【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期の福岡市空港線 (姪浜駅～福岡空港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 158万円/坪(47.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +15.0％( +20.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 60 件(１年前(2021年)に比べて -15.5％( -11件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 15.9年から +65.5 ％増)。平均土地面積は 72.3 坪 (昨年 73.8 坪から -2.0 ％減)。平均建物面積は 89.0 坪 (昨年 79.6 坪から +11.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。室見駅、赤坂駅、祇園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東比恵駅で昨年に比べ +106.9 ％、坪単価は 132 万円/坪となった。
上位 2 駅(東比恵駅、赤坂駅)は +90.9 ％(坪単価 +107.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(福岡空港駅、藤崎駅)は -27.8 ％(坪単価 -40.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 17.5 分 → 2022年 15.1 分、-13.6 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.2 ％ → 2022年 7.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 ％ → 2022年 15.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.9 年 → 2022年 26.4 年、+65.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.8 ％ → 2022年 29.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.6 ％ → 2022年 17.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった赤坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 345万円/坪(104万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +74.8％( +147.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福岡空港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.2万円/坪(23.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -44.6％( -62.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2021年)に比べて -42.1％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 福岡市空港線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姪浜駅 | 138万/坪 (19.9年/51.6坪) | 115万/坪 (10.4年/56.6坪) | 90.9万/坪 (29.8年/53.9坪) |
| 室見駅 | 137万/坪 (12.4年/92.1坪) | 110万/坪 (14.3年/39.8坪) | 120万/坪 (13.1年/61.8坪) |
| 藤崎駅 | 148万/坪 (19.3年/40.8坪) | 166万/坪 (29.3年/43.7坪) | 137万/坪 (13.6年/47.8坪) |
| 西新駅 | 157万/坪 (25.1年/68.8坪) | 158万/坪 (8.8年/42.9坪) | 143万/坪 (7.7年/63.1坪) |
| 唐人町駅 | 102万/坪 (30.9年/34.8坪) | 106万/坪 (23.6年/156坪) | 272万/坪 (38.8年/84.2坪) |
| 大濠公園駅 | 131万/坪 (58.3年/75.6坪) | 124万/坪 (25.3年/63.5坪) | 69.8万/坪 (19.3年/43.9坪) |
| 赤坂駅 | 345万/坪 (29.5年/43.5坪) | 197万/坪 (20.6年/96.3坪) | 280万/坪 (0年/13.6坪) |
| 天神駅 | 386万/坪 (32.3年/72.6坪) | - | 155万/坪 (21.3年/216坪) |
| 中洲川端駅 | - | - | 168万/坪 (42.3年/38.4坪) |
| 祇園駅 | 239万/坪 (31.3年/49.9坪) | 179万/坪 (50.3年/17.4坪) | 157万/坪 (55.3年/12.1坪) |
| 博多駅 | 165万/坪 (38.9年/40.3坪) | 138万/坪 (23.0年/53.7坪) | 92.3万/坪 (25.8年/55.1坪) |
| 東比恵駅 | 132万/坪 (30.3年/189坪) | 63.9万/坪 (13.3年/200坪) | 185万/坪 (39.3年/303坪) |
| 福岡空港駅 | 78.2万/坪 (34.6年/98.8坪) | 141万/坪 (10.1年/86.3坪) | 92.6万/坪 (10.4年/57.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東比恵駅 132.2 万/坪(昨年同期比 +106.9 ％)
東比恵駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +106.9％( +68.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.3年(昨年 13.3年から +128.3 ％増)。平均土地面積は 189.1 坪 (昨年 199.7 坪から -5.3 ％減)。平均建物面積は 453.8 坪 (昨年 453.8 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 11.0 分 → 2022年 8.5 分、-22.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 13.3 年 → 2022年 30.3 年、+128.3 ％と大きく増加)
赤坂駅 344.5 万/坪(昨年同期比 +74.8 ％)
赤坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 345万円/坪(104万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +74.8％( +147.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 20.6年から +43.3 ％増)。平均土地面積は 43.5 坪 (昨年 96.3 坪から -54.8 ％減)。平均建物面積は 138.8 坪 (昨年 360.0 坪から -61.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.0 分 → 2022年 5.5 分、-21.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 20.6 年 → 2022年 29.5 年、+43.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 50.0 ％)
福岡空港駅 78.2 万/坪(昨年同期比 -44.6 ％)
福岡空港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.2万円/坪(23.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -44.6％( -62.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2021年)に比べて -42.1％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.6年(昨年 10.1年から +242.6 ％増)。平均土地面積は 98.8 坪 (昨年 86.3 坪から +14.5 ％増)。平均建物面積は 44.4 坪 (昨年 30.8 坪から +44.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 34.1 分 → 2022年 24.4 分、-28.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 10.1 年 → 2022年 34.6 年、+242.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 ％ → 2022年 60.0 ％)
藤崎駅 147.6 万/坪(昨年同期比 -10.9 ％)
藤崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 148万円/坪(44.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -10.9％( -18.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -75.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 29.3年から -34.2 ％減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 43.7 坪から -6.5 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 51.2 坪から -32.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 29.3 年 → 2022年 19.3 年、-34.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.8 分 → 2022年 20.5 分、+134.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示