【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR七尾線 (津幡駅～和倉温泉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.7万円/坪(10.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +8.0％( +2.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 173 件(１年前(2020年)に比べて +4.8％( +8件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 24.2年から +13.0 ％増)。平均土地面積は 107.0 坪 (昨年 100.5 坪から +6.4 ％増)。平均建物面積は 57.0 坪 (昨年 53.0 坪から +7.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。中津幡駅、本津幡駅、宇野気駅、七尾駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは宝達駅で昨年に比べ +547.7 ％、坪単価は 7.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(宝達駅、良川駅)は +371.9 ％(坪単価 +27.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(徳田駅、高松駅)は -60.6 ％(坪単価 -16.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.2 ％ → 2021年 21.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 24.2 年 → 2021年 27.4 年、+13.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.3 ％ → 2021年 30.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 6.7 ％ → 2021年 2.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった良川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.5万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +196.2％( +48.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった徳田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.1万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -61.1％( -9.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR七尾線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 津幡駅 | 54.0万/坪 (16.8年/73.0坪) | 47.5万/坪 (17.2年/50.8坪) | 54.2万/坪 (15.2年/62.2坪) |
| 中津幡駅 | 50.2万/坪 (15.3年/59.1坪) | 32.3万/坪 (24.2年/81.0坪) | 27.8万/坪 (22.1年/87.9坪) |
| 本津幡駅 | 49.5万/坪 (22.8年/61.4坪) | 37.6万/坪 (17.2年/197坪) | 41.4万/坪 (20.2年/60.7坪) |
| 能瀬駅 | 28.0万/坪 (28.3年/91.5坪) | 39.9万/坪 (19.6年/60.2坪) | 30.1万/坪 (19.3年/49.9坪) |
| 宇野気駅 | 61.0万/坪 (8.1年/92.5坪) | 50.7万/坪 (11.0年/77.3坪) | 45.9万/坪 (17.3年/116坪) |
| 横山駅 | 27.8万/坪 (31.3年/191坪) | 46.2万/坪 (12.6年/138坪) | 31.4万/坪 (31.8年/166坪) |
| 高松駅 | 15.5万/坪 (42.7年/88.6坪) | 38.9万/坪 (20.0年/78.1坪) | 19.0万/坪 (38.7年/205坪) |
| 免田駅 | 19.2万/坪 (12.3年/148坪) | - | 11.4万/坪 (37.0年/200坪) |
| 宝達駅 | 7.6万/坪 (42.2年/133坪) | 1.2万/坪 (0年/194坪) | - |
| 敷浪駅 | - | 11.4万/坪 (29.8年/143坪) | 13.9万/坪 (37.2年/105坪) |
| 南羽咋駅 | - | 7.0万/坪 (55.8年/99.8坪) | 6.2万/坪 (0年/206坪) |
| 羽咋駅 | 13.0万/坪 (39.7年/147坪) | 21.4万/坪 (30.3年/142坪) | 14.2万/坪 (33.1年/181坪) |
| 千路駅 | - | - | 2.2万/坪 (55.8年/303坪) |
| 金丸駅 | - | - | 5.3万/坪 (31.6年/240坪) |
| 能登部駅 | 72.6万/坪 (19.9年/66.6坪) | - | 8.2万/坪 (35.1年/109坪) |
| 良川駅 | 73.5万/坪 (6.3年/78.7坪) | 24.8万/坪 (23.0年/135坪) | - |
| 能登二宮駅 | 29.1万/坪 (31.6年/122坪) | - | 3.2万/坪 (38.2年/146坪) |
| 徳田駅 | 6.1万/坪 (32.6年/143坪) | 15.8万/坪 (38.1年/218坪) | 3.6万/坪 (23.1年/185坪) |
| 七尾駅 | 25.2万/坪 (38.6年/98.4坪) | 17.5万/坪 (32.8年/88.2坪) | 24.8万/坪 (36.7年/117坪) |
| 和倉温泉駅 | 7.2万/坪 (46.3年/89.2坪) | 13.4万/坪 (35.6年/63.5坪) | 24.7万/坪 (25.6年/77.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
宝達駅 7.6 万/坪(昨年同期比 +547.7 ％)
宝達駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.6万円/坪(2.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +547.7％( +6.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +133.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 132.6 坪 (昨年 193.6 坪から -31.5 ％減)。平均建物面積は 54.2 坪 (昨年 83.2 坪から -34.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 28.7 分 → 2021年 16.3 分、-43.2 ％と大きく減少)
良川駅 73.5 万/坪(昨年同期比 +196.2 ％)
良川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.5万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +196.2％( +48.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.3年(昨年 23.0年から -72.8 ％減)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 134.6 坪から -41.6 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 42.9 坪から -36.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.0 年 → 2021年 6.3 年、-72.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 12.3 分 → 2021年 16.0 分、+29.7 ％と大きく増加)
徳田駅 6.1 万/坪(昨年同期比 -61.1 ％)
徳田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.1万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -61.1％( -9.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 38.1年から -14.3 ％減)。平均土地面積は 143.2 坪 (昨年 217.8 坪から -34.3 ％減)。平均建物面積は 63.5 坪 (昨年 82.4 坪から -22.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 38.1 年 → 2021年 32.6 年、-14.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 20.5 分 → 2021年 23.0 分、+12.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 50.0 ％)
高松駅 15.5 万/坪(昨年同期比 -60.2 ％)
高松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.5万円/坪(4.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -60.2％( -23.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて -54.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.7年(昨年 20.0年から +113.3 ％増)。平均土地面積は 88.6 坪 (昨年 78.1 坪から +13.5 ％増)。平均建物面積は 57.5 坪 (昨年 45.9 坪から +25.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.0 年 → 2021年 42.7 年、+113.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 18.0 分 → 2021年 20.6 分、+14.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示