【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の福岡市空港線 (姪浜駅～福岡空港駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +13.7％( +18.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 65 件(１年前(2020年)に比べて -14.5％( -11件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 17.2年から +14.6 ％増)。平均土地面積は 57.7 坪 (昨年 59.8 坪から -3.6 ％減)。平均建物面積は 73.9 坪 (昨年 77.5 坪から -4.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。藤崎駅、唐人町駅、博多駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは赤坂駅で昨年に比べ +121.2 ％、坪単価は 317 万円/坪となった。
上位 2 駅(赤坂駅、博多駅)は +99.1 ％(坪単価 +134.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(天神駅、西新駅)は -53.4 ％(坪単価 -213.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.4 ％ → 2021年 9.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.9 ％ → 2021年 11.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 17.2 年 → 2021年 19.7 年、+14.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.7 ％ → 2021年 20.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 42.5 ％ → 2021年 25.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった赤坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 317万円/坪(95.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +121.2％( +173.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福岡空港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.9万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -2.7％( -2.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 16 件(１年前(2020年)に比べて +77.8％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 福岡市空港線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姪浜駅 | 105万/坪 (16.4年/48.4坪) | 105万/坪 (8.8年/42.8坪) | 106万/坪 (8.6年/79.6坪) |
| 室見駅 | 132万/坪 (12.6年/39.5坪) | 131万/坪 (24.5年/85.8坪) | 137万/坪 (22.4年/71.5坪) |
| 藤崎駅 | 171万/坪 (15.9年/48.4坪) | 138万/坪 (16.3年/44.6坪) | 157万/坪 (13.4年/45.7坪) |
| 西新駅 | 90.0万/坪 (20.5年/42.4坪) | 129万/坪 (8.0年/31.1坪) | 782万/坪 (26.9年/71.8坪) |
| 唐人町駅 | 215万/坪 (16.2年/83.9坪) | 149万/坪 (18.7年/55.7坪) | 176万/坪 (17.8年/47.6坪) |
| 大濠公園駅 | 141万/坪 (23.5年/74.1坪) | 134万/坪 (25.5年/184坪) | 121万/坪 (19.0年/53.7坪) |
| 赤坂駅 | 317万/坪 (24.3年/77.5坪) | 143万/坪 (53.5年/34.8坪) | 294万/坪 (38.3年/111坪) |
| 天神駅 | 118万/坪 (41.5年/30.3坪) | 507万/坪 (10.0年/42.4坪) | 529万/坪 (32.0年/74.1坪) |
| 中洲川端駅 | - | 70.2万/坪 (29.5年/42.4坪) | 153万/坪 (18.0年/141坪) |
| 祇園駅 | - | - | 129万/坪 (44.5年/21.2坪) |
| 博多駅 | 220万/坪 (38.5年/42.4坪) | 124万/坪 (21.0年/79.9坪) | 149万/坪 (26.7年/89.0坪) |
| 東比恵駅 | - | - | 107万/坪 (23.5年/69.6坪) |
| 福岡空港駅 | 89.9万/坪 (18.6年/67.5坪) | 92.3万/坪 (24.9年/73.3坪) | 81.1万/坪 (18.0年/85.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
赤坂駅 316.8 万/坪(昨年同期比 +121.2 ％)
赤坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 317万円/坪(95.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +121.2％( +173.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 53.5年から -54.7 ％減)。平均土地面積は 77.5 坪 (昨年 34.8 坪から +122.8 ％増)。平均建物面積は 201.5 坪 (昨年 90.8 坪から +122.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 53.5 年 → 2021年 24.3 年、-54.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 2.0 分 → 2021年 6.8 分、+237.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 25.0 ％)
博多駅 220.3 万/坪(昨年同期比 +77.1 ％)
博多駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 220万円/坪(66.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +77.1％( +95.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 38.5年(昨年 21.0年から +83.3 ％増)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 79.9 坪から -47.0 ％減)。平均建物面積は 98.7 坪 (昨年 275.8 坪から -64.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.0 年 → 2021年 38.5 年、+83.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 13.8 分 → 2021年 15.4 分、+11.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 66.7 ％)
天神駅 118.1 万/坪(昨年同期比 -76.7 ％)
天神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -76.7％( -389.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.5年(昨年 10.0年から +314.9 ％増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 42.4 坪から -28.6 ％減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 180.0 坪から -76.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.0 年 → 2021年 41.5 年、+314.9 ％と大きく増加)
西新駅 90.0 万/坪(昨年同期比 -30.1 ％)
西新駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.0万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -30.1％( -38.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 8.0年から +156.2 ％増)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 31.1 坪から +36.3 ％増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 35.5 坪から +17.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.0 年 → 2021年 20.5 年、+156.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 14.1 分 → 2021年 27.5 分、+95.2 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 70.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示