【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期の東急東横線 (新丸子駅～横浜駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(52.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +19.8％( +28.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 117 件(１年前(2019年)に比べて +46.2％( +37件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.3年(昨年 18.3年から -43.6 ％減)。平均土地面積は 34.5 坪 (昨年 50.8 坪から -32.2 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 55.6 坪から -34.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。新丸子駅、日吉駅、大倉山駅、菊名駅、白楽駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは菊名駅で昨年に比べ +67.6 ％、坪単価は 168 万円/坪となった。
上位 2 駅(菊名駅、白楽駅)は +55.5 ％(坪単価 +59.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東白楽駅、綱島駅)は -10.8 ％(坪単価 -19.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 18.3 年 → 2020年 10.3 年、-43.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 34.2 ％ → 2020年 50.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 31.5 ％ → 2020年 21.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 11.2 ％ → 2020年 7.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日吉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 211万円/坪(63.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +32.6％( +51.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2019年)に比べて +150.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -9.5％( -13.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東急東横線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新丸子駅 | 196万/坪 (0.5年/26.1坪) | 156万/坪 (23.7年/28.5坪) | 158万/坪 (38.5年/59.7坪) |
| 武蔵小杉駅 | 237万/坪 (1.0年/27.0坪) | - | 221万/坪 (11.7年/29.9坪) |
| 元住吉駅 | 147万/坪 (24.8年/29.6坪) | 127万/坪 (20.0年/67.6坪) | 167万/坪 (12.8年/40.8坪) |
| 日吉駅 | 211万/坪 (17.5年/45.4坪) | 159万/坪 (16.0年/45.8坪) | 148万/坪 (14.6年/36.5坪) |
| 綱島駅 | 163万/坪 (10.1年/28.9坪) | 182万/坪 (9.9年/56.5坪) | 162万/坪 (6.8年/24.5坪) |
| 大倉山駅 | 176万/坪 (2.8年/24.2坪) | 129万/坪 (16.8年/64.8坪) | 193万/坪 (20.3年/43.0坪) |
| 菊名駅 | 168万/坪 (6.6年/37.4坪) | 100万/坪 (23.1年/47.5坪) | 159万/坪 (7.6年/37.5坪) |
| 妙蓮寺駅 | 145万/坪 (12.0年/44.8坪) | 152万/坪 (13.2年/34.2坪) | 193万/坪 (8.5年/29.9坪) |
| 白楽駅 | 172万/坪 (3.9年/31.8坪) | 120万/坪 (26.6年/44.7坪) | 183万/坪 (15.5年/62.8坪) |
| 東白楽駅 | 157万/坪 (5.7年/33.0坪) | 177万/坪 (15.5年/45.4坪) | - |
| 反町駅 | 207万/坪 (11.2年/28.4坪) | 181万/坪 (0年/75.6坪) | 190万/坪 (0.5年/48.4坪) |
| 横浜駅 | 129万/坪 (25.0年/65.4坪) | 143万/坪 (23.5年/42.4坪) | 114万/坪 (32.5年/57.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
菊名駅 167.7 万/坪(昨年同期比 +67.6 ％)
菊名駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 168万円/坪(50.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +67.6％( +67.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2019年)に比べて +91.7％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.6年(昨年 23.1年から -71.6 ％減)。平均土地面積は 37.4 坪 (昨年 47.5 坪から -21.3 ％減)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 36.9 坪から -12.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 23.1 年 → 2020年 6.6 年、-71.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 20.2 分 → 2020年 11.7 分、-42.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 63.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 8.3 ％ → 2020年 17.4 ％)
白楽駅 171.7 万/坪(昨年同期比 +43.4 ％)
白楽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(51.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +43.4％( +51.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 3.9年(昨年 26.6年から -85.3 ％減)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 44.7 坪から -28.9 ％減)。平均建物面積は 26.0 坪 (昨年 35.6 坪から -27.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 26.6 年 → 2020年 3.9 年、-85.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 80.0 ％)
東白楽駅 157.2 万/坪(昨年同期比 -11.1 ％)
東白楽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -11.1％( -19.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2019年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 5.7年(昨年 15.5年から -63.4 ％減)。平均土地面積は 33.0 坪 (昨年 45.4 坪から -27.2 ％減)。平均建物面積は 29.7 坪 (昨年 66.6 坪から -55.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 15.5 年 → 2020年 5.7 年、-63.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 83.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 6.8 分 → 2020年 10.2 分、+49.5 ％と大きく増加)
綱島駅 162.7 万/坪(昨年同期比 -10.4 ％)
綱島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 163万円/坪(49.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -10.4％( -19.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2019年)に比べて +26.7％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.1年(昨年 9.9年から +1.9 ％増)。平均土地面積は 28.9 坪 (昨年 56.5 坪から -48.8 ％減)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 53.9 坪から -45.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 61.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 21.4 ％ → 2020年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 12.9 分 → 2020年 15.9 分、+23.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 7.1 ％ → 2020年 11.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示