この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期の金沢シーサイドライン (新杉田駅~金沢八景駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(47.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +31.3%( +37.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 42 件(1年前(2021年)に比べて -36.4%( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 16.8年から +35.5 %増)。平均土地面積は 53.2 坪 (昨年 44.8 坪から +18.7 %増)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 51.7 坪から -34.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。金沢八景駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは鳥浜駅で昨年に比べ +223.7 %、坪単価は 306 万円/坪となった。
上位 2 駅(鳥浜駅、金沢八景駅)は +131.8 %(坪単価 +130.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(海の公園柴口駅、野島公園駅)は +6.3 %(坪単価 +7.4 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.8 年 → 2022年 22.8 年、+35.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 11.5 分 → 2022年 14.9 分、+29.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 15.9 % → 2022年 25.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 42.9 % → 2022年 22.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鳥浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 306万円/坪(92.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +223.7%( +211.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった野島公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(36.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +7.5%( +8.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて -22.2%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
金沢シーサイドライン | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新杉田駅 | 125万/坪 (18.6年/46.3坪) | 116万/坪 (17.0年/38.3坪) | 90.7万/坪 (21.5年/57.8坪) |
南部市場駅 | - | 132万/坪 (1.0年/15.1坪) | - |
鳥浜駅 | 306万/坪 (45.0年/363坪) | 94.6万/坪 (39.3年/168坪) | 116万/坪 (9.3年/30.3坪) |
並木北駅 | - | 67.1万/坪 (33.0年/160坪) | - |
並木中央駅 | - | - | - |
幸浦駅 | - | - | - |
産業振興センター駅 | - | - | - |
福浦駅 | - | - | |
市大医学部駅 | - | - | - |
海の公園柴口駅 | 135万/坪 (34.8年/60.5坪) | 129万/坪 (25.3年/44.6坪) | 107万/坪 (29.3年/57.8坪) |
海の公園南口駅 | 126万/坪 (17.3年/21.9坪) | 115万/坪 (22.9年/26.9坪) | 104万/坪 (15.5年/29.5坪) |
野島公園駅 | 119万/坪 (26.1年/64.4坪) | 111万/坪 (11.6年/29.2坪) | 110万/坪 (11.0年/40.5坪) |
金沢八景駅 | 172万/坪 (21.9年/40.2坪) | 123万/坪 (12.7年/44.6坪) | 119万/坪 (9.8年/48.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鳥浜駅 306.1 万/坪(昨年同期比 +223.7 %)
鳥浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 306万円/坪(92.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +223.7%( +211.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.0年(昨年 39.3年から +14.6 %増)。平均土地面積は 363.0 坪 (昨年 167.9 坪から +116.2 %増)。平均建物面積は 81.7 坪 (昨年 75.6 坪から +8.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 16.5 分 → 2022年 14.0 分、-15.2 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 39.3 年 → 2022年 45.0 年、+14.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 100.0 %)
金沢八景駅 171.9 万/坪(昨年同期比 +39.8 %)
金沢八景駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(52.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +39.8%( +49.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(1年前(2021年)に比べて -15.4%( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 12.7年から +72.6 %増)。平均土地面積は 40.2 坪 (昨年 44.6 坪から -10.0 %減)。平均建物面積は 27.3 坪 (昨年 60.8 坪から -55.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 28.0 % → 2022年 18.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 12.7 年 → 2022年 21.9 年、+72.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 15.4 分 → 2022年 19.6 分、+27.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.0 % → 2022年 27.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 52.0 % → 2022年 31.8 %)
海の公園柴口駅 135.0 万/坪(昨年同期比 +5.0 %)
海の公園柴口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +5.0%( +6.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 25.3年から +37.3 %増)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 44.6 坪から +35.6 %増)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 32.3 坪から +5.5 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 25.3 年 → 2022年 34.8 年、+37.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.3 分 → 2022年 6.5 分、+50.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 50.0 %)
野島公園駅 119.1 万/坪(昨年同期比 +7.5 %)
野島公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(36.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +7.5%( +8.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2021年)に比べて -22.2%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 11.6年から +125.3 %増)。平均土地面積は 64.4 坪 (昨年 29.2 坪から +120.2 %増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 28.4 坪から +17.2 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 11.6 年 → 2022年 26.1 年、+125.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 % → 2022年 60.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示