【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期のJR宇都宮線 (野木駅～黒磯駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.2万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -2.8％( -1.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 234 件(１年前(2022年)に比べて -17.9％( -51件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 19.3年から +9.3 ％増)。平均土地面積は 97.1 坪 (昨年 100.9 坪から -3.7 ％減)。平均建物面積は 41.4 坪 (昨年 42.7 坪から -3.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。野木駅、小金井駅、宝積寺駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小金井駅で昨年に比べ +48.8 ％、坪単価は 78.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(小金井駅、野木駅)は +41.5 ％(坪単価 +19.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(矢板駅、西那須野駅)は -52.2 ％(坪単価 -25.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 16.2 ％ → 2023年 13.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.4 ％ → 2023年 0.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.8 ％ → 2023年 40.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 34.2 ％ → 2023年 28.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった宝積寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.9万円/坪(29.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +29.6％( +21.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった矢板駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.6万円/坪(4.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -67.2％( -27.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR宇都宮線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野木駅 | 50.8万/坪 (23.7年/76.6坪) | 37.9万/坪 (29.4年/62.4坪) | 39.2万/坪 (25.8年/53.2坪) |
| 間々田駅 | 54.8万/坪 (15.9年/78.8坪) | 68.0万/坪 (10.2年/67.7坪) | 54.7万/坪 (16.2年/92.7坪) |
| 小山駅 | 59.2万/坪 (23.9年/82.5坪) | 61.9万/坪 (17.1年/90.2坪) | 58.5万/坪 (20.3年/89.4坪) |
| 小金井駅 | 78.5万/坪 (12.5年/67.4坪) | 52.8万/坪 (20.1年/55.3坪) | 56.3万/坪 (21.6年/75.5坪) |
| 自治医大駅 | - | 74.9万/坪 (23.4年/101坪) | 67.3万/坪 (25.8年/71.8坪) |
| 石橋駅 | 59.9万/坪 (13.0年/79.1坪) | 58.6万/坪 (15.9年/73.9坪) | 63.0万/坪 (15.8年/74.8坪) |
| 雀宮駅 | 60.8万/坪 (21.1年/91.0坪) | 64.1万/坪 (20.5年/112坪) | 54.3万/坪 (20.4年/50.0坪) |
| 宇都宮駅 | 75.1万/坪 (20.3年/72.8坪) | 67.9万/坪 (19.4年/90.3坪) | 76.1万/坪 (16.9年/80.9坪) |
| 岡本駅 | 77.8万/坪 (14.3年/77.8坪) | 68.3万/坪 (20.8年/98.5坪) | 70.9万/坪 (18.2年/85.0坪) |
| 宝積寺駅 | 95.9万/坪 (11.3年/65.0坪) | 74.0万/坪 (7.3年/59.7坪) | 67.2万/坪 (9.7年/103坪) |
| 氏家駅 | 55.5万/坪 (12.4年/67.4坪) | 63.2万/坪 (10.1年/89.8坪) | 56.7万/坪 (14.7年/107坪) |
| 蒲須坂駅 | 148万/坪 (0.25年/66.6坪) | - | 13.8万/坪 (26.3年/99.8坪) |
| 片岡駅 | 19.7万/坪 (34.3年/107坪) | 23.9万/坪 (33.6年/170坪) | 24.4万/坪 (30.8年/201坪) |
| 矢板駅 | 13.6万/坪 (41.3年/197坪) | 41.5万/坪 (21.9年/67.8坪) | 36.4万/坪 (24.3年/165坪) |
| 野崎駅 | - | 37.2万/坪 (28.8年/143坪) | 26.9万/坪 (36.8年/81.7坪) |
| 西那須野駅 | 37.8万/坪 (24.3年/125坪) | 60.2万/坪 (20.5年/116坪) | 51.2万/坪 (16.1年/85.5坪) |
| 那須塩原駅 | 41.7万/坪 (21.6年/117坪) | 40.6万/坪 (26.0年/183坪) | 64.1万/坪 (18.1年/172坪) |
| 黒磯駅 | 29.2万/坪 (29.1年/179坪) | 37.3万/坪 (26.3年/175坪) | 30.9万/坪 (24.6年/146坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小金井駅 78.5 万/坪(昨年同期比 +48.8 ％)
小金井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.5万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +48.8％( +25.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 12.5年(昨年 20.1年から -37.7 ％減)。平均土地面積は 67.4 坪 (昨年 55.3 坪から +21.9 ％増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 31.3 坪から +6.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 20.1 年 → 2023年 12.5 年、-37.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 ％ → 2023年 28.6 ％)
野木駅 50.8 万/坪(昨年同期比 +34.2 ％)
野木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.8万円/坪(15.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +34.2％( +13.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2022年)に比べて +57.1％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 29.4年から -19.5 ％減)。平均土地面積は 76.6 坪 (昨年 62.4 坪から +22.6 ％増)。平均建物面積は 29.6 坪 (昨年 34.8 坪から -15.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 29.4 年 → 2023年 23.7 年、-19.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 83.3 ％ → 2023年 55.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 10.9 分 → 2023年 20.2 分、+85.9 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 11.1 ％)
矢板駅 13.6 万/坪(昨年同期比 -67.2 ％)
矢板駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.6万円/坪(4.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -67.2％( -27.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.3年(昨年 21.9年から +88.8 ％増)。平均土地面積は 197.4 坪 (昨年 67.8 坪から +191.3 ％増)。平均建物面積は 39.8 坪 (昨年 31.2 坪から +27.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 21.9 年 → 2023年 41.3 年、+88.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 21.4 分 → 2023年 62.8 分、+193.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 66.7 ％)
西那須野駅 37.8 万/坪(昨年同期比 -37.1 ％)
西那須野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.8万円/坪(11.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -37.1％( -22.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 25 件(１年前(2022年)に比べて -10.7％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 20.5年から +18.4 ％増)。平均土地面積は 125.3 坪 (昨年 116.0 坪から +8.1 ％増)。平均建物面積は 48.7 坪 (昨年 41.6 坪から +16.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 18.5 ％ → 2023年 13.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 20.5 年 → 2023年 24.3 年、+18.4 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 45.2 分 → 2023年 63.6 分、+40.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 40.7 ％ → 2023年 52.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 26.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示