万/坪 (27.3年/112坪) | 156万/坪 (13.9年/45.6坪) | 158万/坪 (13.1年/42.6坪) |
| 唐人町駅 | 134万/坪 (17.5年/42.4坪) | 151万/坪 (12.3年/49.9坪) | 171万/坪 (7.0年/31.8坪) |
| 大濠公園駅 | 154万/坪 (28.3年/39.3坪) | 88.8万/坪 (32.3年/32.5坪) | 116万/坪 (55.8年/40.8坪) |
| 赤坂駅 | 115万/坪 (51.8年/59.0坪) | 228万/坪 (34.1年/35.9坪) | 223万/坪 (34.8年/57.5坪) |
| 天神駅 | - | - | 616万/坪 (51.3年/68.6坪) |
| 中洲川端駅 | 200万/坪 (29.3年/59.7坪) | - | - |
| 祇園駅 | - | 244万/坪 (52.8年/37.8坪) | 388万/坪 (2.8年/54.5坪) |
| 博多駅 | 146万/坪 (28.4年/63.5坪) | 145万/坪 (23.9年/84.7坪) | 159万/坪 (17.3年/105坪) |
| 東比恵駅 | 274万/坪 (11.8年/221坪) | 75.0万/坪 (34.4年/94.8坪) | - |
| 福岡空港駅 | 85.6万/坪 (22.3年/68.3坪) | 51.9万/坪 (37.8年/66.6坪) | 84.2万/坪 (27.6年/153坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東比恵駅 273.8 万/坪(昨年同期比 +264.9 ％)
東比恵駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 274万円/坪(82.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +264.9％( +198.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.8年(昨年 34.4年から -65.9 ％減)。平均土地面積は 220.8 坪 (昨年 94.8 坪から +133.0 ％増)。平均建物面積は 193.6 坪 (昨年 78.7 坪から +146.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 34.4 年 → 2022年 11.8 年、-65.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.7 分 → 2022年 5.0 分、-34.8 ％と大きく減少)
西新駅 343.3 万/坪(昨年同期比 +120.0 ％)
西新駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 343万円/坪(104万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +120.0％( +187.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 13.9年から +95.8 ％増)。平均土地面積は 112.2 坪 (昨年 45.6 坪から +146.0 ％増)。平均建物面積は 41.7 坪 (昨年 39.6 坪から +5.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 15.0 分 → 2022年 12.2 分、-18.7 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 13.9 年 → 2022年 27.3 年、+95.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 50.0 ％)
赤坂駅 115.0 万/坪(昨年同期比 -49.5 ％)
赤坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -49.5％( -112.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.8年(昨年 34.1年から +51.8 ％増)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 35.9 坪から +64.2 ％増)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 96.8 坪から -50.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 34.1 年 → 2022年 51.8 年、+51.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 100.0 ％)
唐人町駅 134.1 万/坪(昨年同期比 -10.9 ％)
唐人町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 134万円/坪(40.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -10.9％( -16.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 12.3年から +42.8 ％増)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 49.9 坪から -15.2 ％減)。平均建物面積は 49.5 坪 (昨年 60.5 坪から -18.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 12.3 年 → 2022年 17.5 年、+42.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 7.3 分 → 2022年 10.5 分、+43.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示